地主神社の神社属性は、地属性です。
京都の清水寺境内にある地主神社は、縁結びの神さまとして知られる大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る神社です。本殿前には、目を閉じて片方からもう片方へ歩く「恋占いの石」があります。恋の願掛けとして有名な石ですが、この石が縄文時代の祭祀遺物とされるところから話が急に古くなるんですね。
清水の舞台のすぐそばで、恋占いの石、地主桜、いのり杉、夜ごと音羽の滝へ水を飲みに出たという龍まで出てきます。縁結びの神社として明るく知られていますが、奥へ入ると、湖だった京都盆地、船が着いた崖、呪いの釘跡、平安京を守った武将の刀まで並んでくるのです。
この記事ではそんな地主神社についてご紹介いたします。まずは地主神社の属性相性から見ていきましょう。

地属性の地主神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 地主神社の属性 | 地属性 |
| 相性の悪い | 水属性・空属性 |
| 相性の良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは地主神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
地主神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市東山区清水一丁目317 |
| ご祭神 | 大国主命 |
| ご利益 | 縁結び、恋愛成就、子授け安産、開運招福など |
| 祭事 | えんむすび地主祭り、例大祭 地主祭りなど |
| 公式HP | →地主神社の公式サイトはこちら |
地主神社は、京都市東山区の清水寺境内に鎮座しています。現在は建造物・境内整備工事のため閉門中で、境内での参拝はできません。
縁結び、恋愛成就の神社として知られ、本殿前の「恋占いの石」は地主神社を象徴する場所になっています。主祭神は大国主命で、正殿にはその父母神として素戔嗚命(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)、さらにクシナダヒメの父母神である足摩乳命(あしなずちのみこと)・手摩乳命(てなずちのみこと)も祀られています。
親子三代の神さまが並んでいるため、縁結びから子授け安産へ話が進むのも自然なんですね。縁を結ぶという言葉が、男女の縁だけでなく、親子、家、土地、守り神まで広がっている神社なのです。
地主神社にまつわる話
恋占いの石から、縄文の祈りまで話が戻る
地主神社で一番よく知られるのは、本殿前にある二つの「恋占いの石」です。片方の石から目を閉じて歩き、もう片方の石へたどり着けると恋の願いがかなうと伝わります。一度で着けば成就が早く、何度もかかると遅く、人に助けてもらうと誰かの力を借りてかなうと言われるのですね。
この占い方はかわいらしく見えますが、石そのものは縄文時代の祭祀遺物とされています。恋占いの石という名前で親しまれる前から、そこには石を目印にして何かを願う人がいたわけです。
江戸時代の文献にも、老若男女がこの石で楽しんでいた様子が残ります。恋に迷う人が目を閉じて歩く、その前には江戸の人がいて、さらに前には縄文の祈りがある。地主神社の縁結びは、いきなり現代の恋愛祈願として始まった話ではなく、石を前にして願う古い形を残しているんですね。
オオクニヌシの縁結びと、三代で祀られる神さま
主祭神のオオクニヌシは、『古事記』では因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)を助ける神としてよく知られています。兄弟神たちが兎をだまして傷を悪くしたあと、オオクニヌシは兎に正しい治し方を教えます。そこから兎は回復し、オオクニヌシが八上比売(やがみひめ)と結ばれることを予言します。
縁結びの神さまと言われる背景には、こうした神話の場面があります。困っている兎を助けたら、兎が恋の行方を告げる。優しい行いの先に縁が来るという、かなり人間くさい順番なんですね。
地主神社では、そのオオクニヌシとともに、スサノオ、クシナダヒメ、アシナズチ、テナズチが祀られます。スサノオはヤマタノオロチを退治し、食べられそうになっていたクシナダヒメを救い、妻に迎えた神です。クシナダヒメの両親は、娘を怪物に差し出すしかないところまで追い詰められていました。
縁結びという明るい言葉の奥に、怪物から娘を守る話、家族を守る話、助けられた娘が妻になる話が入っています。地主神社の正殿に三代の神々が祀られると、恋愛成就だけでなく、家族や子授け安産の信仰が出てくるのも分かります。
蓬莱山と呼ばれた、湖の中の陸地
地主神社の鎮座するあたりは、古くは蓬莱山、または宝来山と呼ばれたと伝わります。蓬莱は、中国の仙人思想に出てくる不老不死の霊山の名です。京都の清水の山に、いきなり不老長寿の山の名が置かれているんですね。
社伝では、京都盆地が湖だった時代にも、このあたりは島のような陸地で、東隣の崖下には船が着いていたとも伝わります。今の清水寺周辺は坂道と参道の印象が強い場所ですが、話の奥では水に囲まれた陸地が出てきます。
清水寺の名も、音羽の滝の清らかな水にちなみます。賢心(けんしん)、のちの延鎮(えんちん)は、音羽山で行叡居士(ぎょうえいこじ)と出会い、観音の霊地を託されます。そこへ鹿狩りに来た坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が賢心に出会い、寺の建立に関わっていくのです。
地主神社は清水寺の境内にありますが、話をたどると、水の霊地である音羽山と、陸地として信仰された蓬莱山が隣り合っています。水のそばに、土地の神がいる。清水という名の場所に、地主という名の神社がある。この組み合わせが、この神社の古さを濃くしているのです。
地主神社の小話や裏話、豆知識

