伊奈波神社の神社属性は、火属性です。
岐阜の金華山のふもとに鎮座する伊奈波神社は、五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこ)をまつる古社です。この神さまは、池や水路をひらいた皇子でありながら、剣を千口も作らせた武の人でもあります。
そして伊奈波神社の古い縁起には、奥州から運ばれた「金石」が一夜で山になったという、なかなか不思議な話が残っているんですね。
この記事ではそんな伊奈波神社についてご紹介いたします。まずは伊奈波神社の属性相性から見ていきましょう。

火属性の伊奈波神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 伊奈波神社の属性 | 火属性 |
| 相性の悪い属性 | 風属性・水属性 |
| 相性が良い属性 | 火属性・空属性・地属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは伊奈波神社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
伊奈波神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県岐阜市伊奈波通り1の1 |
| ご祭神 | 五十瓊敷入彦命、渟熨斗媛命(ぬのしひめ)、日葉酢媛命(ひばすひめ)、彦多都彦命(ひこたつひこ)、物部十千根命(もののべのとおちね) |
| ご利益 | 水防、五穀豊穣、厄除開運、諸願成就など |
| 祭事 | 神幸祭、例祭 |
| 公式HP | →伊奈波神社の公式サイトはこちら |
伊奈波神社は、岐阜市の中心部から金華山へ向かうあたりに鎮座しています。古くは美濃国(みののくに)の厚見郡にまつられた神として名が見え、岐阜の町の信仰を長く支えてきた神社です。
岐阜は長良川、木曽川、揖斐川という大きな川とともに暮らしてきた土地です。水は田畑を養いますが、暴れれば町をのむものでもあります。伊奈波神社が水防の神として信仰されてきた背景には、この土地の水との付き合いがあるんですね。
伊奈波神社にまつわる話
※伝承などをもとに、物語として一部描写を補完しています。
五十瓊敷入彦命は、池をひらき、剣を納めた皇子です
五十瓊敷入彦命は、名前だけ見ると少し遠い古代の皇子に見えます。けれども、この神さまの話を追うと、土木と武器という、とても現実的なものが出てきます。
『古事記』では印色入日子命(いにしきいりひこのみこと)とも書かれ、池を作った皇子として語られます。池は雨が降るのを待つだけの農業から、必要な時に水を使う農業へ暮らしを変えるものです。水路をひらくというのは、田畑を増やし、村を養い、人を集める仕事だったのですね。
ところが、この皇子は水の人で終わりません。『日本書紀』には、茅渟(ちぬ)の菟砥川上宮(うとのかわかみのみや)で剣一千口を作らせ、石上神宮(いそのかみじんぐう)へ納めた話が出てきます。
一千口です。一本や二本ではなく、数で言えば武器庫です。水路をひらいて田を潤す皇子が、同時に国を守る剣を集めている。伊奈波神社の主祭神には、田を作る手と、剣を備える手が同居しているのです。
この剣の管理に関わるのが、配祭神の物部十千根命です。物部氏は古代の有力氏族で、武器や祭祀に深く関わった氏族として知られます。伊奈波神社に五十瓊敷入彦命と物部十千根命が並ぶと、岐阜の神社の中に、石上神宮や古代氏族の話まで入ってくるんですね。
金石が一夜で山になったという古縁起
伊奈波神社の古い縁起には、「金石」という不思議な石が出てきます。この石は、鏡を破るほどの力を持つ神石で、奥州から美濃へ運ばれたと伝わります。
金石は美濃に来ると、一夜にして山になりました。そして、五十瓊敷入彦命と王子たちは、その山へ身を隠したと語られます。
石が山になる。人がその山へ隠れる。山の名が金山となり、のちに稲葉山となる。いま金華山と呼ばれる山の名には、この「金」の話が底にあります。稲葉山、金華山、金石、金山。岐阜の町を歩くと、地名の中に金の字が何度も顔を出すのです。
ここで気になるのが、金神社(こがねじんじゃ)に伝わる渟熨斗媛命の話です。渟熨斗媛命は、五十瓊敷入彦命の妃とされます。金神社の縁起では、五十瓊敷入彦命は奥州を平定したあと、都へ戻った者の讒言(ざんげん)によって朝敵とされ、美濃で討たれたと伝わります。夫の死を聞いた渟熨斗媛命は都を出て美濃へ向かい、夫の御霊を慰めながらこの地で生涯を終えたとされるのです。
伊奈波神社では父の神、金神社では母の神、橿森神社(かしもりじんじゃ)では子の神がまつられます。岐阜の町の中に、ひとつの神の家族が分かれて鎮まっている形なんですね。
岐阜まつりは、神の家族が町をめぐる祭りです
伊奈波神社の神幸祭は、岐阜まつりとも呼ばれます。4月第一土曜日、神さまの神霊を神輿に移し、町をめぐる祭りです。
この祭りでおもしろいのは、伊奈波神社、金神社、橿森神社が関わることです。伊奈波神社の五十瓊敷入彦命、金神社の渟熨斗媛命、橿森神社の市隼雄命(いちはやおのみこと)。父、母、子とされる三柱の神が、岐阜の町の中で並びます。
神社の由緒を紙の上だけで見ると、親子関係は名前の説明で終わってしまいます。けれども神幸祭では、その関係が町の道を実際に動きます。神輿が出て、山車が曳かれ、からくりが奉納される。古い縁起の家族関係が、祭りの日には岐阜の町そのものを使って表されるのですね。
4月5日の例祭は、伊奈波神社にとって一年の中でも大切な祭りです。春の岐阜でこの祭りが行われる頃、金華山のふもとの桜も見ごろを迎えます。山になった金石の話、父母子の神の話、町を練る神輿の話が、春の同じ時期に集まってくるのです。
伊奈波神社の小話や裏話、豆知識

