竈門神社の神社属性は、火属性です。
福岡県太宰府市の竈門(かまど)神社は、宝満山(ほうまんざん)の麓に鎮座する「結びの社」です。ご祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)。海神の娘として語られる姫神が、なぜ「竈門」という名の山で祀られているのか、そこから話が深くなります。
この山は古くは竈門山、御笠山とも呼ばれ、大宰府を守る鬼門の山であり、海を渡る人々が航海の無事を祈った山でもありました。
この記事ではそんな竈門神社についてご紹介いたします。まずは竈門神社の属性相性から見ていきましょう。

火属性の竈門神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 竈門神社の属性 | 火属性 |
| 相性の悪い属性 | 風属性・水属性 |
| 相性の良い属性 | 火属性・空属性・地属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは竈門神社の基本情報と、普段の参拝では知ることができない話をご紹介していきますね。
竈門神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県太宰府市内山883 |
| ご祭神 | 玉依姫命(たまよりひめのみこと) |
| ご利益 | 縁結び、方除け、厄除、良縁成就など |
| 祭事 | 春のえんむすび大祭、採燈大護摩供など |
| 公式HP | →竈門神社の公式サイトはこちら |
竈門神社は、宝満宮竈門神社とも呼ばれ、太宰府の北東にそびえる宝満山の麓にあります。縁結びの社として親しまれ、男女の良縁はもちろん、家族、友人、仕事との良い縁を願う人も多く参拝します。
古くは大宰府政庁の鬼門を守る祈りの山であり、大陸へ渡る人々が道中の無事を祈った場所でもありました。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、山の信仰と季節の景色を一緒に味わえる神社なんですね。
竈門神社にまつわる話
海の姫が竈門の山に祀られる
竈門神社のご祭神、玉依姫命は、『古事記』や『日本書紀』の海幸彦・山幸彦の神話に出てくる姫神です。
父は海神のワタツミ。姉は豊玉姫命(とよたまひめのみこと)で、山幸彦こと火遠理命(ほおりのみこと)と結ばれます。
この豊玉姫の出産の話が、なかなか穏やかではありません。姫は産屋を建てるとき、鵜の羽で屋根をふき終える前に子を産みます。そこで山幸彦に「出産の姿を見ないでください」と告げるのですが、山幸彦は見てしまう。見られた豊玉姫は恥じ、赤子を残して海へ帰ります。
残された子のために海の宮から送られたのが、妹の玉依姫でした。この子が鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)です。ウガヤフキアエズは成長すると、育ててくれた玉依姫を妻に迎え、四人の子をもうけます。その一人が、のちの神武天皇です。
姉は海へ帰り、妹が地上に残る。竈門神社に祀られる玉依姫は、海神の娘であり、子を育て、王の母となる姫でもあります。海の血を引く姫神が、「かまど」の名を持つ山に祀られている。ここで、神話の海と太宰府の山が同じ神の名で語られるのです。
心蓮上人の前に現れた九頭の龍馬に乗る玉依姫
竈門神社の始まりを語る伝承では、天武天皇二年、山中で修行していた心蓮上人(しんれんしょうにん)の前に玉依姫の霊が現れます。山と谷が震え、貴婦人が現れ、この国と民を守るために山にいると告げたと伝わります。
その後の姿が、いきなり荒いのです。玉依姫は金剛神(こんごうじん)に姿を変え、九頭の龍馬に乗って空を飛んだと伝わります。龍馬は、龍のような力を持つ馬のことです。縁を結ぶ姫神として語られる玉依姫が、この山の伝承では山を震わせ、金剛神となり、九つの頭を持つ龍馬に乗る。
