熊野本宮大社の神社属性は、風属性です。
熊野本宮大社は、もともと熊野川・音無川・岩田川が合わさる中洲、大斎原(おおゆのはら)に鎮まっていました。そこにあった大きなイチイの木へ三体の月が降り、真ん中の月が家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)だと名乗った、という創祀の話が残ります。
川の中洲に月が降り、そこへ人々が水で身を清めて入っていく。熊野本宮大社は、山奥にありながら、水と月と舟の話をいくつも抱えている神社なんですね。
この記事ではそんな熊野本宮大社についてご紹介いたします。まずは熊野本宮大社の属性相性から見ていきましょう。

風属性の熊野本宮大社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 熊野本宮大社の属性 | 風属性 |
| 相性の悪い属性 | 空属性・火属性 |
| 相性の良い属性 | 風属性・地属性・水属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは熊野本宮大社の基本情報と、普段の参拝では知れることができない話をご紹介していきますね。
熊野本宮大社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県田辺市本宮町本宮1110 |
| ご祭神 | 家都美御子大神(けつみみこのおおかみ) |
| ご利益 | 再生、開運招福、厄除け、交通安全など |
| 祭事 | 例大祭、湯登神事など |
| 公式HP | →熊野本宮大社の公式サイトはこちら |
熊野本宮大社は、熊野速玉大社、熊野那智大社とともに熊野三山の一社です。主祭神の家都美御子大神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)ともされ、熊野の神仏習合では阿弥陀如来とも結びつきました。
古くは熊野坐神社(くまのにいますじんじゃ)と呼ばれ、「熊野にいらっしゃる神」を祀る社として信仰されてきました。熊野古道を歩いた人々が最後にたどり着く、よみがえりの聖地として知られています。
熊野本宮大社にまつわる話
三本の川が合わさる場所へ、三体の月が降りた
熊野本宮大社の始まりをたどると、現在の社地から少し離れた大斎原へ出ます。大斎原は、熊野川、音無川、岩田川が合わさる中洲です。かつて本宮の社殿はそこにあり、参拝者は川を渡って神域へ入りました。
創祀の話では、崇神天皇の時代、大斎原にあった大きなイチイの木へ三体の月が降ります。真ん中の月は證誠大権現(しょうじょうだいごんげん)、つまり家都美御子大神。左右の月は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)と速玉之男大神(はやたまのおのおおかみ)だったと伝わります。
三本の川が合わさる中洲に、三体の月が降りる。熊野本宮大社の話は、最初から「三」という数をまとっています。
熊野本宮、熊野速玉、熊野那智の三山。家都美御子、夫須美、速玉の三所権現。月も三つ、川も三本。数がきれいにそろいすぎていて、かえって古い信仰の形がそのまま残っているように見えるんですね。
家都美御子大神は、スサノオであり、舟の神でもある
主祭神の家都美御子大神は、素戔嗚尊と同じ神とされます。スサノオというと、ヤマタノオロチを退治した荒々しい神として知られますが、熊野本宮では少し違う顔も出てきます。
スサノオには、木を生み出した神話があります。自分の体毛から杉、ヒノキ、マキ、クスなどの木を生み、それぞれの使い道を定めたという話です。
杉とクスは舟に、ヒノキは宮殿に、マキは棺に使う。木を生み、舟を作り、神の宮を作り、死者を納める棺まで用意する神なんですね。
熊野本宮の神は、船玉大明神(ふなだまだいみょうじん)とも称され、船頭や水主たちから信仰されました。山深い本宮の神なのに、別名から舟が出てくるのです。大斎原が川の中洲にあり、参拝者が川を渡って神前へ入ったことを思うと、家都美御子大神の「舟の神」という顔が急に近くなります。
神仏習合の時代には、家都美御子大神の本地仏は阿弥陀如来とされました。本宮は西方極楽浄土、新宮は東方浄瑠璃浄土、那智は南方補陀落浄土と受け取られていきます。熊野へ向かう旅は、山道を歩く参拝でありながら、死と再生のほうへ踏み込む旅でもあったのです。
水に流された本宮と、残された大斎原
かつての大斎原には、五棟十二社の社殿、楼門、神楽殿、能舞台などが並んでいたと伝わります。今の静かな大斎原からは想像しにくいほど、大きな神域だったのですね。
明治22年の大水害で、その社殿の多くが流されました。流失をまぬがれた上四社が、明治24年に現在の高台へ移されます。今の熊野本宮大社がある場所は、水に流されたあとに神々が遷った場所なのです。
大斎原には今も石祠があり、流された中四社・下四社の神々が祀られています。巨大な鳥居をくぐると、そこは「旧社地」という説明で片づけられる場所より、川にさらわれても祈りが残された場所に見えます。
熊野本宮大社を参拝するなら、現在の社殿と大斎原をあわせて歩くと、本宮が一度水に呑まれ、それでも祀られ続けてきたことが分かります。
八咫烏は、道案内の鳥から文字になる
熊野本宮大社の神使は、八咫烏(やたがらす)です。神武天皇が熊野から大和へ向かうとき、山中で道に迷った神武天皇を導いた神鳥として知られます。八咫の「八」は大きい、多いという意味を持ち、三本足は天・地・人を表すともいわれます。
この八咫烏は、熊野牛王神符(くまのごおうしんぷ)で文字になります。熊野三山に伝わる特別な御神符で、カラスを組み合わせたような不思議な文字で書かれます。本宮の牛王神符は八十八羽のカラスで表され、「オカラスさん」とも呼ばれました。
この神符は、火難除け、盗難除け、旅の安全、病気平癒などに用いられました。さらに、起請文という誓約書にも使われます。裏に誓いを書き、破れば熊野権現を欺くことになる。山道を導いた鳥が、やがて文字になり、人の誓いまで見張るのです。
熊野本宮大社の小話や裏話、豆知識

