吉備津彦神社の神社属性は、火属性です。
岡山の吉備津彦神社は、夏至の日の出が鳥居の正面から差しこみ、神殿の御鏡へ入ることから「朝日の宮」と呼ばれてきました。
祀られる大吉備津日子命(おおきびつひこのみこと)は、吉備を平定した皇子で、桃太郎のもとになった人物とも語られます。境内には、その相手だった温羅(うら)の和魂を祀る社もあります。討った側の神社に、討たれた鬼の魂が静かにいるのです。
この記事ではそんな吉備津彦神社についてご紹介いたします。まずは吉備津彦神社の属性相性から見ていきましょう。

火属性の吉備津彦神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 吉備津彦神社の属性 | 火属性 |
| 相性の悪い属性 | 風属性・水属性 |
| 相性の良い属性 | 火属性・空属性・地属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは吉備津彦神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
吉備津彦神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県岡山市北区一宮1043 |
| ご祭神 | 大吉備津日子命(おおきびつひこのみこと) |
| ご利益 | 開運招福、厄除け、勝運、子授け・安産など |
| 祭事 | 夏至日の出祭、御田植祭など |
| 公式HP | →吉備津彦神社の公式サイトはこちら |
吉備津彦神社は、備前国一宮として崇敬されてきた古社です。ご祭神の大吉備津日子命は、吉備国を平定した皇子として伝わり、桃太郎伝説のもとになった存在としても親しまれています。
社殿の背後には吉備の中山があり、山の西側には吉備津神社、東側には吉備津彦神社が鎮まります。ひとつの山をはさんで、吉備の古い信仰が今も向かい合っているのですね。
吉備津彦神社にまつわる話
朝日の宮と、吉備へ向かった皇子
吉備津彦神社でまず目に入るのは、東から差す朝日を受ける社殿の向きです。夏至の朝には、太陽が鳥居の正面から昇り、神殿の御鏡へ入るといわれます。
御鏡は神さまの依り代とされるものなので、朝日の光がそこへ入るというのは、日の出そのものを神前に迎える形なんですね。
この朝日の宮に祀られる大吉備津日子命は、五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)とも呼ばれます。父は第七代の孝霊天皇で、『日本書紀』では崇神天皇の時代に西道へ遣わされた四道将軍の一人として出てきます。
『古事記』では、弟の若建吉備津日子命(わかたけきびつひこのみこと)とともに吉備を平定した神として語られます。
吉備津彦命のきょうだいには、大倭迹々日百襲比賣命(おおやまとととひももそひめのみこと)もいます。奈良の箸墓に関わり、三輪山の大物主神(おおものぬしのかみ)と語られる姫です。
吉備へ向かった皇子の話をたどると、大和の三輪山まで出てくる。吉備津彦神社の祭神は、桃太郎の原型として語られながら、古代王権の親族関係の中にも置かれているのです。
温羅の和魂が境内に祀られている
吉備津彦命の話には、温羅が出てきます。温羅は鬼ノ城(きのじょう)に住んだ異国の大男として語られ、吉備の人々を苦しめた存在とも、鉄や文化をもたらした存在とも伝わります。この相手を討つ話が、やがて桃太郎の鬼退治へ姿を変えていきました。
戦いの話は、地名の中に細かく残っています。吉備津彦命が射た矢と温羅の投げた岩が空でぶつかった場所は、矢喰宮(やぐいのみや)と呼ばれます。
温羅の目から流れた血は血吸川(ちすいがわ)となり、温羅が鯉に化けて逃げ、吉備津彦命が鵜になって追った場所には、鯉喰神社(こいくいじんじゃ)の名があります。鬼退治の話なのに、途中で雉、鯉、鵜が出てくる。桃太郎の家来に雉がいることも、この土地では妙に近い話に見えてきます。
温羅は討たれてからも、吉備の信仰から消えません。吉備津神社の鳴釜(なるかま)の伝承では、温羅の首がうなり続け、夢に現れて、妻の阿曽媛(あそひめ)に御竈殿(おかまでん)の火を炊かせれば、釜の音で吉凶を告げると語られます。首を落とされた鬼が、釜の音で神意を知らせる役になるのです。
吉備津彦神社の境内には、温羅神社があります。祀られるのは温羅の和魂、つまり穏やかな魂です。吉備津彦命を祀る社の中に、吉備津彦命が討った相手の魂を鎮める社がある。ここに吉備の伝承の深いところがあります。
吉備の中山と「真金吹く」山
吉備津彦神社の背後にある吉備の中山は、古くから神の山として見られてきました。山頂には奥宮磐座があり、磐座は神さまが降りる岩とされます。
社殿で朝日を受け、山では磐座に祈る。吉備津彦命がこの山を神前として見ていたという話も、境内の位置を考えると自然に入ってきます。
『古今和歌集』には、「真金吹く 吉備の中山 帯にせる 細谷川の 音のさやけさ」という歌があります。真金吹く(まがねふく)という言葉は、金属を精錬するときに風を送る作業を思わせます。吉備は古くから鉄と関わりの深い土地で、温羅も製鉄文化をもたらした存在として語られることがあります。
相殿には、鉱山や鍛冶に関わる金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)、山の神である大山咋大神(おおやまくいのおおかみ)も祀られています。朝日の御鏡、鉄を吹く山の歌、鳴釜の火。吉備津彦神社を見ていると、太陽の光から鉄、釜、山の神まで話が進んでいくのです。
吉備津彦神社の小話や裏話、豆知識

