南宮大社の神社属性は、地属性です。
岐阜県不破郡垂井町にある南宮大社は、美濃国一宮として知られる古社です。ご祭神は金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)。金属、鉱山、鍛冶に関わる人たちから厚く信仰されてきた神さまなんですね。
この金山彦大神は、『古事記』では伊耶那美命(いざなみのみこと)が火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を生んで大やけどを負ったあと、その苦しみの中で生まれた神として語られます。水の神でも山の神でもなく、母神が火に焼かれた場面から鉄の神が出てくる。南宮大社の話は、そこからもう熱を帯びています。
この記事ではそんな南宮大社についてご紹介いたします。まずは南宮大社の属性相性から見ていきましょう。

地属性の南宮大社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 南宮大社の属性 | 地属性 |
| 相性の悪い属性 | 水属性・空属性 |
| 相性の良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは南宮大社の基本情報と、普段の参拝ではなかなか知ることができない話をご紹介していきますね。
南宮大社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県不破郡垂井町宮代1734-1 |
| ご祭神 | 金山彦大神 |
| ご利益 | 金属業守護、鉱山守護、工場安全、商売繁盛 |
| 祭事 | 例大祭、金山大祭 |
| 公式HP | →南宮大社の公式サイトはこちら |
南宮大社は、鉱山や金属をつかさどる金山彦大神を主祭神とする神社です。相殿には彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と見野命(みののみこと)も祀られています。
古くは「仲山金山彦神社」と呼ばれ、美濃国府の南にあったことから「南宮」と呼ばれるようになったと伝わります。鉄、鉱山、鍛冶、金物の信仰が濃く、いまも金属業や製鉄に関わる人たちが参拝する神社なんですね。
南宮大社にまつわる話
金山彦大神は、火に焼かれた母神の苦しみから生まれた神
南宮大社のご祭神、金山彦大神をたどると、まず伊耶那美命の出産場面に行き当たります。
イザナミは多くの神を生みますが、火の神カグツチを生んだとき、その火で体を焼かれてしまいます。そこから病み伏し、嘔吐や排せつの中からさらに神々が生まれるんですね。金山彦大神は、その嘔吐から生まれた神とされます。
字面だけ見ると、かなり生々しい話です。けれど、ここで出てくるのが金属の神であるところが、古代の感覚をそのまま残しています。鉱石は火にかけられ、どろどろに溶け、形を変えて金属になります。体の内側から出たもの、火で変質したもの、山の奥から掘り出されるもの。古い神話では、それらが同じ場面に置かれているのですね。
カグツチは母を焼き、怒った伊耶那岐命(いざなぎのみこと)に斬られます。その血や体からも、剣の神、雷の神、山の神、水の神が生まれていきます。火の神を斬ったら火が消える、という話にならず、刃物や山や水が次々に出てくる。火を扱う暮らしには、鉱石、土、水、刃物、山のすべてが必要だったのでしょう。
南宮大社の境内には、金山彦大神の荒御魂(あらみたま)を祀る荒魂社もあります。荒御魂は、神の強く動く面として語られることが多いものです。鉄を溶かし、打ち、曲げ、切れるものにする神の荒々しさを思うと、この境内社の名も妙にしっくりくるんですね。
「南宮」は、美濃国府の南にあったから呼ばれた
南宮大社の古い名は「仲山金山彦神社」です。仲山は、現在の南宮山の古い呼び方とされます。
社伝では、金山彦大神は神武天皇の東征のとき、八咫烏(やたがらす)を助けて力をあらわし、不破郡府中の地に祀られたといいます。その後、崇神天皇の時代にいまの地へ移ったと伝わります。
ここで出てくる府中は、美濃国府があった場所です。国府は、古代の地方行政の中心地ですね。南宮大社はその南に位置したため、「南宮」と呼ばれるようになったとされます。
名前の由来が方角というのも、なかなか古代らしいです。北に国府があり、南に神の宮がある。神社名が信仰の内容より先に、国の中心から見た位置を語っているんですね。
この「かつて府中に祀られていた」という伝承は、例大祭にも残っています。5月の例大祭では、神輿が南宮大社から御旅神社へ向かいます。御旅神社は、かつて祀られていた地とされる場所です。神さまが年に一度、昔の居場所へ帰る。祭りが、由緒を歩いて見せているのです。
蛇山神事では、南宮山の蛇池から蛇頭が降りる
南宮大社の例大祭では、神幸式と蛇山神事が行われます。
神幸式では三基の神輿が出て、府中の御旅神社へ向かいます。そこで神事が行われ、帰りには還幸舞(かんこうまい)と呼ばれる舞が奉納されます。子どもが舞う「羯鼓舞(かっこまい)」「脱下舞(ぬぎさげまい)」「竜子舞(りゅうしまい)」があり、祭りの中に舞楽の古い姿が残っているんですね。
その一方で、蛇山神事では南宮山の奥にある蛇池から蛇頭が降ろされます。5月5日の深夜、蛇頭が宮代の市場野へ運ばれ、高さ13メートルほどの蛇山というやぐらの上に取り付けられます。囃子に合わせて蛇頭が上下左右に揺れ、口を開け閉めしながら舞います。
金属の神の祭りで、出てくるのが蛇です。
蛇は水辺や山の神として語られることが多く、田に水をもたらす存在にもなります。蛇山神事は五穀豊穣を願う農耕信仰の神事とされます。鉱山の神を祀る大社で、田の実りを願い、山の池から蛇が降りてくる。南宮大社では、鉄と山と水田が一つの祭りの中に入っているのです。
関ヶ原の兵火で焼け、徳川家光によってよみがえった朱の社殿
南宮大社の現在の社殿は、関ヶ原合戦の兵火で焼失した後、寛永19年、三代将軍徳川家光によって再建されたものです。
関ヶ原は、南宮大社からそれほど遠くありません。南宮山には西軍の毛利秀元の陣跡があり、南宮大社の裏手から南宮山へ登る道もあります。神社を歩いていると、鉄の神の話から、急に戦国の軍勢の話に足を踏み入れることになるんですね。
朱塗りの社殿は、江戸前期の神社建築としてまとまった姿を残しています。本殿、拝殿、楼門、石輪橋、下向橋、石鳥居など、多くの建物や石造物が重要文化財になっています。
金属の神を祀る神社が、戦で焼け、将軍の力で再建される。火で生まれた神を祀る場所が、火で失われ、ふたたび朱で立ち上がる。由緒の中で、火は何度も出てきます。
南宮大社の小話や裏話、豆知識

