田村神社の神社属性は、水属性です。
香川県高松市の一宮町にある田村神社には、奥殿の床下に深い水があります。古くから龍が棲むと伝わり、覗いた者は命を落とすともいわれてきた場所です。
讃岐は雨が少ない土地で、ため池と湧き水に暮らしを支えられてきました。その土地で、水を祀る神社が一宮として崇敬されたのは自然な話なんですね。
ご祭神の中には、蛇の姿を見てしまう姫、吉備へ向かった将軍、道を先導する神まで並びます。井戸の底から、神話の人間くさい話まで出てくる神社なのです。
この記事ではそんな田村神社についてご紹介いたします。まずは田村神社の属性相性から見ていきましょう。

水属性の田村神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 田村神社の属性 | 水属性 |
| 相性の悪い属性 | 火属性・地属性 |
| 相性の良い属性 | 水属性・風属性・空属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは田村神社の基本情報と、普段の参拝では知ることができない話をご紹介していきますね。
田村神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県高松市一宮町286 |
| ご祭神 | 田村大神(倭迹迹日百襲姫命、五十狭芹彦命、猿田彦大神、天隠山命、天五田根命) |
| ご利益 | 水の守護、五穀豊穣、交通安全、縁結びなど |
| 祭事 | 春季例大祭、秋季例大祭 |
| 公式HP | →田村神社の公式サイトはこちら |
田村神社は、讃岐国一宮として古くから崇敬されてきた神社です。社殿の創建は和銅2年、709年と伝わり、「田村大社」「定水大明神」「一宮大明神」とも呼ばれてきました。
ご祭神は五柱をまとめて田村大神と呼びます。中心にいるのは倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)で、田村神社の深い水の伝承と、この姫神の話が重なって出てくるんですね。
境内は龍神信仰、金龍、布袋尊、姫の宮など、参拝する場所ごとに願いの性格が少しずつ変わります。けれど根にあるのは、讃岐の人々が水をありがたがり、水を恐れ、水に祈ってきた土地の信仰なのです。
田村神社にまつわる話
奥殿の下にある開けてはいけない深淵
田村神社の話は、本殿の奥にある「奥殿」から始めるのがよいでしょう。奥殿の床下には深淵があり、そこには龍が棲むと伝わります。覗いた者は絶命するといわれ、開けられることがなかった水です。
古い伝承では、社殿が建つ前、この水の上に筏を浮かべて神を祀ったともいいます。神社を建ててから水を祀ったのではなく、水そのものを祀るところから始まったような話なんですね。
田村神社の別名に「定水大明神」があります。「定水」は、土地をうるおす水の名として伝わる言葉です。讃岐は雨が少なく、古代からため池を作って水を蓄えてきた土地でした。その中で、田村神社のあたりは香東川の伏流水に恵まれた場所です。
水が少ない国で、地面の下から涸れずに水が出る。そこへ龍が棲むと考えた人たちの気持ちは、かなり切実だったと思います。龍は絵に描いた飾りの生き物ではなく、田畑を生かす水そのものでもあったのです。
百襲姫は蛇を見てしまった
田村大神の一柱、倭迹迹日百襲姫命は、『日本書紀』にも出てくる姫です。この姫は大物主神(おおものぬしのかみ)の妻になったと語られます。
ところが大物主は、夜にだけ姫のもとへ通ってくる神でした。姫が姿を見たいと願うと、大物主は「朝になったら櫛箱の中を見よ」と告げます。姫が朝になって箱を開けると、そこにいたのは小さな蛇でした。
姫は驚きます。大物主は恥じて三輪山へ帰ってしまい、姫はその後、箸で身を突いて亡くなったと語られます。奈良の箸墓古墳は、この百襲姫の墓とする伝承で知られています。
田村神社では、覗いてはいけない深淵の話があり、百襲姫には見てしまった蛇の話があります。水の奥を見てはいけない。神の姿を見てしまう。田村神社の祭神をたどると、目で確かめようとした瞬間に神との距離が壊れる話が出てくるんですね。
吉備津彦、猿田彦、高倉下まで並ぶ田村大神
田村大神は百襲姫だけでできている神名ではありません。五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)は百襲姫の弟で、吉備津彦命(きびつひこのみこと)とも呼ばれます。
吉備津彦といえば、吉備の鬼退治の伝承で知られる神です。桃太郎の昔話と重ねて語られることもある神で、田村神社のご祭神の中にこの名があるため、讃岐の一宮から吉備の話まで顔を出します。
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)は、天孫降臨のときに道案内をした神です。道の分かれ目に立ち、先に進む者を導く神として信仰されてきました。田村神社の交通安全や方除の信仰は、この猿田彦の神徳と関係します。
天隠山命(あめのかぐやまのみこと)は高倉下命(たかくらじのみこと)ともされ、熊野の神話に関わる神です。神武天皇が苦しんだとき、霊剣を届けた人物として語られます。天五田根命(あめのいたねのみこと)は天村雲命(あめのむらくものみこと)ともされ、尾張氏の祖神とされる名が出てきます。
田村神社は、井戸の水に龍が棲む話で終わらず、吉備、熊野、尾張、道案内の神まで呼び込んでいます。五柱をまとめて田村大神と呼ぶため、神話の入口が一つでは済まない神社なんですね。
田村神社の小話や裏話、豆知識

