鵜戸神宮の神社属性は、水属性です。
宮崎県日南市の海岸にある鵜戸神宮は、日向灘を見下ろす断崖の下、海食洞の中にご本殿が建つ神社です。
ご祭神の名は、日子波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)。長い神名ですが、この名の中には「鵜の羽で産屋の屋根を葺き終える前に生まれた子」という、かなり切実な出産の話がそのまま残っているんですね。
この記事ではそんな鵜戸神宮についてご紹介いたします。まずは鵜戸神宮の属性相性から見ていきましょう。

水属性の鵜戸神宮と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 鵜戸神宮の属性 | 水属性 |
| 相性の悪い属性 | 火属性・地属性 |
| 相性の良い属性 | 水属性・風属性・空属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは鵜戸神宮の基本情報と、普段の参拝では知ることができない話をご紹介していきますね。
鵜戸神宮の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県日南市宮浦3232 |
| ご祭神 | 日子波瀲武鸕鶿草葺不合尊 |
| ご利益 | 縁結び、安産、育児、夫婦和合など |
| 祭事 | 例祭、シャンシャン馬道中再現など |
| 公式HP | →鵜戸神宮の公式サイトはこちら |
鵜戸神宮は、日向灘に面した洞窟の中にご本殿があることで知られています。海の岩窟へ下りて参拝する形も珍しく、亀石へ運玉を投げる願掛けでも親しまれています。
ご祭神は、山幸彦として知られる火遠理命(ほおりのみこと)と、海神の娘である豊玉姫(とよたまひめ)の子です。安産や育児、夫婦和合の信仰が厚いのは、この神社そのものが「出産」と「母子」の神話を抱えているからなんですね。
鵜戸神宮にまつわる話
葺き終わらない産屋で生まれたウガヤ
鵜戸神宮のご祭神、日子波瀲武鸕鶿草葺不合尊は、名前がとにかく長い神さまです。途中にある「鸕鶿」は鵜(う)のこと、「草葺不合」は、草や羽で屋根を葺き終えないまま、という意味で読めます。
父は火遠理命。海幸山幸の話で、兄の釣り針をなくして海神の宮へ行った山幸彦です。母は豊玉姫。海神の娘で、海の宮で火遠理命と結ばれました。
豊玉姫は身ごもると、「天つ神の子を海原で産むことはできない」として、陸へやって来ます。そして鵜の羽で産屋の屋根を葺き始めるのですが、屋根が完成する前に子が生まれてしまうんですね。
それで、この神はウガヤフキアエズと呼ばれます。生まれた場所の話が、神の名の中にまで入り込んでいるのです。
「日子波瀲武」の「波瀲」は、古くは「なぎさ」と読む形でも語られます。ウガヤは洞窟の奥に静かにいる神というより、名の中に波打ち際を持っている神なんですね。鵜戸神宮のご本殿が海に削られた洞窟の中にあることまで考えると、神名と場所がかなり近いところで響き合っています。
見てはいけない姿と、岩に残された母の乳
豊玉姫は出産の前に、火遠理命へ「産むところを見ないでください」と頼みます。神話では、こういう頼みはだいたい守られません。
火遠理命は見てしまいます。そこにいたのは、妻として知っていた豊玉姫の姿ではなく、八尋和邇(やひろわに)になった姿でした。ワニは、古い海の生き物を指す言葉で、鮫と見る説もあります。『日本書紀』の系統では、竜の姿で語られることもあります。
見られた豊玉姫は恥じ、海へ帰ってしまいます。しかも海坂、つまり海と陸を分ける境を閉じてしまうんですね。
ここで話がきっぱり切れるかと思うと、豊玉姫は子を放り出していません。鵜戸には、お乳岩という岩があります。豊玉姫が子のために両乳房を洞窟の岩に付けて去ったと伝わり、そこから滴る水で作る「おちちあめ」も残っています。
母は海へ帰る。海への道も閉じる。けれど乳だけは岩に残していく。
鵜戸神宮の安産や育児の信仰は、この話を知ると急に生々しくなります。母がそばにいないから、岩が乳を出す。神話の妙な場面が、いまの参拝の中で飴になるのです。
玉依姫が育て、神武天皇へ向かう
豊玉姫が海へ帰ったあと、御子を育てたのは妹の玉依姫(たまよりひめ)です。玉依姫は、ウガヤフキアエズの叔母にあたる神ですが、のちにウガヤの妻となります。
そして二人の間に生まれた子の一柱が、神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)。のちの神武天皇です。
ここが鵜戸神宮の話の大きなところです。ウガヤフキアエズは、天孫の血を受け、海神の血も受けた神です。その子が神武天皇へ向かうので、鵜戸は「神武天皇の父が生まれた場所」として語られます。
近くには、玉依姫の住居跡と伝わる宮浦神社や、玉依姫陵とされる場所もあります。豊玉姫が去った鵜戸の海岸に、玉依姫が残る。母が海へ帰ったあとの育児の話が、神社の外の土地にも残っているんですね。
釣り針をなくした父から、海の力を受けた子へ
ウガヤフキアエズの父、火遠理命は、もともと山幸彦です。兄の火照命(ほでりのみこと)は海幸彦。兄弟で道具を取り替え、弟が兄の釣り針をなくしたところから、海神の宮へ行く話が始まります。
この釣り針は、ただの釣り道具として読むと少しもったいないんです。古い言葉の「サチ」は、獲物を得る道具でもあり、獲物そのものでもあり、獲物を手に入れる霊力でもあります。
火遠理命は塩椎神(しおつちのかみ)に導かれ、無間勝間(まなしかつま)の小船に乗せられます。これは隙間なく編んだ籠のような船です。立派な船で海へ出るのではなく、籠のようなものに入れられて海神の宮へ向かう。海の異界へ行く入口が、かなり変わった道具なんですね。
そこで火遠理命は豊玉姫と結ばれ、失った釣り針を取り戻し、潮満珠(しおみつたま)と潮干珠(しおひるたま)を得ます。満ち潮と引き潮を操る珠です。
その父から生まれたのが、ウガヤフキアエズです。鵜戸神宮の洞窟は、母の産屋であると同時に、父が海神の宮から持ち帰った海の力の先にある場所でもあります。
鵜戸神宮の小話や裏話、豆知識

