多度大社の神社属性は、地属性です。
三重県桑名市の多度大社は、多度山のふもとに鎮まる古社です。山そのものを神がいる場所として仰ぎ、白馬が人の願いを神へ運ぶという伝承が残ります。多度祭の上げ馬神事では、馬の動きからその年の農作物の吉凶を見てきたんですね。
この記事ではそんな多度大社についてご紹介いたします。まずは多度大社の属性相性から見ていきましょう。

地属性の多度大社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 多度大社の属性 | 地属性 |
| 相性の悪い属性 | 水属性・空属性 |
| 相性の良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは多度大社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
多度大社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県桑名市多度町多度1681番地 |
| ご祭神 | 天津彦根命 |
| ご利益 | 家内安全、商売繁盛、厄除け、交通安全など |
| 祭事 | 多度祭、流鏑馬祭など |
| 公式HP | →多度大社の公式サイトはこちら |
多度大社は、三重県北部の多度山のふもとに鎮まる神社です。伊勢の国の北にあることから「北伊勢大神宮」とも呼ばれ、伊勢参りとあわせて多度へ参る習わしもありました。
古くから多度山は神がいる山とされ、山中には磐座(いわくら)や御神石が残ると伝わります。ご祭神の天津彦根命(あまつひこねのみこと)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御子神にあたる神さまです。
多度大社でよく知られるのは、白馬伝説と多度祭です。白馬は神の使いとされ、毎年5月の多度祭では、馬の駆け上がり方から年の豊凶を占う上げ馬神事が行われてきました。
多度大社にまつわる話
多度山にいる神と、願いを運ぶ白馬
多度大社の話は、多度山から始まります。
多度山は標高403メートルの山で、昔から神がいる山として仰がれてきました。社殿ができる前から、山そのもの、山中の石、湧き出る水、山へ向かう道に、人々は神の働きを見ていたのでしょう。いきなり立派な社殿から始まる神社ではなく、先に山があり、その山へ祈る人がいたんですね。
多度山には、白馬がすむという伝承があります。人々は農作物に必要な雨を願い、安産を祈り、日々の平穏を神に届けようとしました。その願いを神へ運ぶ役を担うのが白馬です。
神さまが馬に乗って降りてくるという考えは、日本の神社信仰のあちこちに残っています。神馬(しんめ)を奉納する習わしも、その考えの中にあります。多度大社では、白馬が神と人の間を行き来する存在として語られてきました。
だから多度祭の上げ馬神事も、馬を使った珍しい祭というだけで見てしまうと、話が途中で切れてしまいます。もともと多度山に神がいて、その神へ願いを運ぶものとして馬がいて、馬の動きから神の意思を読む。山、白馬、農作物、雨乞いが、一つの祭の中に入っているんですね。
天津彦根命は、アマテラスとスサノオの誓約で生まれた神
多度大社の本宮に祀られるのは、天津彦根命です。『古事記』では天津日子根命とも書かれます。
この神さまは、天照大御神と建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の誓約(うけい)の場面で生まれます。誓約は、神さま同士が持ち物を使い、そこから生まれる結果で潔白や神意を示す古い占いのような行いです。高天原で姉のアマテラスと弟のスサノオが向き合い、そこから五柱の男神と三柱の女神が生まれるんですね。
天津彦根命は、その五柱の男神の一柱です。多度大社が「北伊勢大神宮」と呼ばれる背景には、この神さまがアマテラスの御子神であることも関わっています。伊勢の大神宮を思わせる呼び名が、ここで神話の親子関係へ戻ってくるのです。
