息栖神社の神社属性は、風属性です。
息栖神社(いきすじんじゃ)は、茨城県神栖市の常陸利根川沿いに鎮まる、東国三社の一社です。鹿島神宮、香取神宮と並んで語られる神社ですが、ここでまず気になるのは武神よりも、川辺の井戸に沈む二つの瓶なんですね。
その瓶は、男瓶(おがめ)と女瓶(めがめ)。日川(にっかわ)から神社が今の地へ移ったとき、置き去りにされた二つの瓶が三日三晩泣き、自分たちで川をさかのぼって一の鳥居の下に据わった、と伝わります。この記事ではそんな息栖神社についてご紹介いたします。まずは息栖神社の属性相性から見ていきましょう。

風属性の息栖神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 息栖神社の属性 | 風属性 |
| 相性の悪い属性 | 空属性・火属性 |
| 相性の良い属性 | 風属性・地属性・水属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは息栖神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
息栖神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県神栖市息栖2882 |
| ご祭神 | 久那斗神、天乃鳥船神、住吉三神 |
| ご利益 | 厄除招福、交通守護、海上守護、縁結びなど |
| 祭事 | 例大祭、夏越の大祓など |
| 公式HP | →息栖神社の公式サイトはこちら |
息栖神社は、鹿島神宮・香取神宮とともに東国三社と呼ばれる古社です。主祭神は久那斗神(くなどのかみ)で、道を守り、災いを防ぎ、井戸を司る神として信仰されています。
相殿には、天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ)と住吉三神(すみよしさんしん)が祀られています。天乃鳥船神は神の船そのもののような名前を持ち、住吉三神は海上守護の神。道、船、海、井戸が一つの社に集まっているんですね。
境内の前には常陸利根川があり、その川辺に忍潮井(おしおい)があります。息栖神社を訪れるなら、本殿に参拝して終わるより、この川辺の井戸まで歩くと、神社の性格がかなり見えてきます。
息栖神社にまつわる話
久那斗神は、道の入り口に立つ神
久那斗神は「岐神」とも書かれます。岐は、道が分かれる場所、境目、外から何かが入ってくる口を思わせる字です。古い道の神は、旅を助けるだけでなく、災いが村や家へ入る前に止める役も持っていました。
息栖神社の久那斗神は、社伝では鹿島・香取の神々を東国へ先導した神とされます。鹿島神宮の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)、香取神宮の経津主大神(ふつぬしのおおかみ)は、国譲りの神話で地上へ向かう武神です。その前を行くのが、道を知る神、久那斗神なのです。
ここでおもしろいのが、息栖神社では天乃鳥船神も祀られていることです。『古事記』では、天乃鳥船神はタケミカヅチとともに葦原中国(あしはらのなかつくに)へ派遣されます。神の名が、そのまま「天の鳥の船」。武神が地上へ行くための乗り物のような神なんですね。
鹿島は剣の神、香取も武の神。息栖には、先導する神と、船の神がいる。戦う前に、道が必要で、船が必要で、入り口を見つける神が必要だったのです。
「於岐都説」から「息栖」へ、沖の州にいた神
息栖神社の古い名として、『日本三代実録』に「於岐都説神(おきつせのかみ)」が見えます。この「おきつせ」は、沖の瀬、沖の州を思わせる名です。現在の「息栖」という地名も、沖洲から転じたものと考えられています。
古い時代、このあたりは今よりずっと水の中でした。鹿島の台地、香取の台地、そのあいだに広がる水郷。利根川、常陸利根川、北浦、霞ヶ浦、そしてかつての内海のような水面が、人の移動も物資の運搬も決めていました。
息栖神社は、はじめ日川のあたりに祀られ、のちに大同二年、平城天皇の命を受けた藤原内麻呂(ふじわらのうちまろ)によって現在地へ遷されたと伝わります。神が高い山の上から村を見下ろす形ではなく、水際の中州に祀られた。そこから現在の息栖へ移る話に、あの瓶の伝承が入ってきます。
神のあとを追った、男瓶と女瓶
忍潮井には、男瓶と女瓶という二つの瓶が沈んでいます。男瓶は銚子の形、女瓶は土器の形とされ、澄んだ日には水の中にその姿が見えることがあります。
この二つの瓶が、日川からの遷座のときに置き去りにされたんですね。瓶は神を慕って三日三晩泣き、自分たちで川をさかのぼり、一の鳥居の下にぴたりと据わったと伝わります。瓶が泣く。川をのぼる。最後に鳥居の下へおさまる。道案内の神を祀る神社で、井戸の中の瓶まで移動してくるのです。
日川には、その泣き声から名づけられたという「ボウボウ川」、瓶との別れを惜しんだという「瓶立ち川」の名が残るといいます。地名は、昔の人が説明しきれなかった出来事を、そのまま置いておく箱のようなところがあります。瓶が泣いた話も、ただかわいそうな話として残ったのではなく、神のいる場所が日川から息栖へ移ったことを、土地の言葉で語っているんですね。
忍潮井は、海水が入りまじる場所に真水が湧いた井戸とされます。塩の中から清水が出る。だから「忍潮井」。水辺に暮らす人にとって、真水は命そのものです。道の神、井戸の神、船の神が一つの社にいる理由が、ここで少し見えてきます。
息栖神社の小話や裏話、豆知識