やわらかな縁結びの神さまの奥に、山岳信仰の強い姿が置かれているのですね。この話を聞いた心蓮上人が朝廷へ奏上し、山上に上宮が建てられたと伝わります。宝満山の山頂に今も上宮があるのは、この山そのものが玉依姫の現れた場所として見られてきたからなのです。
竈門山という古い名と煙のような雲
宝満山は、古くは竈門山、御笠山とも呼ばれました。「竈門」という名には、山頂近くに残る竈門岩の伝承や、山の形がかまどに見え、雲や霧が煮炊きの煙のように見えるという話があります。
かまどは家の中で火を扱う場所です。食べ物を煮炊きし、家族が暮らすための火を守る場所でもあります。その名を山が持つところが、この神社の入口になります。山に雲がかかると、かまどから煙がのぼるように見えた。人はその山を、竈門山と呼んだのですね。
そして宝満山は、水を分ける山でもあります。有明海へ向かう宝満川と、玄界灘へ向かう宇美川・御笠川を分ける山で、山の名はかまど、山の体は水分りです。
海神の娘である玉依姫がこの山に祀られることも、太宰府から海へ向かう人々がこの山で祈ったことも、この地形を知ると急に近く見えてきます。
大宰府の鬼門と海を渡る人々の祈り
竈門神社のある宝満山は、古代の大宰府政庁から見て北東にあります。北東は鬼門とされる方角で、都や役所を守るうえで強く意識された場所でした。天智天皇のころ、大宰府政庁が置かれると、この山では大宰府と国家を守る祭りが行われるようになります。
山頂の上宮が建つ巨岩の下からは、和同開珎(わどうかいちん)をはじめとする古代の銭や、奈良三彩(ならさんさい)などが出ています。奈良三彩は、奈良時代に作られた三色のうわぐすりを使う焼き物です。山の上の巨岩のそばに、そうした品が納められていた。ここは山歩きの目的地である前に、国の祈りが置かれた場所だったのです。
『扶桑略記(ふそうりゃくき)』には、延暦二十二年、最澄(さいちょう)が渡海の平安を祈るため、竈門山寺に薬師仏を造った話が出てきます。『続日本後紀(しょくにほんこうき)』には承和七年に竈門神へ位が授けられたことが記され、『延喜式(えんぎしき)』には名神大社として竈門神社の名が見えます。円仁(えんにん)も唐から帰った後、この山で竈門大神のために読経しています。
太宰府から大陸へ向かう人々にとって、宝満山は出発前に見上げる山でした。旅の前に、方角を守る神へ祈る。海に出る前に、山で祈る。ここでも、海と山が玉依姫の社で向かい合っています。
山伏の山、宝満大菩薩の山
中世になると、宝満山は修験の山としてさらに濃くなります。修験とは、山に入り、滝や岩場、険しい道で身を鍛え、祈りを行う信仰です。宝満山は宝満大菩薩(ほうまんだいぼさつ)とも呼ばれ、英彦山(ひこさん)修験とも深く関わりました。
平安時代末から鎌倉時代には、周辺に三百七十もの坊舎があったと伝わります。坊舎は、僧や修験者が暮らし、修行するための建物です。山の中に多くの人が入り、祈り、行を重ねていたわけですから、今の静かな山道にも、かつては法螺貝(ほらがい)の音や読経の声が満ちていたのでしょう。
明治になると神仏分離によって、山の仏教的な堂や仏像は失われ、山伏たちも山を離れます。それでも宝満山の修験は、昭和になって宝満山修験会として再び行われるようになりました。毎年五月には峰入りがあり、山中の霊場を巡り、採燈大護摩供(さいとうおおごまく)では護摩木を御神火で焼き、火生三昧(かしょうざんまい)、つまり火渡りも行われます。
宝満山は、玉依姫の山であり、竈門の山であり、山伏が火の前で祈る山でもあるのです。
竈門神社の小話や裏話、豆知識

再会の木と十六参り
境内には「再会の木」と呼ばれるサイカチの木があります。昔、神功皇后(じんぐうこうごう)が宝満山の山頂にこの木を植え、親しい人々との再会を祈ったと伝わります。好きな人との再会、これから出会う人との良縁を願う木として信仰されてきました。
この再会の木から、縁結びこよりの話にも進みます。江戸時代には「十六参り」という風習がありました。十六歳を迎えた男女が両親とともに宝満山に登り、男性は社会に出て身を立てること、女性は良縁に恵まれることを願い、こよりに願いを書いて山頂近くの木に結んだといいます。