日葉酢媛命は、埴輪の話にも顔を出します
伊奈波神社の配祭神である日葉酢媛命は、五十瓊敷入彦命の母です。この日葉酢媛命の名は、『日本書紀』の埴輪(はにわ)起源説話にも出てきます。
昔、身分の高い人が亡くなると、その墓に人を生きたまま埋める殉死が行われていたとされます。垂仁天皇はそのむごさを見て、何か代わりになるものはないかと考えます。そこで野見宿禰(のみのすくね)が、人の形をした土の人形を作って墓に立てることを進めた、という話です。
この話が出てくるのが、日葉酢媛命の葬送の場面なんですね。伊奈波神社の主祭神の母は、ただ「母神」として名前が並ぶ人ではなく、古代の墓と埴輪の話にも関わる女性なのです。
境内には、日葉酢媛命をまつる峯本宮(みねもとみや)もあります。五十瓊敷入彦命をまつる社の中で、母の名が山の中腹にも残っている。親子の話が、境内の見どころにもそのまま出ています。
黒龍大神の「おかみ」は、雨と谷の水を司る龍です
伊奈波神社の境内でよく名前が出るのが、黒龍神社です。黒龍大神は高龗神(たかおかみのかみ)とされます。
この「龗(おかみ)」という字は、龍や水に関わる古い神名に出てきます。『古事記』『日本書紀』では、イザナギが火の神を斬ったあとに生まれる神々の中に、闇龗(くらおかみ)や高龗が現れます。火の神を斬った場面から、水の龍神が出てくるのです。
伊奈波神社のある岐阜は、大きな川とともに栄え、水害にも苦しんできた土地です。水を治めた皇子をまつる社に、古くから龍の神が鎮まっている。境内の黒龍神社に人が集まる理由には、この土地の水への願いも入っているんですね。
金山神社と愛宕神社に、金と火の神が並びます
境内には金山神社と愛宕神社もあります。金山神社の祭神は金山彦命(かなやまひこのみこと)、鉱山や金属に関わる神です。愛宕神社には迦具土命(かぐつちのみこと)がまつられ、防火や防災を願う信仰があります。
伊奈波神社の由緒には、金石という石が出てきます。五十瓊敷入彦命は剣を千口作らせた皇子でもあります。そこへ金山彦命、さらに火の神であるカグツチが境内にまつられると、石、金属、剣、火という言葉が一か所に集まります。
昔の金属づくりには火が必要です。剣を作るにも火が要ります。伊奈波神社の境内では、水を治める話のそばに、金属と火の神も鎮まっているのです。
伊奈波神社の見どころ・パワースポット

黒龍神社・龍頭岩
黒龍神社・龍頭岩は、信仰上のパワースポットとして参拝される場所です。黒龍大神は高龗神とされ、伊奈波神社が現在地へ移る前からこの地に鎮座していたと伝わります。
ご利益としては、福徳増進や諸願成就を願って参拝する人が多い場所です。水に関わる龍神をまつる社なので、伊奈波神社の水防信仰や、岐阜の川の多い土地柄とも関係しています。
龍頭岩は、名前の通り龍の頭を思わせる岩です。境内の中でも、石と龍の信仰を一緒に見られる場所なんですね。
丸山神社と烏帽子岩
丸山神社は、伊奈波神社の旧鎮座地である丸山にまつられています。天文8年、斎藤道三が稲葉山を居城とする時、伊奈波神社は丸山から現在地へ移されたと伝わります。
烏帽子岩(えぼしいわ)は、その旧鎮座地にある御神石の影向石(ようごうせき)として、境内に安置されています。影向石とは、神が現れる石として信仰されるものです。
この烏帽子岩は、知恵授けや頭の病に霊験があるとされます。旧鎮座地の神石を境内で拝めるので、伊奈波神社の移転前の姿を思う見どころでもあり、信仰上のパワースポットでもあります。
金山神社・愛宕神社
金山神社と愛宕神社は、境内の中で金属と火の信仰を見られる見どころです。金山神社には金山彦命がまつられ、鉱山や治金、金属に関わる人々から信仰されてきました。
愛宕神社には火の神である迦具土命がまつられ、防火・防災や家内安全を願う場所となっています。伊奈波神社の主祭神が剣を作らせた皇子であることを思うと、境内に金属の神と火の神がいることにも、きちんと筋が通って見えてきます。
参拝の時は、本殿だけでなく、このあたりの末社まで歩いてみると、伊奈波神社の話が水だけでなく、石、金属、火、剣へ広がっていることが分かります。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