芭蕉の句に出てくる「気吹戸主」
境内には松尾芭蕉の句碑があります。
「この里は 気吹戸主の 風寒し」
気吹戸主(きぶきとぬし)は、祓いに関わる神です。罪や穢れを息で吹き払うような名を持ち、海の彼方へ祓い流す神として語られます。
息栖神社でこの名が出てくるのは、妙にしっくりきます。川があり、井戸があり、夏越の大祓では常陸利根川へ船を出す。穢れを祓う場所が、社殿の中だけで完結せず、川へ向かうのです。
芭蕉が訪れた水郷の旅は、鹿島の月を見に行く旅でもありました。鹿島、香取、息栖のあたりは、江戸の人にとっても舟でたどる土地でした。句碑の前に立つと、息栖神社が道の神社であると同時に、祓いの水辺でもあることが見えてきます。
木下茶船と、川から来る参拝者
江戸時代、東国三社巡りはかなりにぎわいました。伊勢参りのあと、鹿島・香取・息栖を巡る「下三宮巡り」として参拝する人もいたといいます。
この参拝で大きな役を持ったのが、利根川の舟運です。木下河岸から出る木下茶船(きおろしちゃぶね)という乗合船が、参拝者や遊覧の人を運びました。今の感覚だと、神社巡りは電車や車で行くものと思いやすいのですが、息栖神社は川から人が来る神社だったんですね。
息栖河岸には旅人が集まり、宿もにぎわいました。忍潮井の一の鳥居も、今より水の近い場所にあり、川と神社の距離がずっと近かったのでしょう。道の神を祀る神社に、道を船で来る。そこに天乃鳥船神が同座しているのですから、話がきれいに収まります。
夏越の大祓は、川へ出る
息栖神社の夏越の大祓では、境内に茅の輪(ちのわ)が立ちます。半年の穢れを祓い、後の半年の無病息災を願う神事です。
息栖らしいのは、ここから川へ出るところです。昔は神主が川に入って禊を行い、現在も常陸利根川に船を出し、七回半まわって竹を割り、川へ投げ入れる古式が伝わります。願うのは、井戸、船、川の安全。
七回でも八回でもなく、七回半。きれいに割り切れない数が神事に残ると、そこに古い作法の手ざわりが出ます。水をただ眺める神社ではなく、川に出て、船を動かし、竹を割り、川へ返す。息栖神社の水の信仰は、今も動く形で残っているんですね。
息栖神社の見どころ・パワースポット

忍潮井と一の鳥居|水と縁結びのパワースポット
息栖神社でまず見ておきたいのは、常陸利根川沿いの一の鳥居と忍潮井です。鳥居の両脇に小さな鳥居があり、その下に男瓶と女瓶の井戸があります。
忍潮井は、塩を含む水辺で真水が湧く井戸として信仰されてきました。伊勢の明星井、伏見の直井とともに日本三霊水に数えられることもあります。水そのものを神聖視する場所なので、ここは水のパワースポットとして見られています。
縁結びの伝承もあります。女瓶の水を男性が、男瓶の水を女性が飲むと結ばれる、という話です。現在は忍潮井の水を直接飲むことはできませんが、境内では同じ清水をいただける場所があります。瓶が見えるほど水が澄んだ日に出会えたら、それだけで少し得をしたような気持ちになります。
神門・参道・芭蕉句碑|江戸の参拝をたどる見どころ
弘化四年、江戸時代の終わりごろに建てられたと伝わる神門は、息栖神社の見どころです。門をくぐると、松や杉の木々に囲まれた参道が本殿へ向かいます。
参道の途中には、芭蕉句碑と力石があります。力石は、祭礼のとき若者たちが力比べに使ったと伝わる石です。今の感覚では、石を持ち上げて力を競うという行為は素朴に見えますが、村の若者が神前で身体を見せる場でもありました。祭りは祈りの場であり、同時に人の力や年齢や役割が見える場でもあったんですね。
芭蕉句碑、力石、神門を順に見ると、息栖神社が水辺の聖地であると同時に、江戸の旅人や土地の若者が足を運んだ生活の場所だったことも分かります。
例大祭と夏越の大祓|祭りとして見たい場所
息栖神社の祭事でよく知られるのは、四月十三日の例大祭と、六月三十日の夏越の大祓です。例大祭は神社の中心となる祭りで、境内社祭や白馬祭、風祭、新嘗祭なども年中行事として行われます。
夏越の大祓は、息栖神社らしさがよく出る祭事です。茅の輪をくぐるだけでなく、常陸利根川へ船を出す古式があるため、川と神社の関係を目で見られる行事なんですね。
東国三社の神話では、久那斗神は先導する神として語られます。鹿島神宮の御船祭でも、息栖神社の船が先導する役を持つとされます。神話の中で道を案内した神が、祭りでは水上の先に立つ。息栖神社は、昔話の役割を祭りの形で今に残している神社なのです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
