桜神宮の神社属性は、空属性です。
桜新町の駅から少し歩くと、桜の名をそのまま掲げた神社があります。河津桜の季節にはやさしい桜色が目に入りますが、このお宮の奥には、火の上を歩き、熱湯を身体にかけ、釜の音を聞く古式神道の神事があります。桜の木の下に、火と湯と釜があるんですね。
この記事ではそんな桜神宮についてご紹介いたします。まずは桜神宮の属性相性から見ていきましょう。

空属性の桜神宮と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 桜神宮の属性 | 空属性 |
| 相性の悪い属性 | 地属性・風属性 |
| 相性の良い属性 | 空属性・水属性・火属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは桜神宮の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
桜神宮の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都世田谷区新町3-21-3 |
| ご祭神 | 天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)など |
| ご利益 | 災難よけ、火伏せ、健康成就、良縁など |
| 祭事 | 大祭(鎮火式)、中祭(探湯式)など |
| 公式HP | →桜神宮の公式サイトはこちら |
桜神宮は、東京都世田谷区の桜新町に鎮座する古式神道の神社です。最寄りは東急田園都市線の桜新町駅で、北口から歩いてすぐの場所にあります。
桜の名で親しまれていますが、神田で創建され、のちに世田谷へ移ったお宮です。火渡りの鎮火式、釜鳴り神事、熱湯を使う探湯式など、今も強い祓いの神事を受け継いでいます。
桜神宮にまつわる話
神田から世田谷へ、「西へ移れ」と告げられた神社
桜神宮のはじまりには、芳村正秉(よしむら・まさもち)という人物がいます。大中臣家(おおなかとみけ)の後裔で、伊勢神宮の禰宜(ねぎ)を務めた人です。禰宜というのは、神社で祭祀をつかさどる神職のことですね。
明治のころ、神社の神官は人を教え導く役目から離れる方向へ進みました。そこで正秉は、祭りを行うだけでなく、人々に神道の教えを伝える場を作ろうとしました。そうして神習教が立てられ、明治16年には東京市神田に社殿が建てられます。
神田時代の桜神宮は、病気治しと火伏せで知られました。火伏せとは、火災を防ぎ、火の災いを鎮める信仰です。外国人も参詣し、鎮火式や探湯式を見るために訪れたと伝わります。明治の東京で、火の上を歩き、熱湯を用いる神事をしていたのですから、かなり目を引いたでしょうね。
その後、大正8年に「西の方角へ直ちに移転せよ」という神託があり、桜神宮は世田谷へ移りました。神田界隈は関東大震災で大きな被害を受けましたが、桜神宮は世田谷へ移っていたため、その災いを免れたと伝わります。さらに戦災も免れ、災難よけの信仰が厚くなっていきました。
桜新町の静かな住宅地にある今の姿からは、神田の火伏せの信仰がそのまま見えにくいかもしれません。けれど、春の大祭で行われる鎮火式を見ると、この神社が火を恐れ、火を鎮め、火を渡ってきたお宮だと分かるんですね。
天御中主神から、伊勢と大中臣へ
桜神宮のご祭神として、まず名前が挙がるのが天御中主神です。『古事記』の冒頭に現れる神で、天地がはじまった時、高天原に最初にあらわれます。そして、あらわれたと思うと、独神(ひとりがみ)となって身を隠してしまう。
何かを命じる場面も、誰かと争う場面も、国を作る場面もありません。最初にあらわれ、すぐに隠れる。神話の始まりにいるのに、物語の中ではほとんど動かない神なんですね。
この天御中主神に続いて、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)があらわれます。この三柱は造化三神と呼ばれ、万物が生まれ出るはじまりの神々として語られます。桜神宮では、天御中主神を中心に、この「はじまり」の神々が祀られているのです。
そこへ、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけのおおかみ)、倭姫大神(やまとひめのおおかみ)も祀られます。国生みの夫婦神から、伊勢の神々へと話が進む配置です。
創始者の正秉は伊勢神宮に仕えた人物でした。だから桜神宮には、東京の町なかにある神社でありながら、伊勢の神々と大中臣家の祭祀が入っているんですね。
大中臣家の祖神は、天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。天岩戸の場面で、天照大御神が岩戸にこもり、世界が暗くなったとき、天児屋根命は祝詞を唱えました。天宇受売命(あめのうずめのみこと)が舞い、天手力男命(あめのたぢからおのみこと)が岩戸から天照を引き出す、あの場面です。
武器で岩戸を壊すのではなく、祝詞と舞と神事で、岩戸の前に神々を集める。桜神宮の奥にある大中臣の筋は、言葉と作法で神に向き合う家の記憶を持っています。火渡りや探湯式が派手に見えても、その中心にあるのは、祓いの言葉と神事の作法なのです。
火・湯・釜で祓う神事
桜神宮の神事で目を引くのは、火と湯と釜です。
釜鳴り神事では、釜の中に米を入れて炊き、神言と手印のあと、釜が鳴るとされます。神事のあとには、参拝者が釜湯を口にして、健康成就や幸福を願います。米を炊く釜が、ただの調理の道具から、神意を聞く器になるんですね。
春の大祭で行われる鎮火式は、火渡りの神事です。忌竹(いみだけ)で囲った場に炭の道を作り、清めたあと、炭火の上を素足で渡ります。火を避けるのではなく、火の上を渡って火の災いを鎮める。火伏せの神社らしい、かなり身体に近い祓いです。
秋の中祭で行われる探湯式は、「くがたち」とも呼ばれます。釜に水を入れて烈火で沸かし、八方に清めの塩を置き、竹の葉を束ねたものを湯に差し入れます。そして、その熱湯を全身に注ぎかけ、五体健康を祈ります。
古代には、熱湯に手を入れて正しいかどうかを判じる盟神探湯(くかたち)という神判がありました。桜神宮の探湯式は人を裁く神事ではなく、身体を清め、健康を祈る神事として受け継がれています。熱湯が、恐ろしい判定の道具から、祓いの湯へ変わっているんですね。
ご祭神の伊弉冉尊は、火の神・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を生んで命を落とす女神です。火によって黄泉へ向かう女神を祀るお宮で、火渡りの神事が行われる。桜神宮の火は、明るい炎の演出ではなく、生と死、災いと祓いのあいだにある火なのです。
桜神宮の小話や裏話、豆知識

