鷲子山上神社の神社属性は、空属性です。
栃木県と茨城県の県境に、鳥居から石段、本殿まで県境が通る神社があります。鷲子山上神社です。祀られている天日鷲命(あめのひわしのみこと)は、阿波国から紙漉きの技術とともに来たと伝わる鳥の神さまです。
その鳥の神さまのもとに、いまはフクロウがずらりと並び、金運や不苦労の願いまで集まっています。紙を作る神が、山頂でフクロウの神社になる。入口からすでに話が横へ飛ぶ神社なんですね。
この記事ではそんな鷲子山上神社についてご紹介いたします。まずは鷲子山上神社の属性相性から見ていきましょう。

空属性の鷲子山上神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 鷲子山上神社の属性 | 空属性 |
| 相性の悪い | 地属性・風属性 |
| 相性の良い属性 | 空属性・水属性・火属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは鷲子山上神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
鷲子山上神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県那須郡那珂川町矢又1948/茨城県常陸大宮市鷲子3627 |
| ご祭神 | 天日鷲命、大己貴命、少彦名命 |
| ご利益 | 金運福徳、運気上昇、厄難消除、病気平癒など |
| 祭事 | 例大祭、夜祭りなど |
| 公式HP | →鷲子山上神社の公式サイトはこちら |
鷲子山上神社は、栃木県と茨城県の県境に鎮座する山上の神社です。栃木県側では「とりのこさんしょうじんじゃ」、茨城県側では「とりのこさんじょうじんじゃ」と呼ばれます。
フクロウの神社として知られ、金運福徳、運気上昇、不苦労の願いを込めて参拝する人が多い神社です。境内には日本一の大フクロウ像、金運不苦労御柱、水かけフクロウ、ふくろうの石段など、フクロウにまつわる場所がいくつもあります。
本殿は天明8年に再建されたもので、栃木・茨城の両県で文化財に指定されています。ひとつの本殿を、県境が横切っている。神さまの前に立つと、行政の線があとから山を切ったようにも見えてきます。
鷲子山上神社にまつわる話
阿波から来た紙の神、天日鷲命
鷲子山上神社の始まりには、阿波国が出てきます。阿波国は今の徳島県あたりで、古くから忌部(いんべ)氏という祭祀に関わる氏族の土地でした。
忌部氏は、神に捧げる布、麻、木の皮、祭具を扱う一族です。その祖神のひとりが天日鷲命なんですね。名前に「鷲」が入るので鳥の神として見られますが、話をたどると、鳥より先に「神へ差し出す白いもの」が出てきます。
『古語拾遺(こごしゅうい)』には、天日鷲命がカジノキの種を植え、白和幣(しらにぎて)を作った話が語られます。白和幣は、神前に捧げる白い布や繊維のことです。紙そのものではなくても、木の皮を取り、白いものに仕立て、神へ差し出す。鷲子山上神社の由緒で「紙漉き」と一緒に天日鷲命が来るのは、このあたりとよく響きます。
大同2年、大蔵坊宝珠上人(おおくらぼう・ほうじゅしょうにん)が諸国をめぐる途中で阿波国に立ち寄り、紙漉きの技術と、その守護神である天日鷲命を鷲子山へ勧請したと伝わります。神さまを連れてくるだけならよくある社伝ですが、ここでは技術も一緒に来る。神さまが産業ごと山に入ってくるのです。
鷲子の周辺では、古い時代から和紙づくりが盛んでした。紙を漉く家々は、正月になると鷲子山上神社へ和紙を納めたといわれます。神社の北側には、紙漉沢(かみすきざわ)と呼ばれる場所もあったと伝わります。神に捧げる紙を作る沢。水があり、木の皮があり、白い紙が生まれる場所です。
天日鷲命は鳥の神であり、紙の神でもある。ここでフクロウへ行く前に、まず紙が出てくるのが鷲子山上神社らしいところなんですね。
疫病の山に来た大己貴命と少彦名命
鷲子山上神社には、天日鷲命のほかに大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。
大己貴命は、大国主命(おおくにぬしのみこと)の別名です。出雲の国づくりを進めた神さまで、縁結びの神としてもよく知られています。ただ、この神さまは縁だけを結んでいる人ではなく、土地をひらき、病や薬にも関わっていく神です。
そこに少彦名命が来ます。『古事記』では、小さな神である少彦名命が、海の向こうからやって来て、大国主とともに国づくりを進めます。小さいのに、やることは大きい。医薬、温泉、農業、酒造りまで、暮らしの手触りがあるものに顔を出す神さまなんですね。
鷲子山上神社では、天長5年に周辺の里で疫病が流行し、病に苦しむ人が多く出たため、大己貴命と少彦名命をあわせて祀り、病難消除を祈ったと伝わります。
紙の神が先に山へ入り、そこへ病を鎮める神が加わる。山の神社が、産業の守りから、里の命を守る場所へ広がっていきます。いま金運や運気上昇で知られる神社ですが、奥には紙を漉く手と、病に困った里の祈りが残っています。
鷲からフクロウへ鳥の神さまの使い
鷲子山上神社といえば、フクロウです。境内には大きなフクロウ像があり、小さなフクロウ像もあちこちにあります。フクロウは「不苦労」と読まれ、苦労を運び去り、幸福を運ぶ神鳥として信仰されています。
ここで急にフクロウが出てきたのではなく、もともとの祭神が天日鷲命であることから話が始まります。鷲は大きな鳥です。そこから鳥の神、そのお使いとしてのフクロウへ広がっていくんですね。
フクロウは夜に目が利く鳥です。暗い山で目を開き、音もなく動く鳥です。知恵の鳥ともされ、受験合格や学業成就の願いも受けています。鷲の名を持つ神の山で、夜に強い鳥が神さまの使いになる。名前の語呂合わせだけで片づけるには、山の暗さと鳥の性質がよく合っています。
夜祭りの二又大根と白酒
鷲子山上神社でいちばん古い形を残している祭りとして、11月第三土曜日の夜祭りがあります。祭りは夕方から始まり、本宮祭、三本杉祭、御本社祭へ進みます。
本宮祭では、氏子が持参した二又大根と白酒を供えます。二又大根は、根が二つに分かれた大根です。まっすぐな大根ではなく、畑の土の中で勝手に枝分かれしたものを神前へ持っていく。形の整った供え物より、土から出てきた姿そのものを差し出しているようです。
三本杉祭では、荒菰(あらこも)を敷き、提灯の明かりの中で御幣を立て、氏子が作った小粒の餅を三本杉社へ供えます。御本社祭では、籠物、旗3本、白酒、小粒餅、茹で小豆を神前に供え、参列者も神前で同じものをいただきます。
これが神人共食(しんじんきょうしょく)です。神さまに供えたものを、人も同じ場で食べる。山の夜に、白酒と餅と小豆を少しずつ口にする。神さまの力を言葉で説明するより、同じものを食べるほうが早い、という形なんですね。
鷲子山上神社の小話や裏話、豆知識