「田村」の名は坂上田村麻呂の田村ではない
田村神社という名前を聞くと、坂上田村麻呂を思い浮かべる方がいます。東北の伝承や清水寺の縁起に出てくる、あの田村麻呂です。
高松の田村神社の「田村」は、鎮座地の地名によるものとされます。田村麻呂を祀る神社ではなく、古くからこの土地の水と神を祀ってきた神社なんですね。
昔の呼び名には「田村大社」「定水大明神」「一宮大明神」などがあります。中でも「定水大明神」は、水を神として見てきたこの神社らしい名です。社名よりも先に、水の名が土地の信仰を語っているように見えます。
古神宝には鉾と鏡が残っている
田村神社には、古神宝類として国の重要文化財に指定された品々が伝わります。片添刃鉄鉾身、瑞花双鳳禽獣鏡、十二支八卦文鏡、素文鏡、素文八花鏡残闕などです。
鉾は武器でもあり、神に捧げる祭具でもあります。鏡は、神を迎える道具として神社の祭祀に深く関わってきました。十二支や八卦の文様が入った鏡まであるので、方角や時の読み方を大切にした人々の感覚も見えてきます。
田村神社は水の神社として語られることが多いのですが、残された神宝を見ると、古代の祭祀は水だけでできていたわけではありません。鉾、鏡、方角、時刻、農耕、祈雨。いろいろな道具と願いが、水のそばに集められていたのです。
日曜の朝には神社でうどんを食べる人が
田村神社には、日曜市うどんがあります。毎週日曜日の朝から昼過ぎまで、境内でうどんを味わえるのです。
讃岐の一宮で龍神に手を合わせ、そのあとにうどんを食べる。とても香川らしい参拝です。神社とうどんが一緒にあると聞くと少し意外ですが、もともと神社は、祭りの日に人が集まり、食べものが集まり、土地の暮らしが見える場所でした。
田村神社の場合、その暮らしの味がうどんなのですね。水の神社で、うどんをゆでる。ここでも水が出てきます。
田村神社の見どころ・パワースポット

本殿と奥殿|深淵の上に建つ信仰の中心
本殿と奥殿は、田村神社の中心となる見どころです。特に奥殿の下には深淵があるとされ、田村神社の龍神伝承と水神信仰を語るうえで欠かせない場所です。
この深淵は、見学用に覗く場所ではありません。古くから「開けてはならない」とされてきた水を、社殿が覆い、神事が守ってきました。
信仰上のパワースポットとして見るなら、ここは金運や恋愛の願いをそのまま持ち込む場所というより、水を恐れ、水に生かされてきた土地の祈りを感じる場所です。讃岐の一宮がなぜここにあるのか、その答えが床下の水にあります。
昇運金龍と布袋尊|財運と招福を願う人気の場所
境内で目を引くのが、金色の龍や布袋尊です。田村神社のご祭神は龍の姿であらわれたとも伝わり、金龍には黄金を供えると長者になるという話もあります。
ここは、財運や商売繁盛を願う人に親しまれるパワースポットです。金龍の足元に小判が供えられている様子は、古い水神信仰とはまた違う、現代の参拝者の願いがよく見える場所なんですね。
布袋尊は、七福神の一柱です。丸いお腹と大きな袋を持つ姿から、招福、子宝、家庭円満、財運などの願いと結びついてきました。田村神社の境内では、龍の水の力と、布袋尊の福の力が並んで見られます。
姫の宮|縁結びを願う小さなお社
本殿のそばにある姫の宮は、縁結びの神様として信仰される小さなお社です。田村神社のご祭神には百襲姫がいますから、姫の名がつくお社にも自然と目が向きます。
ここは、良縁を願う人に親しまれるパワースポットです。大きな龍や金色の布袋尊に比べると控えめですが、縁を願う場所としては、むしろ静かに手を合わせやすいお社なんですね。
百襲姫の神話には、神を見ること、夫婦になること、別れること、死へ向かうことまで出てきます。姫の宮で願う縁は、甘い話ばかりでできているわけではありません。神話の姫は、人と神の距離に傷ついた存在でもあるのです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
