貴船神社の神社属性は、水属性です。
京都の北、貴船川に沿って本宮・結社・奥宮が並ぶ貴船神社は、全国の水神を祀る社の総本宮とされる神社です。ご祭神の高龗神(たかおかみのかみ)は水を司る神ですが、『古事記』や『日本書紀』では、火の神が斬られる場面から姿を見せます。
奥宮には、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が乗ってきたという黄船を石で包んだ船形石があり、結社には、神話の中でニニギに返された磐長姫命(いわながひめのみこと)が祀られています。水を願う谷に、船、竜、馬、恋、鬼女の話まで集まってくるんですね。
この記事ではそんな貴船神社についてご紹介いたします。まずは貴船神社の属性相性から見ていきましょう。

水属性の貴船神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 貴船神社の属性 | 水属性 |
| 相性の悪い | 火属性・地属性 |
| 相性の良い属性 | 水属性・風属性・空属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは貴船神社の基本情報と、普段の参拝ではなかなか知ることができない話をご紹介していきますね。
貴船神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180 |
| ご祭神 | 高龗神(たかおかみのかみ) |
| ご利益 | 運気隆昌、縁結び、諸願成就、航海安全など |
| 祭事 | 貴船祭、貴船の水まつりなど |
| 公式HP | →貴船神社の公式サイトはこちら |
貴船神社は、京都の鞍馬山の奥、貴船川の谷に鎮座する神社です。水の神を祀る社として知られ、雨を願う祈り、雨が止むことを願う祈り、農作物の実りを願う祈りを古くから受けてきました。
本宮・結社・奥宮の三社をめぐる参拝でも親しまれています。奥宮がもとの鎮座地とされ、洪水のあと、天喜3年、1055年に本宮が今の場所へ移ったと伝わります。
貴船神社にまつわる話
火の神から生まれた水の神、高龗神
貴船神社のご祭神は、高龗神です。
この「龗(おかみ)」という字は、雨と竜を思わせる古い字です。高龗神は、山の上から雨をもたらす神、谷や淵にひそむ水を動かす神として語られてきました。
『古事記』では、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が火の神・迦具土神(かぐつちのかみ)を斬ったとき、刀についた血から闇龗神(くらおかみのかみ)が生まれます。『日本書紀』では、斬られたカグツチの一部から高龗神が生まれます。
水の神が、火の神の死から生まれているんですね。
火は暮らしに欠かせないものですが、家も田畑も山も焼きます。火を鎮めるものとして水が呼ばれ、火の神の体から水の神が生まれる。神話の場面としてはかなり荒いのですが、火を使う人間にはとても切実な話なのです。
貴船神社では11月に御火焚祭(おひたきさい)が行われます。燃え上がる火で罪やけがれを祓い、水の神である貴船大神が火の神から生まれたという由来を今に伝える神事です。
水の神を祀る谷で、火が高く焚かれる。ここで火と水が別々のものとして置かれていないところが、貴船らしいところなんですね。
玉依姫の黄船と、奥宮の船形石
貴船神社の創建には、玉依姫命の話があります。
玉依姫は、初代神武天皇の母とされる神です。社伝では、この玉依姫が黄船に乗り、浪速、今の大阪湾あたりから淀川を進み、さらに鴨川、貴船川をさかのぼって、今の奥宮の地にたどり着いたと伝わります。
そして、その水源の地で水神を祀ったのが貴船神社のはじまりだというのです。
この黄船は、人目に触れないように石で包まれたとされます。奥宮の本殿そばにある船形石が、その伝承を今に伝える石です。
船を飾るのではなく、石で囲んで隠す。神を運んだ船は、目立つ場所に掲げられるより、苔むした石の下に置かれる形になっています。
貴船という社名も、この「黄船」から来たという説があります。また、古くは「貴布禰」とも書かれ、「氣生根」として、気力が生まれる根の地とも読まれてきました。水源の谷であり、船がたどり着いた場所であり、山の根元から力が湧く場所でもある、という見方ができるんですね。
奥宮には、もうひとつ強い話があります。本殿の下には龍穴(りゅうけつ)があるとされ、昔、修理中の大工がのみを落としたところ、空が急に曇り、風が吹き、のみが空中へ吹き上げられたと伝わります。
船は石の下へ隠され、龍穴は見てはいけない場所とされる。貴船の水神は、川の表面よりも、石の下、社殿の下、山の内側へ話が進んでいくのです。
結社の磐長姫と、返された姫の縁結び
本宮と奥宮の間に、結社(ゆいのやしろ)があります。
ここに祀られているのは、磐長姫命です。磐長姫は、大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘で、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の姉にあたります。
『古事記』では、天孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が木花咲耶姫を妻に望みます。父の大山津見神は、妹だけでなく姉の磐長姫も一緒に差し出しました。
木花咲耶姫は花のような繁栄を、磐長姫は岩のような永遠の命をもたらす姫でした。ところが、ニニギは磐長姫を返してしまいます。そのため、ニニギの子孫である天皇の命は、花のように限りあるものになったと語られます。
貴船の結社では、その磐長姫が縁結びの神として祀られています。
神話では返された姫が、人々の縁を結ぶ神になる。ここでいう縁結びは、甘い恋の願いだけで読むと薄くなります。拒まれた姫が、自分の痛みを抱えたまま、他人の縁を結ぶ側に立つのです。
平安時代の歌人、和泉式部(いずみしきぶ)も、夫との仲に悩んで貴船を訪れたと伝わります。貴船川のほとりには「思ひ川」と呼ばれる場所もあり、恋の願いは、山の奥まで歩いて運ばれてきたんですね。
貴船神社の小話や裏話、豆知識

