椿大神社の神社属性は、風属性です。
三重県鈴鹿市にある椿大神社は、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀る神社です。サルタヒコは天孫降臨のとき、天の八衢(あめのやちまた)という分かれ道に立ち、瓊々杵尊(ににぎのみこと)を高千穂へ導いた神さまなんですね。
ところが『古事記』では、その後に海で貝に手を挟まれて沈む話も語られます。道を開く神が、山に祀られ、海で沈み、境内には船の磐座まであるのです。
この記事ではそんな椿大神社についてご紹介いたします。まずは椿大神社の属性相性から見ていきましょう。

風属性の椿大神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 椿大神社の属性 | 風属性 |
| 相性の悪い属性 | 空属性・火属性 |
| 相性の良い属性 | 風属性・地属性・水属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは椿大神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
椿大神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県鈴鹿市山本町1871 |
| ご祭神 | 猿田彦大神 |
| ご利益 | 開運導き、交通安全、厄除開運、商売繁昌など |
| 祭事 | 獅子神御祈祷神事、粥だめし神事など |
| 公式HP | →椿大神社の公式サイトはこちら |
椿大神社は、鈴鹿山系の中央山麓に鎮座する神社で、「椿さん」と呼ばれて親しまれています。交通安全や開運導き、方災解除、商売繁昌などを願って参拝する方も多い神社なんですね。
境内には本殿のほか、天之鈿女命(あめのうずめのみこと)を祀る別宮椿岸神社、御船磐座、獅子堂、入道ヶ嶽奥宮などがあります。
椿大神社にまつわる話
椿大神社の主祭神:猿田彦大神
椿大神社の主祭神である猿田彦大神は、『古事記』では猿田毘古神とも書かれます。
この神が出てくるのは、天孫降臨の場面です。天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊々杵尊が地上へ降りようとしたとき、天之八衢に、上は高天原、下は葦原中国を照らす神が立っていました。
八衢の「衢」は、道が四方へ分かれる場所です。天の上の分かれ道に、地上の国つ神が先に立っている。天から来る神々にとっては、かなり異様な出迎えだったはずです。
そこで天照大神たちは、天之鈿女命を向かわせます。アメノウズメは天岩屋戸の前で神がかりして踊り、天照大神を岩屋から出すきっかけを作った神さまです。そのアメノウズメが、今度は光る神に向かって「あなたは誰か」と名を問うのです。
名を問われた神は、自分を国つ神の猿田毘古神だと名乗ります。そして、天孫が降りると聞いたので、先に来てお迎えするのだと答えます。
椿大神社で猿田彦大神が「道別大神」と呼ばれるのは、この場面と深く関わります。道を分ける場所に立ち、そこから天孫を導いた神なんですね。案内する神であり、境に立つ神であり、外から来るものを見つめる神でもあります。
椿大神社の別宮「椿岸神社」の天之鈿女命
椿大神社の別宮、椿岸神社には、天之鈿女命が祀られています。ここでは猿田彦大神の妻神として信仰され、芸道の祖神、鎮魂の神、夫婦円満や縁結びの神として崇敬されています。
アメノウズメというと、天岩屋戸で踊った神として知られます。けれど天孫降臨の場面では、彼女は踊るより先に、相手の名を聞き出します。光る神に近づき、誰なのかを明らかにする。神話の中で、これはなかなか強い役目です。
そのあとアメノウズメは、猿田毘古神を送り届け、その名を負って奉仕するよう命じられます。ここから猿女君(さるめのきみ)という氏族の由来が語られます。
椿大神社の本宮に猿田彦大神、別宮にアメノウズメ。夫婦神として並ぶ姿を見ると、二柱は仲良く並んでいるように見えます。けれど神話の最初では、アメノウズメはサルタヒコを問いただす側でした。縁結びの神さまが、最初にしたことは名乗らせることだったんですね。
椿大神社の由緒
椿大神社の由緒では、高山入道ヶ嶽と短山椿ヶ嶽を天然の社としています。社殿の奥に山があるというより、山そのものが古い神域として見られていたのですね。
入道ヶ嶽の山頂には奥宮があり、山中には磐座が点在します。磐座(いわくら)は、神が降りる石、あるいは神を祀るための石です。ところが境内には、御船磐座という場所もあります。ここは、瓊々杵尊一行の御船が到着したと伝わる神跡です。
天孫降臨は、天から降りる話です。それなのに椿大神社では、船が着く場所も語られます。天から降りる神、山に祀られる神、船で着いたと伝わる一行。神話の移動は、空と山と水のあいだをかなり自由にまたぐんですね。
この御船磐座を見てから猿田彦大神の話に見ると、サルタヒコが案内したのは道一本ではなかったのだと思えてきます。天の分かれ道、山への道、船が着く場所。道を開く神の社に、道の種類がいくつも置かれているのです。
椿大神社の「椿」という名
椿大神社の「椿」という名は、仁徳天皇の御代に霊夢によって社名に用いられたと伝わります。椿は古くから日本にある常緑の木で、『万葉集』には「都婆吉」とも書かれました。
この椿が、神社名に残る木として終わらず、祭りの道具にもなります。
椿大神社の獅子神御祈祷神事は、約1300年前、猿田彦大神の神孫とされる行満神主の時に始まったと伝わる神事です。奈良時代、疫病や社会不安が広がった時、聖武天皇が吉備真備(きびのまきび)を遣わし、当地の椿の大木で猿田彦大神の神面と、天之鈿女命の化身である獅子頭を彫らせたといいます。
ここで椿は花を咲かせる木ではなく、神の面になります。サルタヒコの顔となり、アメノウズメの獅子頭となる。しかもその獅子は荒ぶる存在で、猿田彦大神が正しく導き、天地人四方八方を祓い清めると伝わります。
神話で道を導いた神が、祭りでは獅子を導く。椿の木は、その導きの場面で顔を持つのです。
椿大神社の小話や裏話、豆知識