鷲子の道しるべ、鳥だらけの読み間違い
鷲子には、道しるべにまつわる笑い話が残っています。
昔、常陸国から下野国へ向かう旅人が、夕暮れの山道で道しるべを見つけました。そこには「はとうからすやまとりのこみち」と刻まれていたといいます。
本当は「馬頭、烏山、鷲子道」と読む道しるべです。馬頭は今の栃木県那珂川町の地名、烏山は那須烏山市のあたり、鷲子はこの神社のある地名です。
ところが旅人はこれを、「鳩、鵜、烏、山鳥の小道」と読んでしまいました。鳥の名前がずらりと並ぶ、鳥専用の道だと思ったのです。人が通る道ではなさそうだと、旅人は引き返したと伝わります。
鷲子山上神社は、鷲の神を祀り、フクロウで知られ、近くには烏山という地名まであります。道しるべの読み間違いまで鳥だらけになる。土地の名前が、神社の話にまで寄ってくるんですね。
石船で来た神さまと、お舟石
境内の手水舎には、お舟石(おふないし)の一部で作られたと伝わる石があります。
お舟石は、天日鷲命の御分霊が四国から来る時に乗ってきた石船だといわれます。神さまが船で来る話は各地にありますが、ここでは船が木の船ではなく石です。しかも山頂の神社に、石船の話が残る。
四国から紙漉きの神が来る。神は海を越える。けれど到着地は海辺ではなく、栃木と茨城の境の山です。船の話が山の手水舎に残るところが、なんとも鷲子山上神社らしいのです。
鷲子山上神社の見どころ・パワースポット

日本一の大フクロウと金運不苦労御柱
本宮神社の境内にある日本一の大フクロウは、鷲子山上神社を代表するパワースポットです。地上7メートルの黄金色のフクロウで、金運福徳、運気上昇、不苦労を願う人が多く訪れます。
大フクロウの中心には、金運不苦労御柱があります。苦労や悩みをたたき出し、頭上の大フクロウに運び去ってもらい、金運や幸福を運んでもらうという御柱です。
黄金色の大フクロウには、この地域が古代産金の地であったという話も添えられています。東大寺大仏が造られた天平のころ、関東や東北の金は国家の大事業を支えました。金運のフクロウが、ただ黄色いから金運なのではなく、山の周辺に金の話が残っているんですね。
県境の大鳥居・ふくろうの石段・本殿
大鳥居の中央には、栃木県と茨城県の県境が通っています。左が栃木県、右が茨城県。鳥居をくぐる時点で、もう片足ずつ県をまたいでいるような参拝になります。
楼門を過ぎると、ふくろうの石段があります。社務所から拝殿前まで96段あり、「苦労」の語呂から片道苦労、往復で不苦労といわれます。数字までフクロウの信仰に巻き込まれているんですね。
本殿は天明8年の再建で、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の社殿です。彫刻が豊かで、栃木県と茨城県の両方で文化財に指定されています。県境は石段の途中から曲がり、本殿の真横を切るように通っています。神社を分ける線というより、神社のほうが古くから山にあり、あとから県境が社殿にたどり着いたように見えてきます。
六地蔵と亀井戸、山頂に残った水
御殿正面のスロープ工事の際、地中から六地蔵が見つかりました。明治時代の神仏分離で埋められたものとされ、いまは月参りをする人もいるパワースポットになっています。
神仏分離は、神社と寺を分けた明治初めの政策です。各地で仏像や仏具が動かされ、隠され、壊されたものもありました。鷲子山上神社では、六地蔵が地中から戻ってきた。山の土が、仏をしまっていたのです。
亀井戸も信仰上のパワースポットです。山頂にあるのに涸れない井戸とされ、かつて水が出ずに困っていたところ、神託によって亀の形の石を井戸に沈めると水が湧いたと伝わります。
山頂の神社で、水が出る。しかも亀の石を沈める。フクロウ、鷲、亀、六地蔵までいて、鷲子山上神社の境内は、動物と神仏が少しずつ場所を持っています。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