釜の音で吉凶を聞くという発想
釜が鳴る神事と聞くと、岡山の吉備津神社に伝わる鳴釜神事を思い出します。吉備津神社では、温羅(うら)という鬼の首が釜の下に埋められ、そのうなり声で吉凶を占うという話があります。
桜神宮の釜鳴りは、米を炊く釜が鳴り、参拝者が釜湯をいただく神事です。吉備津の釜は鬼の首、桜神宮の釜は米と湯。どちらも釜の音で吉凶を聞くのに、中に入っている物語がまるで違います。
火にかけた釜は、暮らしの道具です。米を炊き、湯を沸かし、台所にあるものです。その身近な道具が、神事の場では音を発し、祓いの湯を生む。桜神宮の神事には、道具が急に神の側へ寄る瞬間があるんですね。
桜新町の桜と、足元を走る呑川
桜神宮のある桜新町という地名も、あとから桜が添えられた名前です。大正2年、関東で初めての郊外住宅地として新町分譲地が造成され、道路の両側にソメイヨシノが植えられました。玉川電車の停留場も、はじめは「新町」でしたが、やがて「桜新町」と呼ばれるようになります。
神社の名の桜と、町の名の桜。どちらも今の土地の印象を作っていますが、町名の桜は近代の住宅地づくりから出てきた桜です。桜神宮が神田から世田谷へ移った時代と、桜新町が郊外住宅地として整えられていく時代が近いのも、少し面白いところです。
そして桜新町周辺には、呑川(のみがわ)の水源の話があります。呑川は、桜新町の旧厚木道あたり、品川用水からのもれ水を水源とする川として語られ、深沢から目黒、大田方面へ下って東京湾へ向かいます。
桜神宮は川沿いの神社ではありません。けれど、火渡りや探湯式の神社が、水源を抱える町に鎮座している。火と湯を使う神事は、火だけではできません。釜に水を入れ、湯を沸かし、身体を清める。桜新町の足元には、そうした水の話もあるんですね。
近くの稲荷には、狐ではなくフクロウの話がある
桜神宮には正一位稲荷大神も祀られています。稲荷というと狐がすぐ浮かびますが、桜新町の近くには、フクロウの話を持つ久富稲荷神社があります。
久富稲荷神社は、新町の鎮守として親しまれてきたお社で、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)、大宮女命(おおみやめのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀ります。昭和の中ごろ、境内の古木にフクロウが住みつき、夜になると声が聞こえたそうです。
姿を見ることはなかなかできませんでしたが、参拝のときにフクロウの姿を見たり、鳴き声を聞いたりすると願いがかなった、という話が広まりました。稲荷の神社なのに、狐ではなくフクロウが願いのしるしになる。桜新町の神社めぐりには、こういう横道もあります。
桜神宮の見どころ・パワースポット

河津桜とえんむすびの木
桜神宮の見どころとしてまず目に入るのは、社殿前の河津桜です。早春に濃いピンクの花を咲かせ、境内を明るくします。
この桜は、えんむすびの木としても親しまれています。願いを書いた花帯を結ぶ場所で、縁結びのパワースポットとして訪れる人も多いです。
桜神宮には、初めて夫婦となった神とされる伊弉諾尊と伊弉冉尊が祀られています。縁結びは恋愛だけに限らず、人との縁、仕事の縁、家族との縁も含んで受け止められています。桜の木に花帯を結ぶ行為は、神話の夫婦神の前で、自分の願いをひとつ結ぶ作法にも見えるんですね。
火渡りと探湯式が行われる境内
境内は、祭事の場としての見どころでもあります。春の大祭では鎮火式、秋の中祭では探湯式が行われます。
鎮火式は、火の災いを鎮める信仰に関わるパワースポットとして見ることができます。炭火の道を素足で渡る神事は、火伏せや災難よけを願う人にとって、桜神宮らしさがもっともはっきり出る場です。
探湯式は、健康成就を祈る神事です。釜で沸かした熱湯を竹の葉で身体に注ぎかけるため、見る側にも緊張があります。水を火で湯にし、その湯で身体を清める。火と水が同じ神事の中に入っているんですね。
桜の授与品と桃の厄除け
桜神宮では、桜柄の肌守やえんむすび守、桜の絵馬、御朱印帳など、桜の名にちなんだ授与品があります。参拝の記念としても見どころになります。
少し気になるのが、厄除桃守です。桃の枝を入れたお守りで、桃は古くから魔除けの象徴とされてきました。『古事記』では、黄泉の国から逃げる伊弉諾尊が、追ってくる黄泉の軍勢に桃を投げつけて退ける場面があります。
桜の神社で、桃が厄除けになる。花のかわいらしさだけで見ると通り過ぎてしまいますが、桃は黄泉との境で投げられた果実です。厄除けの桃守には、神話の逃走劇が小さく入っているんですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
神社属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
