【地属性】高良大社|正体を追うほど山から海へ出ていく筑後国一宮
高良大社の神社属性は、地属性です。
福岡県久留米市の高良山にある高良大社は、筑後国一宮として信仰されてきた神社です。祀られているのは、八幡大神(はちまんおおかみ)、高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)、住吉大神(すみよしのおおかみ)。この中心にいる高良玉垂命が、とてもつかみにくい神なのです。
山の上の大社なのに、その神を追うと神功皇后、住吉の海、安曇磯良(あづみのいそら)、武内宿禰(たけうちのすくね)まで出てきます。高良山へ登っているはずが、話はいつのまにか筑紫の海へ向かうんですね。
この記事ではそんな高良大社についてご紹介いたします。まずは高良大社の属性相性から見ていきましょう。

地属性の高良大社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 高良大社の属性 | 地属性 |
| 相性の悪い属性 | 水属性・空属性 |
| 相性の良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは高良大社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
高良大社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県久留米市御井町1 |
| ご祭神 | 八幡大神、高良玉垂命、住吉大神 |
| ご利益 | 厄除け、延命長寿、交通安全、勝運など |
| 祭事 | 川渡祭、高良山くんちなど |
| 公式HP | →高良大社の公式サイトはこちら |
高良大社は、高良山の中腹に鎮座する筑後国一宮です。社殿からは筑後平野を見渡すことができ、古くから「高良の神様」として崇敬されてきました。
ご祭神は八幡大神、高良玉垂命、住吉大神です。八幡大神は応神天皇の神格、住吉大神は海上守護の神としてよく知られます。その中央にいる高良玉垂命は、『古事記』や『日本書紀』にはっきり出てこない神で、そこから高良大社の話が濃くなっていきます。
高良大社にまつわる話
高良玉垂命は、名が知られていて正体がつかみにくい
高良大社の中心に祀られる高良玉垂命は、筑後の大きな神です。名神大社に列せられ、筑後国一宮として信仰され、朝廷から高い神階も受けています。ところが、この神が誰なのかを追いかけると、すぐに一つの名前へ収まりません。
ある話では、神功皇后(じんぐうこうごう)を支えた武内宿禰とされます。武内宿禰は、長寿の臣として知られ、応神天皇にも仕えたと語られる人物です。八幡大神が応神天皇と関わることを思うと、高良玉垂命が武内宿禰と見られたことには、たしかに筋があります。
別の話では、安曇磯良とされます。安曇磯良は、海人族の安曇氏に関わる神で、顔に海の貝や藻がついた姿で語られることがあります。神功皇后の三韓出兵の場面では、海の底から現れて、潮をあやつる干珠(かんじゅ)・満珠(まんじゅ)をもたらした神として知られます。
高良大社は山にあります。けれど、高良玉垂命を安曇磯良と見ると、山の上の神社から急に海の底へ出ます。筑後の高良山に登ったはずが、住吉大神、神功皇后、海人族、潮を満ち引きさせる玉の話まで出てくるのです。
高良の神は、山を借りて結界を張った
高良山には、高良大社のほかに高樹神社(たかぎじんじゃ)があります。祀られているのは、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)。天地が開ける神話の初めのほうに出てくる、非常に古い神です。
この高樹神社には、少し不思議な話が残ります。もともと高皇産霊神が高良山の地主神だったところへ、高良の神が一夜の宿を借りに来ました。高皇産霊神が宿を貸すと、高良の神はそのあいだに山へ神籠石(こうごいし)を築き、結界を張ってしまったといいます。
一夜だけの宿のはずが、山に石の境ができる。高良の神が居座ったという言い方まではしなくても、話の形はかなり強いです。山の主がいて、後から来た神が結界を張り、山の中心の神になっていく。神さま同士の土地の貸し借りが、ずいぶん大きな話になっています。
高良山の神籠石は、山中に列石が続く古代遺跡です。昔は神域を囲む石とも、鬼が造った石とも語られました。今では古代山城の遺構と考えられていますが、土地の人にとっては、ただの石列ではなく、神の山を区切るものでもあったのでしょう。
山の社なのに、神功皇后と海の神が出てくる
高良大社のご祭神には、住吉大神も祀られています。住吉大神は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の三神として知られ、海上守護の神です。
神功皇后の話では、住吉大神は皇后の渡海を助ける神として登場します。そのそばに、八幡大神、高良玉垂命、住吉大神が並ぶと、高良大社は山の神社でありながら、筑紫の海と深く関わる社として見えてきます。
ここで高良玉垂命を安曇磯良と見る話が入ると、さらに海へ向かいます。磯良は、海の底から呼び出される神です。姿が見苦しいことを恥じて出てこないので、神楽を奏して誘い出したともいわれます。やっと現れた磯良が、潮をあやつる玉を差し出す。高良玉垂命の「玉垂」という名からも、玉の話が離れません。
玉垂とは、玉を垂れる、玉を授ける、玉を身につける。いろいろな受け取り方ができます。干珠・満珠の話と並べると、高良の神は山に鎮まる神でありながら、潮の満ち引きに関わる玉を持つ神としても見えてくるんですね。
赤いへこを着けて、川を渡る祭り
高良大社の川渡祭は、「へこかき祭り」とも呼ばれます。昔、男性は赤いへこ、女性は赤いゆもじを着けて参ったことから、この名があるとされます。
へこは、ふんどしのような腰布です。神社の祭りに赤い布を着け、みそぎをして、茅の輪をくぐる。今の感覚では少しどきっとしますが、赤は災いを払う色として扱われることがあります。血の色、火の色、命の色でもあります。
川渡祭では、数え7歳、還暦、厄年の人たちが厄除けや長寿息災を願います。
「川を渡る」という名も、厄を越える感じがあります。年齢の節目に水で身を清め、赤い布をまとい、茅の輪をくぐる。体を使って厄を越えていく祭りなのです。
この祭りには、味水御井神社(うましみずみいじんじゃ)の水も関わります。朝妻の清水と呼ばれる湧水でみそぎをし、高良大社へ向かう。高良山は石と山の印象が強い場所ですが、祭りをたどると、水がしっかり出てきます。
高良大社の小話や裏話、豆知識

