春日大社の神社属性は、地属性です。
奈良の春日大社と聞くと、鹿と朱塗りの回廊、ずらりと並ぶ燈籠がまず浮かびます。
ところがこの鹿、もともとは観光の顔というより、鹿島からやって来た武神を背中に乗せた神の使いなのです。
しかもその武神は、『古事記』では大国主命に国譲りを迫り、建御名方神を諏訪まで追っていく神です。白鹿に乗って奈良へ来た神さま、かなり強いのですね。
この記事ではそんな春日大社についてご紹介いたします。まずは春日大社の属性相性から見ていきましょう。

地属性の春日大社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 春日大社の属性 | 地属性 |
| 相性の悪い属性 | 水属性・空属性 |
| 相性の良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは春日大社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
春日大社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県奈良市春日野町160 |
| ご祭神 | 武甕槌命(たけみかづち)、経津主命(ふつぬし)、天児屋根命(あめのこやね)、比売神(ひめがみ) |
| ご利益 | 国家安泰、家内安全、商売繁盛、縁結びなど |
| 祭事 | 春日祭、春日若宮おん祭など |
| 公式HP | →春日大社の公式サイトはこちら |
春日大社は、奈良県奈良市の御蓋山(みかさやま)・春日山のふもとに鎮座する神社です。神護景雲2年、奈良時代の768年に四柱の神を祀る御本殿が整えられたと伝わります。
全国に広がる春日神社の総本社であり、古都奈良の世界遺産の一部としても知られています。鹿、燈籠、藤、若宮おん祭など、境内のあちこちに春日らしい信仰の形が残っています。
春日大社にまつわる話
白鹿に乗って来たタケミカヅチ
春日大社の第一殿に祀られる武甕槌命は、もともと常陸国、今の茨城県にある鹿島の神です。春日では、このタケミカヅチが白鹿の背に乗り、御蓋山の浮雲峰へ天降ったと伝わります。
鹿島から奈良まで、神さまが鹿で来る。
この話があるので、奈良の鹿は春日神鹿、神の使いとして大切にされてきたのです。
タケミカヅチは『古事記』では、火の神カグツチを斬った剣の血から生まれた神の一柱です。そして出雲の国譲りでは、大国主命の前に現れます。剣を波の上に逆さに立て、その切っ先に座って国を譲るよう迫る神です。
大国主の子である建御名方神(たけみなかた)が力くらべを挑みますが、タケミカヅチはその手をつかみ、諏訪まで追っていきます。鹿に乗って奈良へ来た神は、やさしい森の案内役の顔をしている前に、国を動かす武神なのですね。
この鹿が、春日では神の乗り物になりました。中世には神鹿を傷つけることが重い罪とされ、鹿をめぐる怖い話も残ります。かわいい鹿の奥に、神を乗せた動物への畏れがあったのです。
鹿島・香取・枚岡から集まった四柱
春日大社の御本殿には、四柱の神が並びます。
第一殿は鹿島の武甕槌命。
第二殿は下総国、今の千葉県にある香取の経津主命。
第三殿と第四殿は、河内国の枚岡から来た天児屋根命と比売神。
経津主命は『日本書紀』でタケミカヅチとともに地上を平定する神として出ます。名前にある「フツ」は、剣で物を断つ音を思わせる言葉ともいわれます。鹿島と香取、どちらも東国の武神で、剣の気配が濃い神なのです。
そこへ枚岡の天児屋根命が加わります。この神は、中臣氏、のちの藤原氏の祖神とされます。天の岩戸の前で祝詞を唱えた神としても知られ、神前で言葉を整え、神に届ける役目を持ちます。
つまり春日大社には、剣の神と祝詞の神が一緒に祀られています。武で国を鎮める神、言葉で神事を動かす神。その四柱を平城京の東の山へ迎えたところに、藤原氏の氏神としての春日大社の姿が見えてきます。
枚岡神社は「元春日」とも呼ばれます。春日大社を見るとき、奈良だけを見ているつもりでも、鹿島、香取、枚岡の三つの土地が同時に顔を出すのですね。
御蓋山の水から若宮おん祭へ
タケミカヅチが降りたと伝わる御蓋山浮雲峰は、今も入山が禁じられる神聖な場所です。御蓋山と春日山は神山として守られ、平安時代には狩猟や木を伐ることを禁じる命令も出されました。
神が降りた山を守る。
その山が森を守る。
森が水を生む。
春日大社の奥へ進むと、この話は水のほうへ移ります。春日山や御蓋山は南都の水源としても見られ、境内には水谷川のほとりの水谷神社、龍神信仰、雨乞いの話が残ります。春日龍神は、黒雲を呼び、雷を鳴らし、雨を降らせる神として信仰されてきました。
そして若宮です。若宮の神は、天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)。天児屋根命と比売神の御子神にあたります。平安時代、若宮は母神の御殿の内に現れたと伝わり、のちに長承4年、1135年に現在の若宮社が造営されました。
このころには大雨や洪水、飢饉、疫病が続いたといいます。そこで若宮の神を祀り、翌年から春日若宮おん祭が始まりました。水の神なのに、出てくる場面は水に苦しむ都です。降らなければ困り、降りすぎても困る。水を相手にして暮らす人の切実さが、そのまま若宮の祭に入っているのです。
春日若宮おん祭では、神楽、田楽、猿楽、舞楽などが御旅所で奉納されます。影向の松(ようごうのまつ)は、神が姿を現す松として扱われ、能舞台の鏡板に描かれる松の由来ともいわれます。水を鎮める祈りが、やがて大和の芸能を背負う祭になっていく。春日大社は、鹿の社であり、藤原氏の社であり、芸能の社でもあるのですね。
春日大社の小話や裏話、豆知識

