阿智神社の神社属性は、空属性です。
岡山県倉敷市、美観地区の北にある鶴形山に鎮まるのが阿智神社です。白壁の町を見下ろす山上の神社ですが、古い話をたどると、ここは阿知潟という浅い海に浮かぶ小島だったんですね。
社記には、神功皇后が航路を見失ったとき、宗像三女神(むなかたさんじょしん)へ祈ると、三振りの剣が雷鳴とともに空から降った、と伝わります。海の道を守る女神たちが、暗い海で道をなくした人の前に、剣の光で出てくるのです。
この記事ではそんな阿智神社についてご紹介いたします。まずは阿智神社の属性相性から見ていきましょう。

空属性の阿智神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 阿智神社の属性 | 空属性 |
| 相性の悪い属性 | 地属性・風属性 |
| 相性が良い属性 | 空属性・水属性・火属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは阿智神社の基本情報と、普段の参拝では知ることができない話をご紹介していきますね。
阿智神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県倉敷市本町12-1 |
| ご祭神 | 宗像三女神(多紀理毘売命、多岐都比売命、市寸島比売命) |
| ご利益 | 交通安全、海上安全、美容健康、芸能上達など |
| 祭事 | 春季例大祭、秋季例大祭など |
| 公式HP | →阿智神社の公式サイトはこちら |
阿智神社は、倉敷美観地区の北にある鶴形山の上に鎮座する、倉敷中心部の総鎮守です。ご祭神は宗像三女神で、海上安全や交通安全の神として知られています。
境内には、岡山県の天然記念物である阿知の藤、天津磐境(あまついわさか)、磐座(いわくら)、能舞台、絵馬殿、水琴窟などがあります。
阿智神社にまつわる話
剣から生まれた三女神と、阿智に降った三振りの剣
阿智神社のご祭神である宗像三女神は、『古事記』では天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)の誓約(うけい)から生まれます。
誓約というのは、神々が互いの心の清さを確かめるために行う占いのようなものです。このとき天照大御神は、素戔嗚尊の十拳剣(とつかのつるぎ)を受け取り、その剣を噛み砕いて吹き出します。そこから生まれたのが、宗像三女神なんですね。
剣から生まれた三柱の女神が、阿智神社の社記では、また剣とともに現れます。
神功皇后が三韓へ向かう途中、暗闇の中で航路を見失います。そこで宗像三女神に祈ると、三振りの剣が雷鳴とともに天空から降り、この地を明るく照らしたと伝わります。
水先案内の神が、道を教えるために出てくる。しかも灯火や星ではなく、三振りの剣が降る。宗像三女神の生まれ方を知ってからこの話を読むと、阿智神社の剣は、ただの武器の話として置いておけないのです。
阿智神社は、もとは妙剣宮、または妙見宮と呼ばれていました。妙見は北極星や北斗七星への信仰と関わり、方角を知るための星でもあります。暗い海で道を失った皇后、海路を守る三女神、空から降る剣、そして妙見の星。阿智神社には、道に迷ったときに現れるものがいくつも置かれているんですね。
海だった阿知潟と、山上に鎮まった海の女神
いまの阿智神社は、倉敷美観地区の町並みを見下ろす山上の神社です。けれど、古い倉敷の地形をたどると、鶴形山のあたりは阿知潟という浅い海でした。
さらに広く見ると、このあたりは吉備の穴海(きびのあなうみ)と呼ばれる内海に入り込んだ場所です。高梁川(たかはしがわ)が土砂を運び、少しずつ浅い海を埋めていきました。のちに新田開発が進み、倉敷は物資輸送の集まる町になっていきます。
鶴形山は、町の中の小高い丘に見えます。でも昔の姿では、海に浮かぶ島だったのです。海の道を守る宗像三女神が祀られた理由も、そこから見えてきます。
宗像三女神は、福岡の宗像大社でも、海の奥、島、陸に近い場所へ分かれて祀られます。沖へ出る船、島へ寄る船、浜へ戻る船。そのそれぞれに神がいるような祀られ方です。
阿智神社の場合、三女神は一つの社に並んでいます。けれど社地そのものが、もとは海に浮かぶ小島でした。町が陸になったあとも、神社だけは山の上から水のあった場所を見下ろしています。美観地区の白壁の下に、浅い海だった時代が沈んでいるのです。
阿知という地名と、絹と鉄を運んだ阿知使主
阿智神社の「阿智」は、倉敷の古い地名「阿知」と関わります。
『日本書紀』応神天皇の条には、阿知使主(あちのおみ)という人物が登場します。朝鮮半島から多くの人々を率いて渡ってきたとされる人物で、その一族がこの地に住み、養蚕、絹織、縫製、鉄の技術を伝えたことが、阿知という地名の由来とされています。
神社の名から地名へ行くと、今度は人の移動と技術の話になるんですね。海の女神の社に、渡ってきた人々の名が残る。船の安全を祈る神社の名前の中に、海を越えてきた氏族の話が入っているのです。
阿知使主の一族は、倭漢氏(やまとのあやうじ)にも関わるとされます。奈良県明日香村には、阿知使主を祀る於美阿志神社(おみあしじんじゃ)があります。倉敷の阿知と、明日香の阿志。遠い土地の名前が、渡来の氏族を通して並びます。
阿智神社の相殿には、八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)も祀られています。天岩戸の場面で知恵を出す神です。阿知使主の伝えた技術、八意思兼神の知恵、倉敷が後に物資の集まる町になったこと。阿智神社の名をたどると、祈りの話から、技術と物流の町の話へ進んでいくのです。
多紀理毘売命から出雲と賀茂へ伸びる話
宗像三女神の一柱、多紀理毘売命は、海の神として祀られる一方で、出雲の神話にも顔を出します。
『古事記』では、多紀理毘売命は大国主神(おおくにぬしのかみ)との間に、阿遅鉏高日子根神(あぢすきたかひこねのかみ)と高比売命(たかひめのみこと)を生んだと語られます。アヂスキタカヒコネは、のちに賀茂の神としても信仰される神です。
この神には、少し荒い話があります。天若日子(あめのわかひこ)の葬儀に来たアヂスキタカヒコネが、亡くなった本人と見間違えられます。すると怒って、喪屋を壊し、蹴り飛ばして去ってしまうのです。
母は宗像三女神のタギリヒメ。子は、死人と間違われて怒り、葬儀の場を壊す神。海の安全を守る穏やかな女神像だけで見ると、急に荒々しい親子が出てきます。阿智神社の三女神も、海の守護、美と芸能、交通安全の神徳の奥に、出雲や賀茂へ広がる古い神話の血筋を持っているんですね。
阿智神社に小話や裏話、豆知識

