橿原神宮の神社属性は、地属性です。
奈良県橿原市、畝傍山(うねびやま)のふもとに鎮まる橿原神宮は、初代天皇とされる神武天皇(じんむてんのう)と、皇后の媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)を祀る神宮です。
明治に創建された神宮なのですが、その名前を追うと『古事記』の「畝火之白檮原宮(うねびのかしはらのみや)」まで戻っていきます。白檮はカシ、橿原はカシの原。そこへ来るまでの神武天皇の道には、熊野の剣、八咫烏(やたがらす)、鮎の占い、久米舞(くめまい)、そして三輪山の神を父に持つ皇后まで出てくるんですね。
この記事ではそんな橿原神宮についてご紹介いたします。まずは橿原神宮の属性相性から見ていきましょう。

地属性の橿原神宮と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 橿原神宮の属性 | 地属性 |
| 相性の悪い属性 | 水属性・空属性 |
| 相性の良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは橿原神宮の基本情報と、普段の参拝では知ることができない話をご紹介していきますね。
橿原神宮の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県橿原市久米町934 |
| ご祭神 | 神武天皇、媛蹈韛五十鈴媛皇后 |
| ご利益 | 開運招福、勝運、出世開運、家内安全など |
| 祭事 | 紀元祭、神武天皇祭など |
| 公式HP | →橿原神宮の公式サイトはこちら |
橿原神宮は、神武天皇が即位したと伝わる橿原宮の地に創建された神宮です。畝傍山の東南に広い境内を持ち、初詣や紀元祭の時期には多くの参拝者が訪れます。
祀られている神武天皇は、日本の初代天皇とされる人物で、『古事記』では神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこ)、『日本書紀』では神日本磐余彦天皇(かむやまといわれびこのすめらみこと)とも呼ばれます。イワレビコという名が残っているので、橿原神宮の話は、奈良盆地の南にある「磐余(いわれ)」という古い地名にも足が伸びていくんですね。
橿原神宮にまつわる話
畝傍山のふもとに置かれた、白檮原の宮
橿原神宮の背後にある畝傍山は、大和三山のひとつです。香具山、耳成山、畝傍山。奈良盆地の南に三つの山が並び、『万葉集』には香具山と耳成山が畝傍山をめぐって争った、という神代の歌まで残っています。
山が恋の相手になって、山同士が争う。山を景色として眺める前に、山そのものが性格を持った存在として語られているんですね。
神武天皇が宮を置いたとされる場所は、『古事記』では「畝火之白檮原宮」と書かれます。畝火は畝傍、白檮はカシ。いまの橿原という地名は、古い表記の「白檮原」をそのまま抱えています。
カシは常緑の木で、冬になっても葉を落としません。社の名にある「橿」の字も、硬い木、カシの木を思わせます。神武天皇の宮が「カシの原」と呼ばれたことを思うと、橿原神宮の参道に立つ木々も、社殿へ向かうための飾りというより、古い宮の名を目に見える形で残しているように見えてくるのです。
神武天皇は、剣と鳥と鮎に助けられて橿原へ入る
神武天皇の東征は、日向を出て、海を渡り、難波から大和へ入ろうとして、長髄彦(ながすねひこ)に行く手をふさがれる話から濃くなります。最初から橿原へまっすぐ入るのではなく、いったん熊野へ回るのです。
熊野では、神武天皇の軍勢が毒気にあたって倒れてしまいます。そこで出てくるのが、高倉下(たかくらじ)という人物です。高倉下は夢のお告げを受け、天から降された剣を神武天皇に差し出します。その剣によって一行は息を吹き返し、山中を進めるようになるのですね。
けれど、熊野の山は道が分かりにくい。そこで天から遣わされるのが八咫烏です。八咫烏は大きなカラスとして語られ、神武天皇を吉野、宇陀のほうへ導きます。建国の話なのに、途中で必要になるのは、軍勢の強さより道案内の鳥なのです。
宇陀では兄宇迦斯(えうかし)と弟宇迦斯(おとうかし)の話が出てきます。兄は神武天皇をだまそうとして罠を仕掛け、弟はその企みを知らせる。兄は自分の作った罠に入らされ、そこで命を落とします。地名や氏族のはじまりの話には、こういう妙に生々しい場面が混ざるんですね。
さらに『日本書紀』には、丹生川上での占いも出てきます。神武天皇は川に祭器を沈め、魚の様子で勝敗を占う。のちの橿原神宮では初鮎奉献祭が行われますが、鮎という魚は、ただ季節の供え物として出てくるのではなく、神武天皇の戦いの前に、川の中で吉凶を示す魚としても顔を出すのです。
皇后の名から、三輪山とササユリへ話が行く
橿原神宮のもう一柱の祭神、媛蹈韛五十鈴媛皇后は、名前からして引っかかります。蹈韛は「たたら」と読みます。たたらは、鉄を作る時に風を送る道具の名でもあります。皇后の名にこの字が入っているので、やわらかな后の名に、鉄と火の道具の音が混ざっているのです。
この皇后は、『日本書紀』では事代主神(ことしろぬしのかみ)の娘とされます。事代主神は、出雲の国譲りで「承知した」と答える神です。父神をたどると、橿原神宮の皇后の背後に、出雲の神話が出てくるんですね。
一方、『古事記』では、神武天皇の后となる姫は、三輪山の神である大物主神(おおものぬしのかみ)と深い関わりを持ちます。大物主神は赤い矢に姿を変え、川で用を足していた娘のもとへ流れていく。神話の神は、ときどき妙な近づき方をします。そこから生まれる姫が、のちに神武天皇の后になるのです。
三輪山のふもとには大神神社があり、その摂社の率川神社では、ササユリを供える三枝祭(さいくさのまつり)が行われます。ササユリは、古くは佐韋(さい)とも呼ばれ、皇后ゆかりの花として語られます。橿原神宮で皇后を祀ると、畝傍山のふもとにいるはずの話が、三輪山、狭井川、ササユリのほうへ自然に足を運ぶのです。
橿原神宮に小話や裏話、豆知識