嵯峨天皇が三度引き返した、地主桜
地主神社には、地主桜と呼ばれる名桜があります。一つの木に一重と八重の花が咲くと伝わる桜で、平安時代の嵯峨天皇(さがてんのう)があまりの美しさに二度、三度と牛車を引き返させたため、「御車返しの桜」とも呼ばれます。
この嵯峨天皇の時代には、薬子の変(くすこのへん)という大きな政変がありました。兄である平城上皇の復位をめぐって都が揺れ、坂上田村麻呂がその鎮圧に関わります。地主神社には、田村麻呂が奉納したと伝わる太刀の話もあります。
桜を見て車を返すだけなら、優雅な花見の話です。けれど、その少し手前には、平安京が奈良へ戻されるかもしれない政変があり、兄弟の対立があり、武将が兵を動かしています。嵯峨天皇が地主桜の前で祈ったという話には、花の美しさと都の不安が同じ場所に入っているんですね。
地主桜は、謡曲『田村』や『熊野(ゆや)』にも登場します。『閑吟集』にも地主の桜を詠んだ歌があり、清水の滝、音羽の嵐、地主の桜が一緒に出てきます。清水寺の観音信仰と、地主権現の桜が、歌や謡曲の中で何度も顔を出すのです。
いのり杉とのろい杉
地主神社の境内には、おかげ明神の後方に「いのり杉」と呼ばれるご神木があります。この杉は「のろい杉」とも呼ばれ、江戸時代に女性の間で流行した丑の刻参り(うしのときまいり)に使われたと伝わります。今も五寸釘を打ち込んだ跡が無数に残っているのです。
丑の刻参りというと、人を呪う怖い話として知られます。けれど、もともとは丑年・丑月・丑日・丑刻に神が降りるという考えから、その霊験ある時刻に願をかける行いだったとされます。願いの形が変わり、物語の中で鬼になる女の話と結びつき、やがて藁人形と五寸釘のイメージが強くなっていきました。
地主神社では、いのり杉のそばに一願成就のおかげ明神が祀られています。ひとつだけなら願いをかなえてくれるとされ、特に女性の守り神として信仰を集めてきました。良縁を願う場所に、悪縁を断ちたい願いも集まる。釘跡が残る杉は、人の願いがきれいな言葉だけでできていないことを、そのまま見せているんですね。
石笛で神霊を招く祭り
地主神社の祭礼には、石笛(いわぶえ)が登場します。石笛は、自然に穴のあいた石を吹いて音を出す古い楽器です。元旦祭やえんむすび初大国祭などでは、この石笛を奏して神霊を招くとされます。
縁結びの神社で、笛ではなく石の笛を鳴らす。恋占いの石も、石笛も、地主神社では石が願いのそばに出てきます。石は動かず、そこに人が歩いていき、音を鳴らし、願いを置く。清水の山で、水よりも先に石が口を開くような祭具なのです。
地主神社の見どころ・パワースポット

恋占いの石
恋占いの石は、地主神社を代表する縁結びのパワースポットです。本殿前に十メートルほど離れて立つ二つのご神石で、目を閉じて片方からもう片方へ歩きます。
一度でたどり着ければ恋の成就が早く、何度もかかると遅く、人に助けられると誰かの助けを借りて恋が成就すると伝わります。かわいい恋占いのようで、実際にやってみると、目を閉じて歩く怖さがあります。願いをかなえる前に、自分の足元が見えないのです。
現在は閉門中のため境内での参拝はできませんが、開門後に地主神社を訪れる時には、まず見ておきたい場所です。
おかげ明神といのり杉
おかげ明神は、一願成就のパワースポットです。ひとつの願いなら必ず「おかげ」をいただけると伝わり、特に女性の守り神として信仰されてきました。
その後方にあるのが、いのり杉です。丑の刻参りの釘跡が残るため、のろい杉とも呼ばれます。縁結びの神社で、願いをかなえる明神のそばに、恨みや断ち切りたい縁の跡が残っている。ここは、明るい恋愛成就の場所というより、人がどうしても手放せなかった願いを見る場所でもあります。
良縁を願う時、人は同時に悪縁を離れたいとも願います。おかげ明神といのり杉は、その両方を背中合わせで見せてくれる場所なんですね。
本殿・拝殿と八方にらみの龍
地主神社の本殿、拝殿、総門は、建築の見どころです。現在の社殿は徳川三代将軍・家光の時代、寛永十年に再建されたもので、極彩色の装飾や檜皮葺(ひわだぶき)の屋根を持っています。
拝殿は崖に面した舞台造りで、天井には狩野元信(かのうもとのぶ)の筆と伝わる龍が描かれています。この龍は、夜ごと天井を抜け出して音羽の滝の水を飲みに行ったため、目に釘を打たれたという伝説があります。どの方角から見てもこちらをにらんでいるように見えるので、「八方にらみの龍」と呼ばれます。
水を飲みに出る龍を、絵の中へ戻すために釘を打つ。社殿の天井画なのに、夜になると勝手に滝へ行く。清水の水と地主神社の龍が、ここでまた同じ話の中に入ってくるのです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