海で貝に手を挟まれるサルタヒコ
『古事記』には、猿田毘古神の少し妙な最期が語られます。
サルタヒコは阿耶訶(あざか)にいた時、漁をしていました。そこで比良夫貝(ひらぶがい)に手を挟まれ、海に沈んで溺れてしまいます。
天孫を導いた神が、海では貝に捕まるのです。しかも沈んでいく途中で、神名が変わります。底に沈んだ時は底度久御魂(そこどくみたま)、海水が粒立った時は都夫多都御魂(つぶたつみたま)、泡がはじけた時は阿和佐久御魂(あわさくみたま)と呼ばれます。
水の底、水の粒、泡。サルタヒコの名が、海の中で段階ごとに分かれていくんですね。
椿大神社は鈴鹿の山のふもとに鎮まりますが、祭神の神話をたどると伊勢の海へ出ます。山の社なのに、祭神の名は海の底でもう一度生まれているのです。
ナマコの口が裂けているのはアメノウズメの所為
アメノウズメの話にも、なかなか強烈な場面があります。
『古事記』では、アメノウズメが魚たちに、天つ神の御子に仕えるかどうかを問いかけます。多くの魚は仕えると答えますが、海鼠(なまこ)は答えません。
するとアメノウズメは、「この口は答えない口だ」と言って、小刀でナマコの口を裂いたと語られます。いまもナマコの口が裂けているのはそのためだ、という話です。
天岩屋戸で神々を笑わせた神が、天孫降臨ではサルタヒコに名を名乗らせ、海のものたちにも返事を求める。アメノウズメは、芸能の神である前に、黙っているものから反応を引き出す神なのかもしれません。
椿岸神社で芸道上達や縁結びを願う時、このアメノウズメの顔を少し思い出します。舞う神さまですが、かなり容赦なく問いかける神さまでもあります。
椿大神社の祭事:粥だめし
椿大神社の祭事には、粥だめし神事があります。
これは、米と小豆で炊いた粥に竹筒を入れ、作柄を占う神事です。早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)に見立てた竹筒を使い、その中に入った米粒の数で稲作を、小豆の数で畑作を占います。
道を開く神さまの神社で、年のはじめに見るのは、道しるべの石ではなく竹筒の中の米粒なんですね。
サルタヒコは天孫を導いた神ですが、土地に根づく信仰では、田畑の先行きも見ます。天の分かれ道に立った神が、里では粥の中の小さな粒にも現れる。椿大神社の話は、神話の大きさと暮らしの細かさが同じ境内にあるのです。
椿大神社の見どころ・パワースポット

別宮椿岸神社
別宮椿岸神社は、猿田彦大神の妻神である天之鈿女命を祀るパワースポットです。芸道上達、夫婦円満、縁結びを願う方に親しまれています。
アメノウズメは、天岩屋戸で舞い、天孫降臨ではサルタヒコの名を明らかにした神さまです。芸能の神として見ると華やかですが、神話では相手の正体を聞き出す強さもあります。ご縁を願う場所に、名を問う神が祀られているところが椿岸神社らしいですね。
御船磐座
御船磐座は、神話伝承を感じられる見どころです。ここは、瓊々杵尊一行の御船が到着したと伝わる場所です。
天孫降臨と聞くと、どうしても天から地上へ降りる場面を思います。けれど境内に御船磐座があることで、神々の移動に船の話が入ってきます。椿大神社を歩く時、この石を見ると、サルタヒコが導いた道が空の道、水の道、山の道へ広がって見えてくるんですね。
入道ヶ嶽奥宮と磐座
入道ヶ嶽奥宮は、信仰上のパワースポットであり、山岳信仰の見どころです。標高906.1mの山頂に奥宮が鎮座し、周辺には太古の祭祀跡とされる磐座が点在しています。
椿大神社の由緒では、高山入道ヶ嶽と短山椿ヶ嶽を天然の社としています。社殿に参拝して終わるのではなく、山そのものを神域として見ると、この神社の古い姿がかなり近くなります。
奥宮へ向かう場合は登山になります。参拝という気持ちに加えて、装備と体力の準備も必要です。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
神社属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
