今戸神社の神社属性は、風属性です。
浅草の北、隅田川に近い今戸神社は、招き猫と縁結びで知られています。境内に猫がいる神社として入っていくと、社名の奥から今戸焼の職人、源氏の八幡信仰、白山の夫婦神が出てきます。
もとは今戸八幡と呼ばれた社で、源頼義・義家父子が石清水八幡を勧請したと伝わります。そこへ白山神社が合祀され、国生みの夫婦神であるイザナギとイザナミも祀られるようになりました。猫が招く福をたどると、背後には戦勝祈願、焼き物の町、黄泉国まで顔を出すのですね。
この記事ではそんな今戸神社についてご紹介いたします。まずは今戸神社の属性相性から見ていきましょう。

風属性の今戸神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 今戸神社の属性 | 風属性 |
| 相性の悪い属性 | 空属性・火属性 |
| 相性の良い属性 | 風属性・地属性・水属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは今戸神社の基本情報と、普段の参拝では知る機会が少ない話をご紹介していきますね。
今戸神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区今戸1-5-22 |
| ご祭神 | 應神天皇(おうじん)、伊弉諾尊(いざなぎ)、伊弉冉尊(いざなみ)、福禄寿(ふくろくじゅ) |
| ご利益 | 縁結び、良縁成就、招福、開運 |
| 祭事 | 例大祭、大祓 |
| 公式HP | →今戸神社の公式サイトはこちら |
今戸神社は、浅草の北側、隅田川に近い今戸に鎮座する神社です。縁結びの絵馬や招き猫で親しまれ、浅草名所七福神では福禄寿を祀る一社にもなっています。例大祭は6月第1土曜・日曜に行われ、大祓は6月30日と12月31日に行われます。
今戸という地名を聞くと、今戸焼を思い出す人もいるかもしれません。江戸の町で使われた瓦、火鉢、土人形、そして招き猫を焼いた土地です。その焼き物の町に、八幡の武神と白山の夫婦神が同じ境内で祀られているのですね。
今戸神社にまつわる話
今戸八幡は、源氏の戦勝祈願から始まる
今戸神社の始まりは、社伝では康平6年、源頼義(みなもとのよりよし)と源義家(みなもとのよしいえ)の父子が、京都の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)を浅草今之津(いまのつ)へ勧請したことと伝わります。
康平6年は西暦1063年。奥州での戦いを終えた源氏の名が、この浅草の北までやって来るのです。義家は石清水八幡宮で元服したため「八幡太郎義家」と呼ばれました。名前の中に八幡を入れてしまうほど、源氏にとって八幡神は近い存在だったんですね。
八幡神の中心にいる應神天皇は、神功皇后(じんぐうこうごう)の子とされます。神功皇后は、お腹に子を宿したまま海を越えて戦ったと語られる女性です。その子が応神天皇で、やがて八幡神として武家に信仰されていきます。
今戸八幡の由緒には、戦に勝ちたい武士の願いが入っています。今の今戸神社は縁結びや招き猫の印象が強いですが、最初に出てくるのは、源氏の戦勝祈願なのです。
白山神社が合祀され、イザナギとイザナミが祀られる
昭和12年、隣接していた白山神社が合祀され、今戸八幡は今戸神社と改められました。ここで境内に入ってくるのが、伊弉諾尊と伊弉冉尊です。古事記では、二柱は日本の島々を生み、海、山、風、木、火の神々を生んでいきます。
この夫婦神の話は、途中でかなり荒れます。イザナミは火の神を産んだことで亡くなり、イザナギは妻を連れ戻すため黄泉国(よみのくに)へ向かいます。見てはいけない姿を見てしまい、イザナミは怒り、イザナギは黄泉つひら坂まで逃げることになるのです。
縁結びの神として二柱を見たとき、この黄泉国の場面はかなり生々しいですね。結ばれた二柱が国を生み、神を生み、最後は死者の国で追う側と逃げる側になる。今戸神社の縁結びには、国生みの夫婦神が持っている明るさと怖さの両方が入っているのです。
白山信仰でよく名が出る菊理媛(くくりひめ)も、この話のそばにいます。『日本書紀』の一書では、黄泉国で言い争うイザナギとイザナミの間に菊理媛が現れ、何かを告げます。ところが、何を言ったのかは書かれていません。二柱の争いの場面に現れ、言葉の中身を残さない神。白山の神が縁結びや仲裁の神として語られるとき、この沈黙が妙に残るんですね。
黄泉国のあとに、禊と三貴子が出てくる
黄泉国から戻ったイザナギは、穢れを落とすために禊(みそぎ)をします。その禊の中で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、月読命(つくよみのみこと)、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)が生まれます。
夫婦神の話は、ここで日本神話の中心にいる三貴子(さんきし)へ進みます。妻を追って黄泉国へ行き、逃げ帰り、水で身を清めたところから、太陽と月とスサノオが生まれるのです。ここで大事になるのは、禊の水です。
今戸神社は隅田川に近い場所にあります。境内で祀られるイザナギの神話をたどると、黄泉国から戻った神が水で身を清める場面に行き着きます。白山神社の合祀によって、今戸の社には夫婦神、黄泉、禊、水の話まで入ってきたのですね。
招き猫の奥に、今戸焼の土と火がある
今戸神社の猫の話は、今戸焼を抜きにすると薄くなってしまいます。今戸は、江戸のころから瓦、火鉢、焙烙(ほうろく)、土人形などを焼いた土地でした。火を使い、土をこね、日々の道具や小さな人形を作る職人の町だったのです。
今戸神社の境内には、今戸焼職人たちが奉納した石造狛犬があります。宝暦2年に奉納され、のちに再興されたもので、台座には職人や世話人たちの名が刻まれています。狛犬は神前を守るものですが、ここでは今戸の焼き物職人が神社に関わっていたことまで教えてくれます。
招き猫の古い姿として知られる丸〆猫(まるしめのねこ)も、今戸焼の土人形として語られます。丸に〆の印を背負った猫で、江戸末期の絵にも姿が見え、新宿の水野原遺跡からも土製の招き猫が出ています。
猫が手を上げて福を招く。その猫を作ったのは、土と火を扱う今戸の職人たちです。今戸神社の招き猫を、焼き物の町が作った福のかたちとして見ると、社名の「今戸」が急に濃くなりますね。
今戸神社の小話や裏話、豆知識

