多賀大社の神社属性は、火属性です。
滋賀県多賀町の多賀大社は、「お多賀さん」と呼ばれてきた近江の大社です。ご祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)。国を生み、神々を生んだ夫婦神をまつります。
この夫婦神の話は、穏やかな夫婦神話のまま進みません。イザナミは火の神を産んで亡くなり、イザナギは黄泉(よみ)の国まで妻を追い、最後は禊(みそぎ)で天照大神(あまてらすおおみかみ)を生みます。命の親神をまつる神社なのに、入口には死と火と水がすぐ出てくるんですね。
この記事ではそんな多賀大社についてご紹介いたします。まずは多賀大社の属性相性から見ていきましょう。

火属性の多賀大社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 多賀大社の属性 | 火属性 |
| 相性の悪い属性 | 風属性・水属性 |
| 相性の良い属性 | 火属性・空属性・地属性 |
相性が悪い場合でも、参拝を避ける必要はありません。神社属性は参拝を制限するものではなく、自分に合う神社を探すための目安として見てくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは多賀大社の基本情報と、普段の参拝では知りにくい話をご紹介していきますね。
多賀大社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県犬上郡多賀町多賀604番地 |
| ご祭神 | 伊邪那岐命、伊邪那美命 |
| ご利益 | 延命長寿、縁結び、厄除け、病気平癒など |
| 祭事 | 古例大祭、万灯祭 |
| 公式HP | →多賀大社の公式サイトはこちら |
多賀大社は、滋賀県犬上郡多賀町に鎮座する近江の大社です。ご祭神のイザナギとイザナミは、国生み・神生みの夫婦神であり、天照大神の親神にもあたります。
そのため、多賀大社には「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」という言葉が伝わっています。伊勢の天照大神を子と見れば、多賀の大神は親にあたる。伊勢参りの先に、親神である多賀へ向かう感覚があったんですね。
ご利益では、延命長寿、縁結び、厄除けの信仰がよく知られます。命を生む神、命を延ばす神としての信仰が、境内の寿命石やお多賀杓子の話にも残っています。
多賀大社にまつわる話
国を生んだ夫婦神が、黄泉と禊のあと多賀に坐す
イザナギとイザナミは、日本神話の最初の大仕事をした夫婦神です。淡路島をはじめとする国土を生み、山の神、海の神、風の神、木の神、さまざまな神々を生んでいきます。
ところが、火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を産んだ時、イザナミは火傷を負って亡くなります。火の神の誕生が、母神の死になる。ここから神話は急に暗くなります。
イザナギは妻を追って黄泉の国へ行きます。死者の国へ妻を迎えに行くのですが、そこで変わり果てたイザナミの姿を見てしまう。見てはいけないものを見た夫と、見られたくなかった妻。ここから追う者と逃げる者の話になります。
逃げ帰ったイザナギは、筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原(あわきはら)で禊をします。黄泉のけがれを落とすために水で身をすすぐと、そこから神々が生まれます。左目から天照大神、右目から月読命(つくよみのみこと)、鼻から建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)が生まれました。
多賀大社でまつられるイザナギは、国を生んだ父神であり、黄泉から帰った神であり、禊によって三貴子を生んだ神でもあります。生命の親神という言葉の後ろには、出産、死、逃走、禊が全部入っているんですね。
『古事記』には、イザナギが「淡海の多賀」に坐すと読まれてきた一節があります。淡海は近江、つまり琵琶湖の国です。一方で『日本書紀』には、イザナギが淡路に幽宮(かくれみや)を構えた話もあります。近江の多賀と淡路の多賀、同じ神をめぐって土地の名が揺れるところも、この神話らしいところです。
杉坂山の三本杉と、大神が食べた粟飯
多賀大社の東、杉坂峠には三本杉があります。多賀大社のご神木とされる杉で、イザナギが国生みの大仕事を終えたあと、この峠に天降って休んだという話が伝わっています。
その時、土地の老人が粟飯を差し出しました。イザナギはそれを食べ、使った杉の箸を地面に刺します。すると、その箸が根づいて大きな杉になった。箸が木へ戻るのではなく、箸になったあとにまた木として生き始めるんです。
粟飯も、杉箸も、ずいぶん生活に近い道具です。神話の大神が降りてくる場所なのに、出てくるのは黄金の器でも宝剣でもなく、粟の飯と杉の箸。多賀の大神は、暮らしの道具の近くにいる神として語られてきたのですね。
古例大祭と万灯祭、昼の馬と夜の提灯
多賀大社の代表的な祭りに、4月22日の古例大祭(これいたいさい)があります。多賀まつり、馬まつりとも呼ばれ、馬頭人(ばとうにん)と御使殿(おつかいでん)を中心に、騎馬や神輿、鳳輦(ほうれん)が列を組みます。
行列は栗栖(くるす)の調宮(ととのみや)へ向かいます。途中で馬頭人と御使殿は犬上川の下流へ進み、賓台(ひんだい)という河原で御幣合わせの儀式を行います。神社の祭りなのに、境内で完結せず、川の河原まで出ていくんですね。
多賀の大神の話には、杉坂山、調宮、犬上川がたびたび出てきます。神様を迎え、神様を運び、神様に供物をささげるために、人と馬が土地の中を動く。古例大祭は、その動きが今も祭りの形で残っている行事です。
夏の万灯祭(まんとうさい)は、また別の顔を見せます。8月3日の夕方、杉坂山で御神火祭が行われ、火が切り出されます。その火は調宮を経て多賀大社へ運ばれ、境内の一万灯を超える提灯に明かりがともります。
この祭りで祈られるのは、黄泉の大神となったイザナミです。国を生んだ母神は、火の神を産んで亡くなり、死後の世界の大神となる。夏の夜に灯る提灯は、祖先の御霊を守るイザナミへ向けられた明かりなのです。
多賀大社の小話や裏話、豆知識