十六歳で山へ登り、これからの人生を木に結ぶ。今の縁結びこよりは、その古い参拝の形を境内に残しているのですね。
招霊の木は神を呼ぶ木
竈門神社には、招霊(おがたま)の木もあります。「おがたま」は、神さまを招くという意味を持つ名です。境内では、良縁や幸福を招く木として大切にされています。
この木で思い出すのが、天岩戸の神話です。天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸にこもったとき、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が岩戸の前で舞います。そのとき手にしていたのが招霊の枝とされ、鈴のような実は神楽鈴の始まりとも伝わります。
神を招く木が、縁を招く木になる。竈門神社の境内では、木が願いを書いた札やこよりを受け止めるだけでなく、神話の道具としても顔を出してきます。
桜の御神紋と紅葉上げ
竈門神社の御神紋は桜です。春になると境内に桜が咲き、宝満山の桜は古くから歌にも詠まれてきました。江戸時代の禅僧、仙厓(せんがい)も、かまどの山の緋桜を詠んでいます。
秋の竈門神社を有名にしているのは紅葉です。境内には銀杏や楓などの落葉樹が多く、十一月中旬から下旬にかけて色づきます。この紅葉には「紅葉上げ」という風習があります。厄年を迎えた周辺の人々が、御神前でお祓いを受け、楓の木を奉納して植えたのです。
春は桜、秋は紅葉。季節の名所として眺める木々の中に、人生の節目を神前に預けた人々の祈りが植えられているのですね。
竈門神社の見どころ・パワースポット

境内では、社殿、木、岩、水、山道がそれぞれ信仰の場所として置かれています。
縁結びの祈りで訪れる人も、宝満山へ登る人も、まず麓の下宮で玉依姫命に手を合わせてから進むことになります。
御本殿・拝殿と水鏡
御本殿・拝殿は、竈門神社の中心となる見どころです。
現在の社殿は昭和二年に建てられたもので、檜の流造に銅板葺きの屋根を持ち、緑の中に落ち着いた姿で建っています。
参拝前に立ち寄りたいのが、水鏡です。
水鏡は浄化のパワースポットです。水には、映す力と祓い清める力があると信じられ、水面に自分の顔を映してから御神前へ進みます。海神の娘である玉依姫の社で、最初に水で心を整える。ここも話がきれいに合うところなんですね。
再会の木・愛敬の岩・幸福の木
再会の木、愛敬の岩、幸福の木は、縁結びのパワースポットです。
再会の木では、好きな人との再会や、これから出会う人との良縁を祈ります。
愛敬の岩は、二つの岩のあいだを目を閉じて歩く場所です。
好きな人を思いながら、もう一方の岩へ無事にたどり着ければ恋が叶うと信じられています。目を閉じるので、願いより先に足元の感覚が頼りになります。恋の占いが、いきなり身体感覚になるのです。
幸福の木には、縁結びこよりを結びます。
願いを紙に書いて木へ結ぶ形は、十六参りの古い風習とも関わります。恋愛の願いをきっかけに訪れても、木に願いを結ぶ行為の奥には、人生の節目を山へ預ける昔の参拝が残っています。
宝満山上宮と竈門岩
宝満山の上宮と竈門岩は、山岳信仰のパワースポットであり、史跡としての見どころです。
標高八二九メートルの山頂に上宮があり、麓の下宮から登拝する形になります。山頂へ向かう場合は、神社参拝というより登山の準備が必要です。
頂上付近には、玉依姫命の伝承にまつわる馬蹄石や竈門岩があります。
竈門岩は、宝満山が竈門山と呼ばれた話にも関わる岩です。かまどの名を持つ山で、玉依姫が現れ、上宮が建ち、山伏が修行を重ねてきた。麓のきれいな授与所や縁結びの石から、山頂の巨岩まで歩いてみると、竈門神社が山そのものを社としてきたことが分かります。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
