美保神社の神社属性は、水属性です。
島根県松江市の美保関に鎮座する美保神社は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主神(ことしろぬしのかみ)を祀る古社です。
事代主神は、いわゆる「えびす様」。ところが美保のえびす様は、にこにこ鯛を抱えているだけの神さまではなく、国譲りの返事をしたあと、舟を傾けて海へ身を隠した神でもあります。港町、美保関の海を見てからその話を読むと、魚釣りの神、船の神、商いの神、そして国の行方を決めた神が、ひとつの場所に集まってくるんですね。
この記事ではそんな美保神社についてご紹介いたします。まずは美保神社の属性相性から見ていきましょう。

水属性の美保神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 美保神社の属性 | 水属性 |
| 相性の悪い属性 | 火属性・地属性 |
| 相性の良い属性 | 水属性・風属性・空属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは美保神社の基本情報と、普段の参拝だけでは知ることができない話をご紹介していきますね。
美保神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県松江市美保関町美保関608 |
| ご祭神 | 三穂津姫命(みほつひめのみこと)、事代主神(ことしろぬしのかみ) |
| ご利益 | 五穀豊穣、子孫繁栄、海上安全、商売繁昌など |
| 祭事 | 青柴垣神事、諸手船神事など |
| 公式HP | →美保神社の公式サイトはこちら |
美保神社は、島根半島の東端、美保関の港に鎮座しています。美保関は北に日本海、南に美保湾と中海を抱える港町で、船の出入りとともに信仰も育ってきた土地です。
ご祭神の事代主神は、えびす様として親しまれ、海上安全、大漁、商売繁昌の神として広く信仰されてきました。もう一柱の三穂津姫命は、高天原の高皇産霊命(たかみむすびのみこと)の姫神で、大国主神(おおくにぬしのかみ)の后神と伝わり、稲穂、五穀豊穣、子孫繁栄の神として祀られています。
本殿は、二つの大社造を横に並べ、その間をつないだ美保造、または比翼大社造と呼ばれる珍しい形式です。三穂津姫命と事代主神が、それぞれの御殿に祀られているため、社殿そのものが二柱の神さまを語っているんですね。
美保神社にまつわる話
魚釣りをしていた事代主神に、国譲りの相談が届く
『古事記』や『日本書紀』で語られる国譲りの場面では、大国主神のもとへ、天つ神から使者がやって来ます。国を天の神に譲るかどうか。かなり大きな話です。
大国主神は、自分だけでは決めず、息子の事代主神にも尋ねるように言います。このとき事代主神は、美保の崎で魚釣りをしていたと伝わります。国の行方を決める返事を求められた神が、海で釣りをしている。いかにもえびす様らしい場面ですが、話はそこで柔らかく終わりません。
事代主神は、国譲りを受け入れる返事をしたあと、乗っていた舟を傾け、海中に青柴垣(あおふしがき)を作り、天逆手(あめのさかて)を打って身を隠したと伝わります。青柴垣は、青い柴で囲った神聖な垣のことです。海の中に垣を作るというだけで、すでに普通の隠れ方ではありません。
美保神社の青柴垣神事は、この場面を今に伝える祭りです。春、神に仕える当屋が物忌みをし、青柴垣で飾られた船に乗ります。海へ隠れた神を、春にもう一度迎えるような祭りなんですね。水の中へ去った神が、芽吹きの季節にあらためて姿を現す。美保のえびす様は、海の底へ消える話を持っている神なのです。
諸手船神事は、神話を港で動かす祭り
美保神社には、もうひとつ国譲りに関わる大きな神事があります。12月3日に行われる諸手船神事(もろたぶねしんじ)です。
諸手船は、古代の丸木舟を思わせる船です。二隻の船にそれぞれ氏子が乗り込み、美保関港の中をこぎ競います。水をかけ合いながら進み、船のへさきに立てた真剣(まっか)という飾りを本殿へ捧げるために競うのです。
この神事では、使いの神と事代主神とのやりとりも行われます。神話を口で説明するのではなく、港そのものを舞台にして、船が動き、人が問答し、柏手が打たれます。
国譲りの話は、地図の上で見ると出雲の政治神話です。美保神社では、それが港の水しぶきになります。父の大国主神から問いが届き、息子の事代主神が答える。その答えを伝えるために、今も船がこがれているんですね。
「美保」という地名には、もう一柱の神が見える
美保神社のご祭神は、三穂津姫命と事代主神です。ただ、『出雲国風土記』の美保郷には、御穂須須美命(みほすすみのみこと)という神の名が出てきます。
御穂須須美命は、大国主神と、越の国の奴奈川姫命(ぬなかわひめのみこと)との間に生まれた神と語られます。越の国は、今の北陸方面にあたる古い地域名です。つまり美保という地名の奥には、出雲だけで話が閉じない、日本海沿いの海の道が見えてくるんですね。
奴奈川姫の話は、翡翠(ひすい)の産地として知られる糸魚川周辺の伝承とも関係します。出雲の神が、北陸の姫神と結ばれ、その子の名が美保の地名に関わる。美保関が日本海に向いた港であることを考えると、神話の中でも、船で行き来する海の広さが残っているようです。
この御穂須須美命と、現在の三穂津姫命は同じ神ではありません。けれど「ミホ」という響きが、この土地に何度も現れます。稲穂の姫神、海辺の地名、北陸から来る神名。美保神社を見ていると、「美保」という二文字が、港と稲と神話を引き寄せているように見えるんですね。
美保神社の小話や裏話、豆知識