奥宮には、勝負に勝つ水が湧く
高良大社の奥宮は、本殿のさらに奥、高良山の山中にあります。江戸時代までは高良大明神の御廟所、別所とされ、霊水が湧く場所として信仰されてきました。
この水は「勝水」と呼ばれます。飲むと勝負に勝つといわれ、受験、試合、商売、人生の節目に願いを重ねる人もいます。勝つ水、という名前がずいぶんまっすぐです。
奥宮のあたりには、毘沙門岳、毘沙門谷という名も残ります。毘沙門天は武神として信仰された仏教の守護神です。高良の神の奥へ入っていくと、そこに水が湧き、毘沙門の名が出る。山の奥では、神と仏と勝負の水が同じ場所に置かれているのです。
大善寺玉垂宮にも、玉垂の神がいる
筑後には、高良大社のほかにも玉垂の名を持つ神社があります。大善寺玉垂宮(だいぜんじたまたれぐう)です。
こちらにも、玉垂命、八幡大神、住吉大神が祀られています。高良大社の祭神と近い形です。大善寺玉垂宮は、かつて大きな宮寺として栄え、神仏習合の色も濃く持っていました。
高良山の玉垂命を追うと、大善寺にも同じ名の神がいる。山の上の一宮で閉じる話ではなく、筑後平野の中に玉垂信仰が広がっていたことが見えてきます。高良大社はその中心にある山の社として、平野の神社や寺とも関係を持っていたのです。
高良大社の見どころ・パワースポット

社殿|筑後平野を見下ろす大きな見どころ
高良大社の社殿は、久留米藩主の有馬家によって再建された大きな建物です。
本殿、幣殿、拝殿が並び、九州でも規模の大きい社殿として知られます。
高良山の中腹にあるため、参拝の途中で筑後平野を見渡せます。山の神社らしく、登った先に社殿がある。その場所に立つと、高良の神がなぜこの山に鎮まる神として信仰されたのかが見えてきます。
ここは建築の見どころであり、筑後一帯を見守る神の場所としてのパワースポットでもあります。社殿の大きさと、山からの眺めを一緒に見ておきたいところです。
奥宮・勝水|勝運を願うパワースポット
奥宮は、高良大社の本殿の奥から山中へ進んだ先にあります。本社よりもさらに静かな場所で、霊水が湧く聖地として信仰されてきました。
勝水は、勝負に勝つ水として伝えられます。試験、仕事、試合、病気との向き合い方など、人それぞれの「勝ちたいもの」を持って訪れる場所なんですね。
高良玉垂命の正体を追うと、武内宿禰や安曇磯良の話が出てきます。長寿の臣、潮をあやつる神、神功皇后を支える神。そうした話を思いながら奥宮へ行くと、湧水の「勝つ」という言葉も、ただ強くなるというより、危うい場面を越える力として見えてきます。
神籠石|神域と古代山城を思わせる見どころ
高良山には、神籠石と呼ばれる列石があります。山中に石が並び、古くは神の結界のようにも語られました。現在では、7世紀ごろの古代山城の遺構と考えられています。
神籠石という名は、「神がこもる石」と書きます。古代山城として見れば、外敵に備えた軍事施設です。神域として見れば、山を囲む境の石です。高良山では、この二つが同じ石の上にのっています。
高良の神が山へ入り、結界を張ったという伝承を思うと、神籠石は高良大社の裏側にある大きな見どころです。社殿だけを参拝して帰ると見えにくい、高良山そのものの古い顔がここにあります。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
