吉備津神社の神社属性は、空属性です。
広島県福山市新市町にある吉備津神社は、備後国一宮として知られる古社です。祀られているのは、大吉備津彦命(おおきびつひこ)。吉備の鬼退治で語られる神ですが、この社では節分の夜、豆まきに加えて「ほら吹き神事」が行われます。
鬼を追う日に、人が焚き火を囲んで大きな話をする。そこから入ると、吉備津彦の武勇、備後の国府、神社に残った「虎睡山」の額まで、話がずいぶん深いところまで伸びていくのです。
この記事ではそんな吉備津神社についてご紹介いたします。まずは吉備津神社の属性相性から見ていきましょう。

空属性の吉備津神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 吉備津神社の属性 | 空属性 |
| 相性の悪い属性 | 地属性・風属性 |
| 相性の良い属性 | 空属性・水属性・火属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは吉備津神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
吉備津神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県福山市新市町宮内400 |
| ご祭神 | 大吉備津彦命 |
| ご利益 | 厄除け、開運招福、交通安全、勝運など |
| 祭事 | 節分祭・ほら吹き神事、市立大祭など |
| 公式HP | →吉備津神社の公式サイトはこちら |
吉備津神社は、備後国一宮として親しまれてきた神社です。社伝では、大同元年に備中国の吉備津神社から分霊されたと伝わります。
主祭神の大吉備津彦命は、吉備を平定した神として語られる人物です。鬼退治、武運、厄除けの話が出てくる神ですが、境内を歩くと、武勇の神という顔に加えて、水、街道、市、神仏習合の跡まで出てきます。
吉備津神社にまつわる話
大吉備津彦命は、吉備を治めた皇子でもある
大吉備津彦命には、五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)という名もあります。『古事記』では大吉備津日子命とも書かれ、孝霊天皇(こうれいてんのう)の皇子として登場します。
吉備津神社の相殿には、父にあたる大日本根子彦太瓊命(おおやまとねこひこふとにのみこと)、母の細比売命(くわしひめのみこと)、そして弟の稚武吉備津彦命(わかたけきびつひこのみこと)も祀られています。つまりこの社は、吉備津彦ひとりの武勇を祀る社であると同時に、吉備をめぐる一族の話を抱えた社なんですね。
吉備という土地は、のちに備前・備中・備後・美作へ分かれていきます。今の岡山県から広島県東部あたりまで広がる、大きな古代の国でした。その名を背負った吉備津彦が、備後の一宮に祀られている。ここで「備後の神社なのに、なぜ吉備なのか」という入口が開きます。
大吉備津彦命は吉備上道臣(きびのかみつみちのおみ)の祖、弟の稚武吉備津彦命は吉備下道臣(きびのしもつみちのおみ)や笠臣(かさのおみ)の祖とも語られます。神の名前がそのまま土地の豪族の祖先になっていくのです。鬼を退治した英雄という話の奥に、吉備の氏族が自分たちの始まりをどう語ったか、という古い土地の声が残っています。
温羅の首は、釜の下でうなった
吉備津彦の名を追うと、備中の吉備津神社に残る温羅(うら)の話へ行きます。温羅は吉備にすみついた鬼神として語られます。鬼ノ城(きのじょう)にこもり、人々を苦しめた存在です。
吉備津彦は温羅と戦います。温羅が雉(きじ)になって逃げると、吉備津彦は鷹になります。温羅が鯉になって川へ逃げると、吉備津彦は鵜(う)になって追います。退治の話なのに、途中から鳥と魚の変身合戦になる。このあたりが、古い伝承の妙なところです。
温羅は討たれますが、話はそこで静まりません。首を釜の下に埋めても、うなり声が止まらなかったと伝わります。すると温羅が夢に出てきて、自分の妻である阿曽媛(あそひめ)に釜で米を炊かせれば、吉凶を告げると申し出ます。
退治された鬼が、祟る相手から占いの声へ変わる。敵だったものを、釜の音として神事の中へ入れてしまう。吉備津彦の話には、勝って終わる武勇談よりも、倒したものをどう鎮めるかという重たい部分があります。
備後の吉備津神社では鳴釜神事そのものを中心にしているわけではありませんが、同じ吉備津彦を祀る社として見ると、節分のほら吹き神事が少し違った顔を見せます。鬼を追う日、人が笑い、大きな話をして、火のそばに集まる。鬼退治の神の前で、人の声が魔除けになるのです。
節分の夜に「ほら」を吹く
吉備津神社の節分祭では、豆まきのあとに「ほら吹き神事」が行われます。
神池のそばで焚き火を囲み、人々が一年の出来事や世相をふくらませた話として披露します。
ほらを吹く、という言葉は、今では大げさな話をする意味で使われます。神事の中でそれを堂々とするのが、この備後の吉備津神社なんですね。笑い声が起きる。火が燃える。節分の鬼が外へ向かう。その場に吉備津彦がいる。
昔の人は、笑いに魔を払う力を見ていました。神話でも、天の岩戸の前でアメノウズメが踊り、神々が笑ったことでアマテラスが外をのぞきます。閉じた岩戸を開けたのは、まじめな説得よりも、外で起きた大きな笑いでした。
吉備津神社のほら吹き神事も、きれいな言葉で整えられた祭りというより、人が集まり、火を囲み、声を出して笑う祭りです。鬼退治の神の前で、節分に人間のほうが少し変なことをする。その変さが、魔除けの形になっているのです。
本殿に「虎睡山」の額が掛かる
吉備津神社の本殿は、福山藩初代藩主の水野勝成によって慶安元年に再建されました。大きな社殿で、備後一宮の本殿としての重みがあります。
その本殿の正面には「虎睡山」と書かれた額が掲げられています。神社の本殿に、寺院の山号のような名が掛かっているのです。ここで、吉備津神社が神と仏を分けて考える時代より前の姿を残していることが見えてきます。
吉備津神社には、中世に一遍上人が参詣した話も伝わります。神社でありながら、仏教の人も足を運ぶ。神を祀る社殿に、寺のような額が残る。明治より前の神社は、神だけで閉じた場所として扱われていたのではなく、寺や仏、修験、地域の信仰と同じ境内で息をしていました。
虎が眠る山、と書いて虎睡山。大吉備津彦は鬼を追う神です。その本殿に、眠る虎の名が掛かっている。武の神を祀る社に、眠る獣の字が残るところまで含めて、吉備津神社の本殿は見ておきたい場所なんです。
吉備津神社の小話や裏話、豆知識