素隠居は、石段を上がれなくなった隠居から始まる
阿智神社の秋季例大祭では、素隠居(すいんきょ)が現れます。じじ、ばばの面をつけた人たちが、うちわで参拝者の頭を叩いて回る、倉敷の秋祭りらしい姿です。
この素隠居には、元禄のころの話が伝わります。戎町の沢屋善兵衛という隠居が、年を取って阿智神社の石段を上がれなくなりました。そこで若者に翁と媼の面をつけさせ、自分の代わりに参拝させたのが始まりとされます。
石段を上がれないから、面をかぶった者を代わりに行かせる。そこから、面の人に頭を叩かれるとご利益があるという祭りの所作になっていきます。子どもが怖がるものを、大人がありがたいものとして近づける。秋祭りの中に、少し奇妙で、昔話のような場面が残っているんですね。
高梁川の砂を神域へ運ぶ御砂持祭
阿智神社には、御砂持祭(おすなもちさい)という祭りもあります。
高梁川が氾濫し、人々が家や田畑を失い、疫病にも苦しめられたとき、高梁川の砂を神域に敷いて復興を祈ったと伝わります。川に苦しめられた土地の人が、その川の砂を神社へ運ぶのです。
水害のあとに、砂をよけるのではなく、砂を持って神域を清める。ここに阿智神社らしい切実さがあります。阿知潟、吉備の穴海、高梁川の土砂、干拓、倉敷の町。土地を作った水は、同時に人を苦しめる水でもありました。
阿智神社は海の道を守る神社ですが、水の話はきれいな航海ばかりで終わりません。川が暴れ、砂が残り、その砂を持ち上げて祈る。水辺の町の神社らしい祭りなのです。
阿智神社の見どころ・パワースポット

阿知の藤
阿知の藤は、阿智神社を代表する見どころです。品種はアケボノフジで、岡山県の天然記念物に指定されています。
藤は年輪を作らないため、正確な樹齢を出すのが難しい木です。阿知の藤は樹齢300年から500年ともいわれ、薄紅色の花房を垂らします。古い木なのに、年輪で年を数えられない。長く生きてきた証拠を、幹の輪ではなく、春の花で見せる木なんですね。
藤は、縁結びや和合の願いにも寄せられます。阿智神社では、見どころであり、縁を願う場所としても親しまれています。
天津磐境と磐座
阿智神社の境内には、天津磐境と磐座があります。天津磐境は、神々を天上からお迎えする場所として伝えられるパワースポットです。
西側には鶴石、亀石と呼ばれる石組があり、東側には磐座があります。鶴と亀は、長寿や吉祥のしるしとして知られますが、ここでは名前だけでなく、石そのものが神を迎える場所として扱われてきました。
海だった場所に浮かぶ小島。その上に石を組み、神を迎える。水の上にあった社地で、石が祭祀の中心になるところが、阿智神社のおもしろいところです。
能舞台と春秋の例大祭
境内の能舞台は、祭りや奉納芸能を見る場所としての見どころです。
春季例大祭では、三女神の舞や倉敷天領太鼓などが奉納されます。秋季例大祭では、御神幸行列が町を歩き、三女神の舞、獅子舞、素隠居などが現れます。
宗像三女神は海の神ですが、阿智神社では神々が舟や海の上にいるだけでなく、町の中を行列として進みます。神輿が出て、面をつけた素隠居が歩き、獅子が舞う。美観地区の町並みの中に、山上の神社から神が降りてくる祭りなのです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
