田無神社の神社属性は、水属性です。
東京都西東京市の田無神社は、五龍神の神社として知られています。中心に金龍、東に青龍、南に赤龍、西に白龍、北に黒龍が鎮まる形で、境内そのものが五つの龍神をめぐる場所になっているんですね。
ところが、この神社の古い名は「尉殿権現(じょうどのごんげん)」。水の少ない田無の土地で、水を願い、雨を呼び、風を鎮める神として祀られてきました。
この記事ではそんな田無神社についてご紹介いたします。まずは田無神社の属性相性から見ていきましょう。

水属性の田無神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 田無神社の属性 | 水属性 |
| 相性の悪い属性 | 火属性・地属性 |
| 相性の良い属性 | 水属性・風属性・空属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは田無神社の基本情報と、普段の参拝では知ることができない話をご紹介していきますね。
田無神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都西東京市田無町3丁目7-4 |
| ご祭神 | 級長津彦命、級長戸辺命、大国主命 |
| ご利益 | 方位除け、開運招福、五穀豊穣、縁結びなど |
| 祭事 | 例大祭、五穀豊穣春祭・雹祭など |
| 公式HP | →田無神社の公式サイトはこちら |
田無神社は、西武新宿線の田無駅から歩いて行ける、青梅街道近くの神社です。今は五龍神の神社として有名ですが、古くは北谷戸の宮山に鎮まる尉殿権現でした。
本殿には金龍として級長津彦命と級長戸辺命が祀られ、境内には青龍・赤龍・白龍・黒龍が配されています。大国主命も祀られているため、風雨、水、国づくり、縁結びの話まで一つの境内で出会うことになるんですね。
田無神社にまつわる話
水のある谷戸から、青梅街道の宿場へ移った神さま
田無神社のはじまりは、鎌倉時代にさかのぼると伝わります。最初の鎮座地は、今の場所から北へ約1キロほど離れた北谷戸の宮山でした。谷戸は、台地が削られてできた低い土地で、水が集まりやすい場所です。
田無という地名を見ると、まず「田んぼが無い」と読めます。実際、田無や保谷の一帯は武蔵野台地の上にあり、水の確保に苦労した土地でした。青梅街道沿いでは水がほとんど取れず、暮らしの水にも困ったといいます。
それでも、田無発祥の地とされる谷戸には水の便がありました。そこに稲荷社、白山社、弁天社、西光寺があり、田無神社の前身である尉殿権現社も宮山にありました。水のある谷戸に神が鎮まり、あとから人が街道沿いへ移り、神も現在地へ移ったのです。
江戸時代になると、江戸城の増改築で使う石灰を青梅から運ぶため、青梅街道が開かれます。北谷戸の人々は街道沿いへ移り住み、宿場町田無が形づくられました。神さまも古い水辺から、人の集まる街道のそばへ遷ったんですね。
尉殿権現という、水を抱えた古い名
田無神社の古名である尉殿権現。この「じょうどの」という名が、田無神社を見ていく入口になります。
尉殿の「ジョウ」は、水に関わる語と見る説があります。関東には「じょうどの」「じゅうどの」「ぞうどの」と呼ばれる神や地名が残り、川べりや小水路の近くに見られるものもあります。田無神社でも、尉殿は水の神として語られてきました。
古い由緒には、尉殿の本地仏として倶利伽羅不動明王(くりからふどうみょうおう)と十一面観音が出てきます。本地仏とは、神仏習合の時代に「神の本来の姿」とされた仏のことです。神と仏を分けて考える今の感覚より、ずっと混ざり合った信仰だったのですね。
倶利伽羅不動明王は、剣に龍が巻きつく姿で知られます。滝口や清水のわく水辺に祀られることがあり、民間信仰では雨や病気平癒にも関わる水の守護神とされました。田無の尉殿権現が、水の神であり、龍の神であり、不動明王としても拝まれたというのは、この土地の水への切実さをそのまま表しています。
風の神が、田無では龍神として祀られる
田無神社の主なご祭神である級長津彦命と級長戸辺命は、風を司る神です。『古事記』では志那都比古神(しなつひこのかみ)として、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の神生みで生まれます。木の神、山の神、野の神と同じ場面に出てくる風の神なんですね。
『日本書紀』の一書では、伊邪那岐が吹き払った息から風の神が生まれたと語られます。風は目に見えませんが、息なら少しわかる。神話では、風がまず神の息として出てくるのです。
この二柱は、奈良の龍田大社や、伊勢神宮の風日祈宮・風宮にも祀られています。そこでは風雨の神として大切にされ、雨風が農作物に与える影響と結びついてきました。田無神社で風の神が龍神として祀られるのも、風と雨が暮らしの中で一緒に動くものだったからでしょう。
田無神社では、級長津彦命と級長戸辺命を本殿の金龍として祀り、境内に青龍・赤龍・白龍・黒龍を配します。風の神が、五行の色と方位をまとい、龍神として境内に現れているのです。
大国主命と、境内に残る出雲の家族
田無神社には、大国主命も祀られています。大国主命は出雲大社の祭神として有名ですが、名前が多い神でもあります。大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)、八千矛神(やちほこのかみ)、大己貴命(おおなむちのみこと)など、場面ごとに顔が変わるんですね。
古い田無神社の記録には、大己貴命の名も見えます。大国主命の別名ですので、田無神社の中でも出雲の神の古い呼び名が残っていることになります。
境内を見ると、この大国主命の話がさらに広がります。少彦名社には、少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。少彦名命は、大国主命と一緒に国づくりをした小さな神です。『古事記』では、ガガイモの舟に乗り、ガチョウの皮を着て海の向こうからやって来る、かなり不思議な登場をします。
弁天社には、須勢理姫命(すせりひめのみこと)が祀られています。須勢理姫は、須佐之男命(すさのおのみこと)の娘で、大国主命の妻となった神です。大国主命はスサノオに何度も試されますが、須勢理姫に助けられて逃げ出し、最後に認められます。
田無神社の境内では、大国主命、国づくりの相棒、妻神、そして津嶋神社に祀られるスサノオまで近くに見えます。龍神の神社として歩いていると、いつの間にか出雲神話の家族関係にも足を踏み入れているんですね。
田無神社の小話や裏話、豆知識