天津彦根命は、古い氏族の祖神としても名前が出てきます。『新撰姓氏録』には、各地の国造や県主の祖神として天津彦根命が記され、桑名周辺に関わる桑名首(くわなのおびと)の御祖神としても伝えられます。多度山の神は、山にいるだけの神ではなく、桑名の土地を守る祖神としても見られてきたんですね。
一目連神社の神さまは、鍛冶の神で天候の神
多度大社で本宮と並んで大切にされるのが、別宮の一目連神社です。御祭神は天目一箇命(あめのまひとつのみこと)。天津彦根命の御子神と伝わる神さまです。
天目一箇命は、『古語拾遺』では天岩戸の場面に登場します。アマテラスが岩戸にこもって世界が暗くなった時、神々は外へ出てきてもらうために祭を整えました。そのとき天目一箇命は、刀斧(とうふ)や鉄鐸(てったく)を造ったとされます。刀斧は刃物、鉄鐸は鉄の鈴のような祭具です。
天岩戸の話では、アメノウズメが踊り、八咫鏡が作られ、榊が飾られます。その裏側で、金属の道具を用意する神もいるんですね。神話の大事件は、踊る神、鏡を作る神、祭具を作る神がそれぞれ動いて、ようやく成り立っています。
この天目一箇命は、鍛冶や金属に関わる神でありながら、多度では天候を司る神としても信仰されました。雨乞いの祈祷では、本宮と並んで別宮でも祭が行われたと伝わります。鍛冶の神が雨を呼ぶ。火のそばにいる神が、雨を求める場に出てくる。多度大社の話は、ここで少しねじれます。
一目連神社の社殿には、古くから扉を設けないと伝わります。天目一箇命がその力を発するとき、御殿を出るといわれてきたためです。神さまを閉じ込めない社殿、という形で信仰が建物に残っているんですね。
神が仏に救いを求めた多度神宮寺
多度大社には、神仏習合の話も濃く残っています。
奈良時代、満願禅師(まんがんぜんじ)という僧が阿弥陀仏を祀っていたころ、多度の神が託宣をしたと伝わります。託宣は、神の言葉を人が受けることです。
その内容が、少し不思議なのです。多度の神は、自分は長いあいだ重い罪業を負い、神の身を受けている、神の身を離れて仏・法・僧の三宝に帰依したい、と告げたとされます。
神さまが、人間を救うのではなく、自分が仏に救われたいと言うんですね。
この託宣を受けて、多度神宮寺が建てられ、多度の神は多度大菩薩とも呼ばれるようになります。神社に寺が付属する神宮寺は、神と仏が並んで信仰された時代をよく伝える存在です。多度の場合は、その始まりに「神が救いを求めた」という話が置かれています。
のちに多度神宮寺は、伊勢国の准国分寺にあたるほど大きな寺院になりました。多度山の神、白馬、鍛冶の神、雨乞い、そして仏に救いを求める神。多度大社は、話を掘るほど、山の神社という一言では収まりきらない顔を見せてくるんですね。
多度大社の小話や裏話、豆知識

「お伊勢参らば、お多度もかけよ」
江戸時代の多度大社には、こんな歌が伝わります。
「お伊勢参らば お多度もかけよ
お多度かけねば 片参り」
伊勢へ参るなら多度にも参れ、多度へ参らなければ片参りだ、という意味です。
多度大社は元亀2年、織田信長の長島一向一揆平定の兵火により、社殿や神宮寺、古い記録の多くを失いました。その後、桑名藩主となった本多忠勝の寄進によって社殿が再興され、祭事も再び整えられていきます。
伊勢へ向かう人々の道中に、多度大社が組み込まれていったのでしょう。伊勢の大神宮へ参り、北伊勢の多度にもかける。旅の中に、神話の親子関係や土地の信仰が入っているんですね。
新宮社に残る、神さまが帰ってきた日の餅
多度大社の摂社に、新宮社(しんぐうしゃ)があります。
ここには、天津彦根命の幸魂(さきみたま)と天目一箇命の幸魂が祀られます。幸魂は、神さまの働きのうち、人を幸せに導く力を指す言葉です。
織田信長の兵火の後、多度の神々は美濃国の赤坂山へ移ったと伝わります。社が復興される時、神々はまずこの新宮社へ戻られたとされます。その帰還の日が11月1日で、いまも御例祭にあたります。
