市比賣神社の神社属性は、地属性です。
京都の河原町五条近くに、市比賣神社があります。「いちひめ」と読むこの神社は、平安京の市場を守るために祀られた社です。
ご祭神は五柱すべて女神です。市場の神社として始まり、今では女人守護、厄除け、子どもの成長、カードのお祓いまで受け持つ、かなり守備範囲の広い神社なんですね。
この記事ではそんな市比賣神社についてご紹介いたします。まずは市比賣神社の属性相性から見ていきましょう。

地属性の市比賣神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 市比賣神社の属性 | 地属性 |
| 相性の悪い属性 | 水属性・空属性 |
| 相性の良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは市比賣神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
市比賣神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル |
| ご祭神 | 多紀理比賣命、市寸嶋比賣命、多岐都比賣命、神大市比賣命、下光比賣命 |
| ご利益 | 女人守護、厄除け、商売繁盛、子授け・安産など |
| 祭事 | ひいなまつり、女人厄除まつりなど |
| 公式HP | →市比賣神社の公式サイトはこちら |
市比賣神社は、延暦14年に平安京の東市・西市の守り神として創建されたと伝わります。もとは現在の西本願寺の近くにあり、豊臣秀吉の時代に今の地へ移されました。
五柱のご祭神は、すべて女神です。そのため女性の守り神として知られますが、最初の役目は京の市場を守ることでした。女神、市場、井戸、雛人形、カードまで、話がかなり思わぬ方向へ進む神社なのです。
市比賣神社にまつわる話
市場を守る女神たち
市比賣神社の「市」は、文字通り市場の市です。平安京には東市と西市があり、そこでは品物の売り買い、量り、値段、商人の出入りが管理されていました。
その市場を守るために祀られたのが、市比賣神社です。名前だけ見ると、姫神を祀るかわいらしい社のようにも見えますが、始まりは都の商いを守る神社でした。
市場には、人と物が集まります。米、布、塩、魚、道具、薬、紙、油。売る人、買う人、運ぶ人、量る人がいます。そこに神を祀るということは、商売繁盛だけでなく、取引が乱れないこと、物が正しく届くこと、都の暮らしが回ることを願うことでもあったんですね。
市比賣神社は、京の市を見ていた神社です。その役目は後の時代にも残り、現代の市場やカードのお祓いの話へも進んでいきます。
宗像三女神が、天の真名井から生まれる
市比賣神社の五柱のうち、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)、多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)は、宗像三女神です。
この三女神は、『古事記』の誓約(うけい)の場面で生まれます。天照大御神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男命(すさのおのみこと)が、互いに身の潔白を確かめるために神を生む場面です。
天照大御神は、スサノオの十拳剣(とつかのつるぎ)を受け取り、噛み砕いて吹き出します。そこから生まれたのが、宗像三女神です。神さまの誕生としては、なかなか荒い生まれ方です。
この誓約が行われた場所として語られるのが、天の真名井(あめのまない)です。市比賣神社にも、天之真名井という名の井戸があります。神話で女神が生まれる水の名と、境内の名水の名が同じなのです。
市比賣神社で水をいただく時、この三女神の誕生まで話が戻ります。市場を守る神社の井戸から、神話の水へ行くんですね。
神大市比賣命は、稲荷の母神
市比賣神社のご祭神には、神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)もいます。名前の中に「大市」が入っているので、市場の神社にはとてもよく似合う女神です。
神大市比賣命は、『古事記』では大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘として出てきます。そして須佐之男命の妻となり、大年神(おおとしのかみ)と宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を生みます。
宇迦之御魂神は、稲荷神として祀られることの多い神です。つまり神大市比賣命は、稲荷の母神として見られる女神でもあります。
ここで市場の話が、米や食べ物の話へ進みます。市場で売られるものの中心には、食べ物があります。稲荷の母神が市の神社に祀られていると、商い、米、食物神が一つの家系の中に入ってくるのです。
下光比賣命は、大国主の娘
五柱目の下光比賣命(したてるひめのみこと)は、下照比売とも書かれます。出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)と、多紀理比賣命の娘とされる女神です。
ここで市比賣神社の祭神は、宗像三女神から出雲の家系へ進みます。多紀理比賣命が大国主と結ばれ、その娘が下光比賣命です。つまり五柱の女神の中に、母と娘の関係も入っています。
下光比賣命は、天若日子(あめのわかひこ)の妻としても語られます。天若日子は、葦原中国を平定するために天から派遣されますが、地上の女神と結ばれ、任務を果たさないまま年月を過ごします。最後は天から返された矢に当たって死ぬという、かなり苦い話です。
市比賣神社は女人守護で知られます。その女神たちをたどると、宗像の海の神、稲荷の母神、出雲の大国主の娘、夫を失う姫神まで出てきます。女性を守る神社の中身は、神話の女神たちの人生もかなり濃いのです。
市比賣神社の小話や裏話、豆知識