春日鹿曼荼羅では、鹿が榊と仏まで背負う
春日信仰には、春日鹿曼荼羅(かすがしかまんだら)という絵があります。曼荼羅は、仏や神の世界を図にしたものです。
春日鹿曼荼羅では、神鹿の背に鞍が置かれ、その上に榊が立ちます。榊の枝には鏡や御幣、そして春日の神々の本地仏が表されます。本地仏とは、神の本来の姿を仏として見る神仏習合の考え方です。
白鹿に乗って来た神の話が、ここではさらに伸びます。鹿は神を乗せるだけでなく、榊を乗せ、仏まで背負うのです。しかもそこに藤の花が下がることもあります。鹿島から来た神、藤原氏の藤、神と仏が一枚の絵の中にまとまっているんですね。
砂ずりの藤は、藤原氏の花が地面へ届く
春日大社の社紋は下り藤です。藤は藤原氏を思わせる花で、春日大社では境内のあちこちに藤が見られます。
その中でもよく知られるのが、御本社の「砂ずりの藤」です。花房が1メートル以上に伸び、砂にすれるほど垂れることから、この名で呼ばれます。『春日権現験記』にも記される古い藤で、樹齢700年以上ともいわれます。
藤原氏の名を背負う花が、社殿の近くで地面に届くほど垂れる。藤という字が、家名や社紋として終わらず、実際の花の重さで砂に触れるところが春日らしいのです。
飛火野には、火を吐くお供の神の話がある
春日大社の参道近くに、飛火野(とびひの)という広い芝地があります。古くは春日野とも呼ばれ、御蓋山を仰ぐ場所です。
この「飛火」という名には、いくつかの話があります。ひとつは、鹿島の神が春日へ来るとき、道案内をした神が口から火を吐いて明かりにしたというものです。鹿で来る神の道中に、今度は火を吐くお供の神が出てきます。
また、古代の通信施設である烽火(とぶひ)にちなむという説もあります。山や野で火を上げ、遠くへ知らせる火です。どちらの話でも、飛火野という地名には、夜の野に火が見える場面が残っています。
春日大社の見どころ・パワースポット

御蓋山浮雲峰遙拝所
御蓋山浮雲峰遙拝所は、神が降りた場所を拝むパワースポットです。御蓋山の頂上、浮雲峰は入山禁止のため、境内から遥かに拝む形になります。
ここは、タケミカヅチが白鹿に乗って天降った神蹟とされます。浮雲峰から春日大社の御本殿を通り、平城京の大極殿へ向かう尾根線上にあるともいわれます。神が降りた山を直接歩くのではなく、入ってはいけない場所として残し、離れたところから拝むのが春日大社らしいところなんですね。
三千基の燈籠と万燈籠
春日大社の燈籠は、景観としての見どころであり、願いを納めてきた信仰の跡でもあります。境内には石燈籠が約2000基、釣燈籠が約1000基あり、合わせて約3000基とされます。
燈籠は、貴族や武士だけが納めたものではありません。時代が下ると、町の人々や春日講の人々も願いを込めて奉納しました。家内安全、商売繁盛、武運長久、先祖の冥福。春日の参道に並ぶ石燈籠は、願いの数がそのまま石になって残ったようなものです。
節分万燈籠と中元万燈籠では、これらの燈籠に火が灯ります。鹿島の神が来た話に白鹿が出て、飛火野には火の地名があり、春日の夜には燈籠が灯る。春日大社では、火もまた道を示すものとして出てくるのです。
夫婦大国社と春日五大龍神めぐり
夫婦大国社は、縁結びや夫婦円満のパワースポットです。大国主命(おおくにぬしのみこと)と須勢理姫命(すせりひめのみこと)の夫婦神を祀る御社として知られます。
須勢理姫命は、手に杓子を持つ神として伝わります。そのため、ここでは絵馬のかわりに杓子を奉納する習慣があります。杓子はごはんをよそう道具です。縁結びの場所に、生活の道具がそのまま納められているのです。
夫婦大国社は、若宮十五社めぐりや春日五大龍神めぐりの入口にもなります。春日五大龍神めぐりは、水源である御蓋山・春日山と、雨をもたらす龍神信仰にふれるパワースポットめぐりです。縁を結ぶ大国主の社から、水を司る龍神へ向かう。春日大社の境内では、出雲の神、春日の若宮、水の龍神まで、歩く順番の中で出会えるのですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