今戸は、今津という港の名から来たともいわれる
今戸という地名には、今津(いまづ)が転じたという説があります。古くからあった石浜の港に対して、新しく開かれた港を今津と呼び、それが今戸になったという話です。
今戸神社がある場所は、隅田川の西岸にあります。焼き物の町だった今戸にとって、川は品物や材料を運ぶ道でもありました。今戸焼の窯、隅田川、浅草寺周辺のにぎわいが近い距離にあったから、土人形や招き猫も人の手に渡りやすかったのでしょう。
地名の話から見ると、今戸神社は内陸の奥まった社というより、水運の町にある神社です。源氏の八幡が「今之津」に勧請されたという由緒も、港の名を思うと少し見え方が変わるんですね。
義家の愛馬・青海原と駿馬塚
今戸八幡の話に出てくる源義家には、愛馬の伝承もあります。義家の馬は青海原(あおうなばら)と呼ばれ、今戸の近くで亡くなったため葬られたと伝わります。その塚が駿馬塚(しゅんめづか)です。
戦の神に祈った武士の話は、武将の名に加えて、馬の名まで残します。八幡太郎義家という大きな名の横に、青海原という馬がいる。今戸の周辺には、戦勝祈願の社と、戦に使われた馬をいたむ話が置かれているのです。
沖田総司終焉の地と伝わる今戸八幡
今戸神社には、新選組の沖田総司(おきたそうじ)終焉の地とする伝承もあります。永倉新八(ながくらしんぱち)が残した記録には、沖田が浅草今戸八幡の松本良順(まつもとりょうじゅん)の宿で病死したという話が出てきます。
沖田の最期については、千駄ヶ谷の植木屋平五郎宅で亡くなったという説もあります。今戸の話は一つの伝承として扱うのがよいですね。
それでも、今戸八幡の名のそばに、幕末の医師である松本良順、肺を病んだ沖田総司、新選組の終わりの時期が出てくるのは印象に残ります。源氏の戦勝祈願から始まった社に、幕末の剣士の病の話まで入ってくるのです。
浅草名所七福神は、九つの社寺をめぐる
今戸神社は、浅草名所七福神の福禄寿を祀る社でもあります。七福神なのに、浅草名所七福神は九社寺をめぐります。
九という数は「数の究み」とされ、また「九」は「鳩」に通じ、鳩には集まる意味があるとされます。七福神なのに九つをめぐる。この少し不思議な数の扱いが、浅草らしいところでもありますね。
福禄寿は、中国の道教に由来する長寿と福徳の神です。八幡、白山、招き猫、今戸焼の話をたどってきたところに、最後は長い頭をした福禄寿まで同じ境内に座っている。今戸神社は、思っているより登場人物の多い神社なのです。
今戸神社の見どころ・パワースポット

招き猫と縁結びの絵馬
今戸神社の招き猫と縁結びの絵馬は、縁結びと招福のパワースポットです。伊弉諾尊と伊弉冉尊の夫婦神を祀ることから、良縁や夫婦円満を願う人が多く参拝します。
境内では、猫の姿をした授与品や絵馬が目に入ります。猫は福を招く動物として親しまれ、今戸では今戸焼の招き猫とも関係します。恋を願う場所であり、江戸の土人形文化を今に見られる場所でもあるのですね。
今戸焼職人が名を残した石造狛犬
石造狛犬は、今戸神社で見ておきたい歴史の見どころです。狛犬そのものの姿に加えて、台座に今戸焼職人や世話人たちの名が刻まれているところが大事です。
神社に奉納された狛犬は、信仰のためのものです。同時に、今戸で焼き物に関わった人たちが、この社を大切にしていたことも分かります。招き猫を見たあとに狛犬を見ると、今戸焼の話が境内の中で途切れずに読めるのですね。
福禄寿と浅草名所七福神めぐり
福禄寿を祀る今戸神社は、浅草名所七福神めぐりのパワースポットです。福禄寿は、福、禄、寿の字の通り、幸福、財、長寿を司る神として信仰されています。
浅草名所七福神は九社寺をめぐるため、今戸神社で手を合わせたあと、浅草の町を歩きながら福の神を訪ねる形になります。今戸神社に来ると、縁結びの夫婦神、福を招く猫、長寿の福禄寿が同じ参拝の中に入ってくるのです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
神社属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