御田植祭の白い御幡は、田の祭りに出てくる舟のしるし
吉備津彦神社の御田植祭は、御斗代(みとしろ)神事と御幡(おんばた)神事からなります。御斗代神事では田植えの所作を神前に奉り、御幡神事では白い布を張った御幡を立て、行列が神池のまわりを進みます。
この御幡の形が、舟の帆柱に似ているのです。白布は帆、先についたうちわや扇は風を受ける道具のように見えます。田植えの祭りで、神池をめぐり、舟の帆の形をしたものが進む。田んぼの土から、水を渡る舟の姿まで話が広がるんですね。
御幡についた扇を田に立てると豊作になるともいわれます。扇は風を起こす道具で、風は病害虫を払う力としても受け取られました。稲の祭りに、舟と風と扇が入ってくるところが、吉備津彦神社の祭りの面白いところです。
岩山神社の建日方別命は、国生みの吉備児島へ出る名前
境内の岩山神社には、建日方別命(たけひかたわけのみこと)が祀られています。中山主神とも呼ばれ、吉備の中山そのものに関わる神です。
この建日方別という名は、『古事記』の国生みにも出てきます。イザナギとイザナミが島々を生む場面で、吉備児島の別名として建日方別が語られるのです。今の児島半島は、干拓が進む前には瀬戸内海に浮かぶ島でした。吉備津彦神社の小さな境内社の名をたどると、吉備の山から瀬戸内海の島へ出るんですね。
吉備津彦神社は、吉備津彦命の武勇を語る神社でありながら、山の地主神、島の名、水辺や航路に関わる神の名も抱えています。境内の池に鶴島神社や亀島神社があることも、この土地が水辺の神を大切にしてきたことを思わせます。
吉備津彦神社の見どころ・パワースポット

夏至日の出祭と御鏡
夏至日の出祭は、吉備津彦神社を象徴するパワースポットです。夏至の朝、鳥居の正面から昇る太陽が神殿の御鏡へ入るとされます。御鏡は神さまを迎える祭具なので、朝日の光をそのまま神前へ納めるような場になっています。
社殿も見どころです。本殿、渡殿、祭文殿、拝殿が一直線に並び、参拝者はその先に御鏡と山を意識する配置で手を合わせます。池田光政が造営に着手し、池田綱政の時代に完成した社殿群も、吉備津彦神社の歴史をよく残しています。
神池の鶴島神社と亀島神社
神池は、境内の見どころであり、水の神を感じるパワースポットです。池には鶴島と亀島があり、鶴島神社には住吉三神と神功皇后(じんぐうこうごう)、亀島神社には市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。
住吉三神は海上安全の神として知られ、市寸島比売命は水や島と関わる女神です。朝日の宮と呼ばれる神社の境内で、池の島に海の神と水の女神が祀られている。ここを歩くと、吉備津彦神社が山と太陽に向きながら、池と水の神も大切にしてきたことが分かります。
平安杉と大燈籠
平安杉は、境内の見どころであり、長寿や生命力を感じるパワースポットです。樹齢千年以上と伝わり、昭和の社殿火災で火にあぶられながら、治療を受けて今も立っています。火を受けた木が、そのまま御神木として生きているのです。
大燈籠も境内で目を引く見どころです。高さは約11.5メートル、笠石は八畳ほどあるといわれます。石の燈籠がここまで大きいと、灯りをともす道具というより、境内の目印そのものに見えてきます。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