お多賀杓子は、病気平癒の杓子から広がった
多賀大社には、お多賀杓子(おたがしゃくし)の話があります。元正天皇(げんしょうてんのう)が病になった時、多賀の神主が強飯を炊き、しでの木で作った杓子を添えて献上したところ、天皇の病が治ったと伝わります。
その時のしでの木が飯盛木として残り、杓子はお多賀杓子として知られるようになりました。食べ物をよそう道具が、病気平癒と延命のしるしになる。神様の霊験が、剣や鏡ではなく、台所にある杓子に宿るところが多賀らしいんですね。
このお多賀杓子は、料理道具の「お玉杓子」の名の由来ともいわれます。神社の縁起物が、毎日の味噌汁や煮物をよそう道具の名に入り込んでいる。命を延ばす話が、食べる道具を通って暮らしに残っています。
糸切餅は、赤青三筋を糸で切る
多賀大社の名物に、糸切餅があります。白い餅に赤と青の三筋を入れ、細い糸で切った餅です。
この三筋には、蒙古襲来の旗印に見立てたという話があります。元の軍勢が攻めてきた時、日本は二度の台風で国難を逃れたと語られました。平和が戻ったことを喜んだ人々が、蒙古軍の旗印を餅に描き、それを弓のつるで切って神前に供えたというのです。
刃物で切るのではなく、糸で切る。戦のしるしを、食べ物にして、糸で断つ。多賀大社の門前菓子なのに、話の中には蒙古襲来と神風まで入ってきます。
餅はやわらかく、赤青の線は細い。でも、その由来をたどると、国難、祈願、平和、供物が出てきます。小さな餅の上に、ずいぶん大きな話が乗っているんですね。
多賀大社の見どころ・パワースポット

太閤橋と奥書院庭園
太閤橋と奥書院庭園は、多賀大社の見どころです。豊臣秀吉が母・大政所(おおまんどころ)の病気平癒を祈り、米一万石を奉納したことに由来すると伝わります。
秀吉というと、城や戦の話が先に浮かびやすい人物ですが、多賀大社では母の病気を願った息子として出てきます。天下人が母のために祈る。多賀大社の延命長寿や病気平癒の信仰が、ここでは親子の話として見えてきます。
太閤橋は、境内の景観としてもよく知られる場所です。奥書院庭園は秋の紅葉でも知られ、神社の参拝とあわせて庭を見る楽しみがあります。
寿命石
寿命石は、延命長寿を願うパワースポットです。俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)が東大寺再建を命じられた時、多賀大社に参詣し、二十年の寿命を授かったと伝わります。
重源は、焼けた東大寺を再建した僧です。大仏殿を建て直すには、金も木材も人手も必要で、本人の寿命も足りない。そこで多賀の大神に祈り、寿命をいただいたという話になるんですね。
寿命石の前では、延命長寿や病気平癒を願う人が多く訪れます。石そのものが特別な形をしているというより、重源が寿命を授かったという伝承が、この場所を祈りの場所にしています。
境内摂末社
多賀大社の境内には、日向神社、子安神社、神明両宮、夷神社、秋葉神社、愛宕神社、竈神社、年神神社、金咲稲荷神社など、多くの摂末社があります。境内を歩く時の見どころであり、それぞれの神徳にあわせて手を合わせる参拝所でもあります。
たとえば、子安神社は安産、秋葉神社は火伏せ、愛宕神社は防火、年神神社は五穀豊穣、金咲稲荷神社は商売繁盛の信仰で知られます。多賀大社のご祭神は命の親神ですが、境内の小さな社をたどると、出産、火、かまど、稲、商いまで暮らしの願いが並びます。
大きな本殿に参拝したあと、境内の摂末社をまわると、多賀の信仰が「命」から毎日の生活へ広がっていることが分かります。神話の父母神をまつる大社で、最後に出てくるのが安産やかまどや商売繁盛というのも、お多賀さんらしいところです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