えびす様が鶏の声でひどい目に
美保関には、事代主神が鶏を嫌うという話が伝わります。
事代主神は夜ごと、中海を渡って、対岸の揖屋(いや)の姫神のもとへ通っていたといいます。明け方になれば、美保へ帰らなければなりません。そこで鶏に、朝になったら鳴いて知らせるよう頼んでいたんですね。
ところが、ある夜、鶏が時を間違えて鳴いてしまいます。事代主神はあわてて船に乗り、まだ暗い海へ出ます。急いだせいか、船をこぐ櫂(かい)を落としてしまい、しかたなく足で水をかいたところ、ワニに噛まれてしまったと伝わります。
このワニは、今でいうサメのような海の生きものとして語られることがあります。えびす様の像で、片足を少し曲げている姿をこの話に結びつける伝承もあります。釣り竿と鯛を持つ福の神の姿の裏に、夜の海であわてて帰り、鶏に怒る神さまの話があるんですね。
鳴物を好む神さまに楽器が集まる
美保神社には、奉納鳴物(ほうのうなりもの)と呼ばれる楽器の奉納品が伝わっています。太鼓、鼓、笛、三味線、琴、アコーディオン、オルゴール、玩具の楽器まで含まれ、その数は846点にのぼります。
美保の神さまは、鳴物を好むと伝わってきました。船乗りや商人たちが海上安全や願いごとのために参拝し、音の出るものを納めていったのです。
港町には、人も荷も集まります。北前船が風を待ち、商人が泊まり、船人が祈る。その土地の神さまが音を好むとなれば、ただ米や酒を供えるだけでなく、楽器がやって来るのも自然なことだったのでしょう。
えびす様は釣りをする神であり、商いの神であり、音曲の神でもあります。美保神社では、鯛を抱いた福の神のまわりに、太鼓や笛の音まで集まってくるんですね。
美保神社の見どころ・パワースポット

美保造の本殿|二柱の神
美保神社の本殿は、境内でまず見ておきたい建築の見どころです。大社造の二殿を横に並べ、その間を装束の間でつないだ形式で、美保造、または比翼大社造と呼ばれます。
向かって右側の左殿に三穂津姫命、向かって左側の右殿に事代主神が祀られています。神社の左右は神さま側から見るため、参拝者から見た左右と呼び方が逆になるんですね。
この本殿は、三穂津姫命と事代主神を同じ社で祀る美保神社らしさが、そのまま建物の形になっています。稲穂の姫神と、海で釣りをしていたえびす様。二柱が横に並ぶ本殿を見ると、農と海、后神と御子神、国譲り後の出雲の神々が、社殿の中で向かい合っているようです。
青石畳通りとおかげの井戸|港町の暮らしが残る場所
美保神社の鳥居から少し歩くと、青石畳通りがあります。江戸時代、美保関は北前船の風待ち港としてにぎわい、宿屋や廻船問屋が並びました。その荷を運ぶため、海辺から切り出した石などを敷いた道が、今も残っているんです。
神社の前に港があり、港の奥に宿があり、石畳の道が仏谷寺の方へ続いていく。美保関では、参拝と商いと船待ちが、同じ町の中で行われていました。
一の鳥居近くには、おかげの井戸もあります。飲み水が貴重だった美保関で、住民や船人、参拝者に水を供した井戸と伝わります。海に囲まれた港町だからこそ、飲める水は切実です。海の神を祀る町で、井戸の水が大切にされてきたところも、美保関らしいところなんですね。
地の御前・沖の御前|海上安全を祈るパワースポット
美保関灯台のある地蔵崎の先には、地の御前(ちのごぜん)があります。さらに沖合には、沖の御前(おきのごぜん)と呼ばれる岩礁があります。どちらも美保神社に関わる海上信仰の場所です。
沖の御前は、事代主神が鯛釣りをしていた場所と伝わります。えびす様が釣りをした海を、岬から遥拝するわけです。ここは、海上安全や大漁を祈るパワースポットとして語られることがあります。
社殿の前で手を合わせたあと、岬へ向かうと、神話の「美保の崎」がただの言葉ではなくなります。事代主神は山奥に隠れた神ではなく、港の外の海で釣りをしていた神です。美保神社の信仰は、社殿から港へ、港から岬へ、そして沖の岩礁へ伸びていくんですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