田無用水と、参道に残る神橋
田無に用水が引かれたのは、元禄年間のことです。玉川上水から分かれた田無用水は、芝久保を通り、橋場で二手に分かれて、田柄川と石神井川へ注ぎました。
田無神社の参道にある神橋は、かつて田無用水がそこを流れていた名残です。今は水路がふたをされ、遊歩道になっていますが、神橋という形が残っているため、参道を歩くと昔の水路の位置がわかります。
水が乏しい土地に用水が通る。そこに、もともと水の神として祀られた尉殿権現が鎮まる。田無神社の参道は、鳥居から社殿へ向かう道であり、かつての生活の水をまたぐ道でもあったのです。
御岳の滝水を持ち帰った雨乞い
田無の雨乞いには、御岳山の水が出てきます。日照りが続き、農作物に被害が出始めると、氏子の代表が武蔵御嶽神社へ向かいました。鉄道が整う前は、朝暗いうちに田無を出て、夕方に御岳山の登り口へ着き、暗い山道を登ったと伝わります。
持ち帰るのは、御岳山の七重の滝の水でした。竹の節に水を入れ、杉の枝に結んで田無へ戻る。途中で寄り道したり休んだりすると、水がそちらへ行ってしまうといわれたそうです。水そのものが、意思を持つもののように扱われていますね。
田無へ着いた水は、まず橋場でお祓いされ、一部は田無用水へ流されました。そのあと田無神社の御神木にかけられ、雨が願われます。さらに、雨を呼ぶ龍神を招くため、獅子頭を神輿に載せて町内を巡ったと伝わります。
水を山から運び、用水へ流し、御神木へかけ、獅子を出す。雨乞いの中で、水、木、龍、獅子が次々に出てきます。風の神を祀る田無神社で、雨を願う所作がこれほど具体的に残っているのです。
雹祭に残る、農作物を守る祈り
田無神社には、五穀豊穣春祭・雹祭(ひょうまつり)があります。雹は、空から降る氷の粒です。作物が育つ時期に大きな雹が降れば、畑は一晩で傷んでしまいます。
田無では、明治期から昭和初期にかけて大きな雹害があったと伝わり、それをきっかけに雹祭が始まったという説があります。雨がほしい時は雨乞いをし、氷の粒が落ちれば雹除けを祈る。水は命を育てますが、形を変えると作物を打ちのめします。
田無神社の水の信仰は、きれいな水辺を眺める話で終わりません。雨が来ない、雹が落ちる、用水が足りない。農作物と暮らしを守るための祈りが、祭事の中に残っているんですね。
田無神社の見どころ・パワースポット

本殿・拝殿|江戸の彫刻が残る見どころ
田無神社の本殿は、安政5年に建てられました。彫工は嶋村俊表(しまむらしゅんぴょう)で、江戸の堂宮彫刻を担った嶋村家の人物です。拝殿は明治8年の建築で、本殿・拝殿ともに東京都指定文化財となっています。
本殿の彫刻には、龍、獅子、獏、象、鯉、滝、二十四孝の場面などが見られます。龍の神社として有名な田無神社ですが、本殿を見上げると、龍だけでなく水の話があちらこちらに彫られているんですね。
鯉が滝を登って龍になる登竜門の構図や、湧水・水汲み・鯉に関わる孝行説話もあります。水を求めた田無の土地で、社殿そのものに水と龍の図像が刻まれているのです。
五龍神|方位を守るパワースポット
田無神社でよく知られるパワースポットが、五龍神です。中心の本殿に金龍、東に青龍、南に赤龍、西に白龍、北に黒龍が鎮まります。
五行では、青は木、赤は火、黄または金は土や中央、白は金、黒は水に対応します。田無神社では、この色と方位の考えが龍神信仰と結び、境内をめぐりながら五つの龍神に参拝する形になっています。
方位除けを願う人にとっては、この五龍神の配置が大きな意味を持ちます。引っ越し、旅行、転職、開業など、方角を意識する場面で、災いを避け、無事を願う信仰として受け継がれているんですね。
龍神池と田無用水跡の神橋|水をたどる見どころ
境内には龍神池があります。龍神信仰を目でたどれる場所であり、五龍神の神社らしい見どころです。水面のある場所が境内にあると、尉殿権現の水の信仰も急に身近になります。
参道の神橋も、水をたどる見どころです。今は水の音がしなくても、ここには田無用水が流れていました。田無用水は生活水として使われ、子どもたちの遊び場にもなったといいます。
龍神池で龍神の水を見る。神橋で用水の跡を見る。この二つを見てから本殿へ向かうと、田無神社が水の少ない土地でどのように祀られてきたのかが、境内の中で順番に見えてきます。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
神社属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