八咫烏は、熊野から大和へ道をひらく鳥
八咫烏は、神武天皇を熊野から大和へ導いた鳥です。三本足のカラスとして知られていますが、『古事記』や『日本書紀』の神武東征では、まず道案内の役を持って出てきます。
この鳥の話は、熊野信仰とも深く関わります。熊野の神の使いとしてカラスが語られ、熊野牛王宝印(くまのごおうほういん)という護符には、カラスの文字がびっしりと並びます。誓約書にも使われ、破ると熊野の神の罰を受けると恐れられました。
神武天皇を案内した鳥が、のちに誓いを見張る鳥にもなる。道に迷った王を導くカラスが、人の約束のうそまで見ている。八咫烏は、ただかわいい神使というより、道と誓いの両方に立つ鳥なのです。
久米舞には、戦いの後の歌が残っている
橿原神宮の祭事で奉納される久米舞は、神武天皇の東征に従った久米部(くめべ)にちなむ舞です。久米部は、戦いに関わった古代の氏族として語られます。
『古事記』や『日本書紀』には、神武天皇の軍勢が戦いの場で歌う久米歌が出てきます。敵を討つ歌なので、内容はかなり勇ましい。宮中の雅な舞というより、もとは勝利の場にいた兵たちの声が、儀式の舞として整えられて残ったものなのですね。
橿原神宮から少し離れると、久米寺があります。久米という名が土地に残り、そこに久米仙人の伝説まで重なります。久米仙人は空を飛べるほどの修行者だったのに、川で洗濯する女性の足を見て神通力を失い、地上へ落ちたと伝わります。建国に従った久米部の名が、別の場所では仙人の失敗談になる。橿原の周辺は、古代氏族の名が、武の話にも昔話にも姿を変えて残っているんです。
長山稲荷社は、神宮より前からその土地にいる神さま
橿原神宮の境内には、長山稲荷社があります。橿原神宮は明治に創建された神宮ですが、長山稲荷社はそれ以前から長山の地に祀られてきた神さまと伝わります。
大きな神宮の中に、もともとの土地の神さまがいる。ここが橿原神宮の面白いところです。神武天皇の橿原宮という大きな建国の物語の内側に、長くその土地を守ってきた稲荷の神が今も祀られているのです。
稲荷神といえば、穀物、商売、家の守りに関わる神さまとして親しまれます。橿原神宮の参拝で長山稲荷社にも足を運ぶと、神話の大きな時間と、土地の暮らしを守る神さまの時間を、同じ境内で見ることになるんですね。
橿原神宮の見どころ・パワースポット

外拝殿と畝傍山
外拝殿から奥へ目を向けると、社殿の背後に畝傍山があります。ここは、橿原神宮の見どころです。
畝傍山は大和三山のひとつで、神武天皇が宮を置いたと伝わる地の背後にある山です。橿原神宮の参拝は、社殿だけを見るより、山を背負った場所として見ると分かりやすくなります。『古事記』の「畝火之白檮原宮」という名も、この山の名を含んでいるのです。
深田池
深田池は、橿原神宮の境内にある大きな池で、見どころです。飛鳥時代に築かれたため池と伝わり、水鳥の姿も見られます。
橿原神宮は建国ゆかりの神宮として語られますが、深田池の前に立つと、古代の暮らしに必要だった水の話が近くなります。奈良盆地の南で水をため、田畑へ使う。神話の舞台になった土地にも、米を作るための池があり、鳥が来て、人が水を見てきたのですね。
長山稲荷社
長山稲荷社は、商売繁盛、家内安全、五穀豊穣の信仰で親しまれるパワースポットです。橿原神宮が創建される前から、この土地に祀られていた神さまと伝わります。
神武天皇を祀る大きな神宮の境内で、稲荷の神さまに手を合わせる。ここでは、建国の神話と、土地を守る神さまの信仰が同じ参拝の中に入ってきます。赤い鳥居の先へ進むと、広い神宮の印象が少し変わるんですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