八丁坂を築いた尼の話
鵜戸神宮には、いまの参道とは別に、八丁坂と呼ばれる古い石段の参道があります。吹毛井(ふけい)の港から神宮の山門へ向かう、約800メートルの石段です。
この石段には、吹毛井に住んでいた尼が、海岸の磯石を頭に載せて運び、築いたという話が残ります。参拝者が長く歩いたため、石の中央がへこんでいるところもあるんですね。
鵜戸神宮は洞窟へ下りる印象が強い神社ですが、古い参拝の道を見ると、港から石を運ぶ人の身体が出てきます。神話では豊玉姫が乳を岩に残し、土地の伝承では尼が石を積んで道を残す。どちらも、海辺の岩に何かを残していく話なのです。
シャンシャン馬は、新婚夫婦の鵜戸参り
鵜戸神宮には、シャンシャン馬道中再現という行事があります。もとは新婚夫婦が鵜戸神宮へ参拝する風習で、花嫁を馬に乗せ、花婿が手綱を引いて向かったといいます。
「シャンシャン」は、馬につけた鈴の音から来ています。七浦七峠と呼ばれる険しい海岸道を越えて、夫婦で鵜戸へ向かったんですね。
縁結びの信仰として見ると明るい行列ですが、行き先は豊玉姫が産屋を建て、出産の姿を見られて海へ帰った場所です。新婚の男女が、夫婦と出産と別れの神話を抱えた洞窟へ向かう。鈴の音の華やかさの奥に、かなり古い夫婦の話が入っています。
鵜戸・榎原・潮嶽の日向三権現
鵜戸神宮は、かつて鵜戸山、鵜戸大権現とも呼ばれました。神仏習合の時代には、仁王護国寺という寺もあり、八丁坂の周辺には寺坊が並んでいたと伝わります。
日南には、鵜戸神宮と並んで語られる神社があります。榎原神社と潮嶽神社です。この三社は日向三権現と呼ばれました。
榎原神社は鵜戸山大権現を分けてまつった神社として知られ、潮嶽神社は海幸彦にあたる火闌降命(ほすそりのみこと)をまつります。海幸山幸の兄弟でいえば、鵜戸には山幸彦の子が生まれ、潮嶽には兄の側の神がいるのです。
こうして見ると、鵜戸神宮の話は洞窟の中で閉じていません。山幸彦、海幸彦、豊玉姫、玉依姫、そして神武天皇へ向かう子どもたちが、日向の海岸と山の神社に分かれて残っているんですね。
鵜戸神宮の見どころ・パワースポット

ご本殿と御神窟
鵜戸神宮のご本殿は、海に面した洞窟の中にあります。参拝者は崖沿いの道を進み、最後に石段を下って、岩窟の中へ入っていきます。
ここは景観としても見どころであり、信仰上のパワースポットでもあります。波が削った岩の洞窟に、産屋の神話を持つご祭神がまつられているからです。
海食洞の中に朱塗りのご本殿が建つ姿は、かなり独特です。神話では産屋の屋根が葺き終わりませんでしたが、いまはその場所に、洞窟そのものを屋根のようにした社殿があります。
お乳岩とおちちあめ
御神窟の中にあるお乳岩は、豊玉姫が御子のために乳房を残したと伝わる場所です。ここは安産や育児の信仰と深く関わるパワースポットです。
お乳岩から滴る水で作られる「おちちあめ」は、ウガヤフキアエズが母乳がわりに育ったという話と結び付いています。神話としては少し驚く場面ですが、参拝では子の成長を願う形になっています。
豊玉姫は海へ帰りました。けれど、母の役割が岩に残る。鵜戸神宮らしさが強く出ている場所です。
亀石と運玉
ご本殿の前の海には、亀石と呼ばれる岩があります。豊玉姫が海神の宮から乗って来た大亀が石になったものと伝わります。
亀石の背には、枡形のくぼみがあります。そこへ運玉を投げ入れ、入れば願いがかなうとされる人気の願掛けスポットです。
男性は左手、女性は右手で投げるとされます。海の岩へ向かって小さな玉を投げるだけなのですが、その岩が豊玉姫を乗せた亀だと思うと、願掛けの相手が急に神話の中の乗り物になります。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