木造狛犬は、金と青で守っていた
吉備津神社には、平安時代後期の作とされる木造狛犬が伝わっています。狛犬というと、参道の両側にいる石の姿を思い浮かべますが、古い狛犬は木で作られ、社殿の内側に置かれることもありました。
この木造狛犬は、阿形(あぎょう)に金箔と緑青(ろくしょう)、吽形(うんぎょう)に銀色と群青(ぐんじょう)が使われていたとされます。今の静かな木の色からは想像しにくいのですが、かつては金、銀、緑、青をまとった守護獣だったのです。
鬼を退治する神の社に、鮮やかな色を持つ狛犬が控えていた。しかも石ではなく木です。雨風にさらされる参道の番人というより、神前に近いところで目を光らせる獣だったのでしょう。
市立大祭と、新市という土地の名
吉備津神社には、市立大祭という祭りがあります。「市立」は学校や役所の市立ではなく、市が立つ、つまり人が集まって物を交換する場所から来た言葉です。
吉備津神社のある新市町には、そのまま「市」の字が入っています。古い備後国府の近くでもあり、山陽道や石州街道を通じて人や物が動く土地でした。神社の祭りと市場が近いところにあるのは、暮らしの中では自然なことだったのでしょう。
神社は祈る場所であり、同時に人が集まる場所でもありました。米、塩、魚、布、道具、話、噂、縁談。祭りの日に人が集まれば、神前のにぎわいはそのまま町のにぎわいになります。吉備津神社の市立大祭には、備後の一宮が人の暮らしの中心にあった時代の名残があります。
吉備津神社の見どころ・パワースポット

本殿|神仏習合の跡が残る見どころ
本殿は、吉備津神社を訪れたらまず見ておきたい見どころです。慶安元年に再建された大きな建物で、備後一宮の社格を感じさせる社殿です。
注目したいのは、「虎睡山」の扁額と、仏堂風の要素が残ることです。神社の本殿を見ているのに、寺院の名残が入ってくる。そこに、神と仏が同じ土地で祀られていた時代の姿があります。
吉備津彦の武勇を思いながら本殿を見ると、社殿そのものは力強く見えます。けれど、その正面に掛かる文字は「虎睡山」。強い獣が眠っている名なのです。
神池と御池|水で身を清める浄化の場所
吉備津神社の境内には、神池や御池があります。御池は、かつてみそぎの場だったと伝わります。みそぎは、罪やけがれを水で清める古い行いです。
節分のほら吹き神事も、神池のそばで行われます。火を囲んで笑う神事の近くに、水の場がある。火で魔を払い、水で身を清めるような配置になっているんですね。
境内には真名井神社もあります。真名井は、神前に供える食事や水と関わる名として各地に残ります。吉備津神社を武神の社として見ると見落としやすいのですが、境内を歩くと、水の社としての顔も出てきます。
山雷神社・大山祇神社|雨と山の神を祀る場所
境内社の中には、山雷神社や大山祇神社があります。山雷神社は雨を祈る神、大山祇神社は山の神を祀る社です。
山の神は、水源の神でもあります。山に降った雨が川になり、田へ入り、米を育てる。吉備津神社のまわりには国府や市の話がありますが、その暮らしを支えたのは水と田です。
大吉備津彦命は戦いの神として語られます。けれど、境内の小さな社を見ていくと、戦いの外側にある雨、山、水源、食べ物の話が出てきます。神社の中で、武の神と水の神が同じ土地を守っているのです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