天之真名井の水と、産湯の話
市比賣神社の境内には、天之真名井があります。洛陽の七名水の一つとされる井戸です。
この水には、歴代天皇の産湯に用いられたという伝承があります。赤ちゃんが生まれて最初に浴びる水です。神話では宗像三女神が天の真名井で生まれ、市比賣神社では天之真名井の水が産湯の話を持つ。水が、誕生の場面へ何度も出てきます。
天之真名井では、絵馬を掛けて水をいただき、手を合わせると、一つの願いがかなうとも伝わります。市場の神社の中にある小さな井戸が、誕生、願い、女神の神話まで運んでくれるんですね。
五十日百日之祝とお食い初め
市比賣神社には、五十日百日之祝(いかももかのいわい)という子どもの成長を祈る行事があります。生後五十日目、または百日目に餅を授かり、子どもの口に含ませて健やかな成長を願うものです。
今のお食い初めを思わせる行事です。お食い初めは、赤ちゃんが一生食べ物に困らないように願う祝いです。
市場を守る神社で、子どもに食べ物の祝福をする。ここも話がよく合います。市は食べ物が集まる場所であり、神大市比賣命は稲荷の母神でもあります。子どもの口へ餅を近づける所作は、商いの神社らしい祈りでもあるんですね。
ひいなまつりでは、人が雛になる
三月三日のひいなまつりは、市比賣神社らしい祭りです。雛人形を飾るだけでなく、人が雛人形に扮する「ひと雛」が行われます。
十二単(じゅうにひとえ)をまとった女雛や、束帯姿の男雛、三人官女などが登場します。人形の世界を、人がそのまま演じるのです。
市比賣神社は五柱の女神を祀る神社です。そこへ雛祭りの女児成長の願いが入ると、女人守護の信仰がとても分かりやすい形になります。女神の社で、人が雛になり、子どもの成長を祝うのです。
カード塚とカード感謝祭
市比賣神社には、カード塚があります。使い終わったカードを納め、感謝して祓い清める場所です。
なぜ市場の神社にカードなのかというと、市比賣神社は古くから市場の守護神でした。昔の市場では、商いの許可や身分を示す鑑札が大切でした。現代では、身分証、ポイントカード、クレジットカードなど、カードが人の信用や取引を支えています。
紙や木札の鑑札から、プラスチックのカードへ。形は変わっても、人と商いを結ぶ小さな札を大切に扱うところは残っています。市比賣神社のカード感謝祭は、古代の市場守護の役目が現代の持ち物へ移った行事なんですね。
市比賣神社の見どころ・パワースポット

天之真名井
天之真名井は、市比賣神社の信仰上のパワースポットです。願いごとを一つに定めて水をいただき、手を合わせる場所として知られます。
この井戸は、神話の天の真名井を思わせる名前を持ちます。宗像三女神の誕生、歴代天皇の産湯の伝承、子どもの成長を願う信仰が、水のまわりへ集まります。
女人守護の祈願で参拝する時も、この水の話を知っておくと、市比賣神社が「女性を守る神社」として親しまれてきた理由が少し具体的になります。女神の神社であり、誕生の水を持つ神社なのです。
姫みくじ
市比賣神社の姫みくじは、見どころであり、参拝の楽しみになる授与品です。小さな姫だるまの中におみくじが入っています。
願いを書いて奉納することもできるので、境内には姫みくじが並びます。五柱すべて女神の神社らしい、女性守護の信仰が目に見える形になっています。
神話の女神たちは、海から生まれ、出雲の神と結ばれ、子を生み、夫を失う場面にも出ます。姫みくじの丸い姿はかわいらしいのですが、その背後には、かなり複雑な女神たちの物語があるんですね。
カード塚
カード塚は、市比賣神社ならではの見どころです。使い終わったカードを納め、感謝して祓う場所として親しまれています。
古い市場では、商いをする人の身分や許可を示す札が重要でした。今はカードが、買い物、支払い、証明、入退室まで担っています。
市比賣神社でカード塚を見ると、平安京の市場を守った神社が、現代の商いの道具まで見ていることが分かります。小さな境内の中に、東市・西市から今のカード社会まで入っているんですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
| 属性 | 神社1 | 神社2 | 神社3 |
|---|---|---|---|
| 地属性 | 伊豆山神社 | 櫛田神社 | 御金神社 |
| 水属性 | 越木岩神社 | 検見川神社 | 江ノ島神社(江島神社) |
| 火属性 | 根津神社 | 鹿島神宮 | 東郷神社 |
| 風属性 | 阿佐ヶ谷神明宮 | 伊和神社 | 猿田彦神社 |
| 空属性 | サムハラ神社 | 玉置神社 | 金櫻神社 |
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