黒馬・白馬・赤馬から絵馬へ
貴船神社は、雨を願う社として朝廷からも篤く信仰されました。
日照りのときには黒馬を、長雨のときには白馬や赤馬を奉ったと伝わります。黒は雨雲の色、白や赤は晴れの色として見られたのでしょう。
やがて、生きた馬を奉る形から、板に描いた馬を奉る形へ移っていきます。貴船では、この雨乞いの馬の奉納が絵馬のはじまりとして語られます。
今では絵馬に恋愛成就や合格祈願を書くことが多いですが、もとのところには、空の色を変えてほしいという願いがありました。雨を降らせてほしい、雨を止めてほしい。紙や板に願いを書く前に、馬の色で天へ願いを出していたんですね。
3月の雨乞祭では、一年のほどよい雨と五穀豊穣を祈ります。「雨を降らせてください」という一方向の願いより、降るべき時に降り、晴れるべき時に晴れるように願う神事なのです。
鉄輪、橋姫、そして貴船に来る鬼女の話
貴船には、恋の願いと一緒に、恋がこじれた話も入ってきます。
能『鉄輪(かなわ)』では、夫に捨てられた女が貴船神社へ丑の刻に通います。女は神託を受け、頭に三本脚の鉄輪をのせ、そこに火を灯して鬼となり、夫と後妻を呪おうとします。
鉄輪とは、鍋などを火にかけるための台のことです。台所の道具が、頭にのせられ、火をつけられ、鬼になるための道具へ変わる。暮らしの道具が、怒りの形に変わってしまうんですね。
宇治の橋姫の伝承にも、貴船が出てきます。夫への恨みから鬼になることを願った女が、貴船にこもり、宇治川に身を浸して鬼となる話です。
貴船は縁結びの社として知られますが、古い物語の中では、縁を求める人、縁を戻したい人、縁を壊された人まで訪れます。結社の磐長姫が「返された姫」であることを思うと、貴船の恋の話は、願いが叶う明るさと、願いが曲がったときの怖さを両方持っているのです。
節分の豆と、貴船の鬼
貴船神社の節分祭には、鳴弦神事(めいげんしんじ)と豆まきがあります。鳴弦は、弓の弦を鳴らして邪気を払う作法です。
室町時代後期のお伽草子『貴船の物語』には、節分の豆まきが貴船から始まったとする話が語られます。鬼を払う豆、弦の音、山奥の社。ここでも貴船には鬼の話が寄ってきます。
『鉄輪』では人が鬼になり、節分では鬼を払う。貴船の神は水の神ですが、古い物語を読むと、人の願いが行き過ぎた時に現れる鬼とも向き合ってきた社に見えてきます。
貴船神社の見どころ・パワースポット

本宮と御神水
本宮は、貴船神社の中心となる参拝場所です。朱色の春日灯籠が並ぶ石段は、貴船神社を象徴する見どころです。
本宮前には、貴船山から湧く御神水があります。水の神を祀る社で、実際に山からの水に触れられる場所なので、浄化や運気隆昌を願うパワースポットとして親しまれています。
水に浮かべると文字が現れる水占みくじも人気です。占いの結果が、紙の上に最初から見えているのではなく、水にひたして初めて出てくる。貴船らしいおみくじなんですね。
奥宮、船形石と龍穴
奥宮は、貴船神社のもとの鎮座地とされる場所です。本宮よりさらに川上へ進んだ先にあり、玉依姫の黄船伝承、船形石、龍穴の話が残ります。
船形石は、玉依姫が乗ってきた黄船を小石で包んだものと伝わる見どころです。航海安全の信仰とも関わり、川をさかのぼって来た船の話が、海の安全へまで広がっています。
本殿下の龍穴は、直接見ることが禁じられている神聖な場所です。見える景色として楽しむ場所というより、見てはいけないものが社殿の下にある、という信仰上のパワースポットです。
結社
結社は、本宮と奥宮の間に鎮座する縁結びの社です。祭神は磐長姫命で、神話の中でニニギに返された姫が、人々の良縁を結ぶ神として祀られています。
恋愛成就のパワースポットとして知られますが、ここで祈られてきた縁は、恋人同士の縁だけに限られません。人との縁、仕事との縁、家族との縁、自分が進む道との縁まで、結び直したいものを持って訪れる場所です。
和泉式部が夫との仲を願った話も、この結社に残ります。恋に悩んだ人が、都のにぎやかな場所から離れ、川沿いの道を歩いてここまで来た。結社の静けさには、その距離も含まれているんですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
神社属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