この祭では、轡(くつわ)の形をした餅を供えると伝わります。轡は馬の口に付ける道具です。多度では神の帰還の話にも、やはり馬の道具が出てくるんですね。白馬の神社らしい、かなり具体的な供物です。
山から出た五鈷鈴と、多度山権現の短刀
多度大社の御神宝には、山と神仏習合の話がそのまま残っています。
昭和4年、神社東側の山腹から金銅五鈷鈴(こんどうごこれい)が見つかりました。五鈷鈴は密教の法具で、手に持って鳴らす鈴です。神社の山から密教の法具が出るというのは、多度神宮寺が栄えた時代を思わせます。
また、短刀「正重」には、裏に「多度山権現」の銘があると伝わります。権現は、仏が神の姿で現れるという神仏習合の考え方です。多度の神は、神社の神であり、仏教のことばでは権現や菩薩としても受け止められていました。
鍛冶の神である天目一箇命を祀る多度に、刀が奉納される。神仏習合の山から五鈷鈴が出る。道具がそのまま、多度大社の信仰を語っているんですね。
多度大社の見どころ・パワースポット

本宮と別宮一目連神社
多度大社でまず参りたいのは、本宮の多度神社と、別宮の一目連神社です。どちらも信仰上の中心となるパワースポットです。
本宮には、天照大御神の御子神である天津彦根命が祀られます。桑名周辺の人々の総氏神として仰がれてきた神さまでもあり、土地の守りと祖神信仰に関わる場所です。
別宮の一目連神社には、天目一箇命が祀られます。鍛冶・金属に関わる神であり、雨乞いや天候の神としても信仰されてきました。社殿に扉を設けないという伝承も、この神さまが時に御殿を出るとされる話に関わっています。
白馬舎と上げ坂
多度大社の白馬舎は、白馬伝説を身近に感じられる場所です。神の使いとしての白馬を祀る多度大社では、馬は祭の道具ではなく、神意を運ぶ存在として扱われてきました。
上げ馬神事が行われる上げ坂も、多度大社を語るうえで欠かせない見どころです。多度祭では、馬が坂を駆け上がる様子から農作物の吉凶を見てきました。山の神、雨、田畑、馬が一つの場面に集まる祭です。
近年の上げ馬神事では、馬と人の安全に配慮し、坂の構造が改められています。かつての土壁を越える形を思い浮かべると、今の神事とは違って見えるかもしれません。受け継がれている中心には、馬の動きに神意を見るという古い考えがあります。
美御前社と一拳社の清水
境内の摂社にも、昔からの信仰が細かく残っています。
美御前社(うつくしごぜんしゃ)は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る社です。耳・鼻・口の病や、女性特有の病に御加護があると信仰され、穴のあいた石を供える習わしがあります。病の快癒を願うパワースポットとして参る人がいる場所です。
一拳社(ひとこぶししゃ)には、一言主命(ひとことぬしのみこと)が祀られます。一言主命は、『古事記』『日本書紀』にも登場する神で、善いことも悪いことも一言で言い放つ神とされます。この社のそばには古くから清水が湧き、眼病に御加護があると伝わります。
多度大社は、山全体の大きな信仰だけでなく、耳、鼻、口、目といった体の部位に関わる願いも境内に残しています。山の神へ願う話が、体の小さな痛みや困りごとにまで降りてきているんですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
| 属性 | 神社1 | 神社2 | 神社3 |
|---|---|---|---|
| 地属性 | 春日大社 | 松尾大社 | 新田神社 |
| 水属性 | 天河大弁財天社 | 田村神社 | 東京大神宮 |
| 火属性 | 北口本宮冨士浅間神社 | 阿蘇神社 | 愛宕神社 |
| 風属性 | 西宮神社 | 石浦神社 | 石上神宮 |
| 空属性 | 大山阿夫利神社 | 調神社 | 鳩森八幡神社 |
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