白玉椿は、宮中へ運ばれた御神木
南宮大社の御神木は、白玉椿です。
椿は常緑の木で、冬にも葉を落としません。南宮大社では古く、宮中で豊明節会(とよのあかりのせちえ)が行われるたび、巫女が御神木の椿の枝を持って京都御所へ向かい、節会の庭で舞い納めたと伝わります。
鉄の神の神社から、白い椿を持った巫女が都へ向かう。鍛冶や鉱山の話から一転して、宮中の宴へ枝が運ばれるのです。
南宮大社には「美濃山の 白玉椿いつよりか 豊のあかりに 会いはじめけむ」という歌も伝わります。山の椿が、都の明るい宴の中に置かれる。白玉椿という名には、金属の硬さとは違う、神前に供える清らかな白さがあります。
金物絵馬には、鍬や鎌、歯車まで奉納される
南宮大社には、金物絵馬があります。
絵馬といえば木の板に願いを書くものを思い浮かべますが、南宮大社の金物絵馬には、鍬(くわ)や鎌(かま)などの金属製品が取り付けられてきました。機械メーカーが奉納したエンジンや歯車、車のマフラーのようなものもあるといいます。
ここでは、願いが木の板に書かれるだけでなく、仕事で使う道具そのものが神前に出てきます。農具、刃物、機械部品。金属の神に対して、人間は自分たちの手元にある鉄を持ってくるんですね。
金属業守護や工場安全の祈祷が行われるのも、この信仰の続きです。鉱石を掘る人、火で溶かす人、刃を鍛える人、機械を動かす人。金山彦大神の守る範囲は、古代の鉱山から現代の工場まで広がっています。
三条宗近の刀が、鉄の神のもとに納められている
南宮大社には、刀剣の宝物も多く伝わります。
その代表の一つが「刀 銘三条」です。三条宗近は平安時代の刀工で、名刀「三日月宗近」でも知られる三条派の名工です。南宮大社に伝わる三条の刀は、国指定重要文化財になっています。
刀は、鉄を火で熱し、打ち、冷やし、研いで生まれます。金山彦大神の神話に出てくる火、鉱石、刃物の要素が、そのまま一振りの刀に集まるんですね。
南宮大社には、備前長船康光の太刀や、古い鉾(ほこ)も伝わります。金属の神を祀る神社に、金属で作られた祈りの道具が納められる。奉納された刃物は武器であると同時に、神に差し出された仕事の結晶でもあります。
南宮大社の見どころ・パワースポット

楼門と石輪橋|朱の社殿と神さまの通る橋を見られる場所
楼門と石輪橋は、南宮大社の見どころです。
楼門の前にある石輪橋は、寛永19年の造営時期に社殿とともに整えられた石造のそり橋です。大きく反った形になっているのは、神さまが通る正中を人がまっすぐ踏まないためとされます。
参拝者は橋を眺め、楼門へ向かいます。ここでは、橋を渡ることより、橋が何を分けているのかを見るほうが印象に残るかもしれません。人の道と神の道が、石の反りで分けられているのです。
朱塗りの社殿群は、建築としての見どころでもあります。関ヶ原の兵火の後に再建された江戸前期の社殿がまとまって残っているので、参拝と一緒に建物の配置も見ておきたい場所なんですね。
荒魂社|金山彦大神の強い働きを祀るパワースポット
荒魂社は、信仰上のパワースポットです。
ここには金山彦大神の荒御魂が祀られています。荒御魂は、神の荒々しく活動的な面として語られます。静かに守る神というより、物事を動かし、変化を起こす神の面ですね。
金山彦大神は、鉱山や金属の神です。鉱石は掘り出され、火に入れられ、打たれ、形を変えます。荒魂社に手を合わせるとき、金属が道具になるまでの強い働きが、そのまま祈りの対象になっているように感じます。
仕事運や金属業守護、工場安全を願う人にとっては、本殿参拝と合わせて訪れたい場所です。
南宮山と蛇池|蛇山神事の出発点になる山の信仰
南宮山は、自然の見どころであり、祭りの背景にあるパワースポットです。
南宮大社の裏手からは、東蛇溜池を起点に南宮山へ向かうハイキングコースがあります。関ヶ原合戦で毛利秀元の陣所となった展望台へ登り、西蛇溜池へ下る道です。
この山は、例大祭の蛇山神事とも関わります。蛇頭は南宮山の奥にある蛇池から降ろされ、市場野の蛇山へ運ばれます。山の池から蛇が出て、町の祭礼場で舞う。南宮大社の祭りでは、境内の中だけで神事が完結しないんですね。
山、池、町、御旅神社、そして本社。神輿と蛇頭が動くことで、南宮大社の信仰範囲が見えてきます。参拝のあとに南宮山の方へ目を向けると、金山彦大神の「山」の字が、境内の外まで広がっていることがわかります。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