湯登神事では、稚児を地面に降ろさない
熊野本宮大社の例大祭は、毎年4月13日から15日に行われます。その初日に行われる湯登神事(ゆのぼりしんじ)は、湯の峰温泉で身を清めた稚児が、大日越えの山道を通って本宮へ向かう神事です。
この稚児は、神の依り代とされます。そのため、神事の間は地面に降ろしてはいけないとされ、移動のときは父親が肩車をします。神が宿った子を、土につけずに山道を運ぶのです。
湯の峰温泉で清め、大日越えを歩き、本宮へ進み、さらに大斎原へ向かう。熊野の祭りでは、温泉、山道、旧社地が一つの行程に入っています。社殿の前だけで完結する祭りではなく、熊野の土地そのものを歩いて神事が進むんですね。
小栗判官は、湯の峰の湯でよみがえる
湯の峰温泉には、小栗判官(おぐりはんがん)と照手姫(てるてひめ)の伝説があります。小栗判官は毒を飲まされて命を落とし、地獄へ落ちます。そこで閻魔大王のはからいを受け、餓鬼阿弥(がきあみ)という弱り果てた姿で現世へ戻されます。
餓鬼阿弥は土車に乗せられ、「この者を熊野の湯へ」と運ばれていきます。照手姫は、その姿が小栗だと気づかないまま助け、湯の峰のつぼ湯に四十九日浸けたところ、小栗判官はもとの姿に戻ったと伝わります。
熊野のよみがえりは、神社の教えとして語られるだけでなく、温泉の湯の中にも残っています。死んだ男が、土車で運ばれ、湯に浸かり、四十九日で戻る。熊野へ行くことが、生き直すこととして語られてきた理由が、この伝説からも見えてきます。
祓殿王子は、本宮に入る前の最後の祓い
熊野本宮大社の近くには、祓殿王子(はらいどおうじ)があります。熊野古道を歩いてきた参詣者が、本宮へ進む前に身を清めた場所です。
都から熊野へ向かう旅は、長い山道の連続でした。藤原定家の『熊野御幸記』にも、本宮の直前で祓いを受ける様子が出てきます。大斎原では川を渡り、現社地の近くでは祓殿王子で清める。熊野本宮大社は、神前にたどり着くまでに、何度も身を改める場所だったのです。
熊野本宮大社の見どころ・パワースポット

本殿と参拝順
熊野本宮大社の本殿は、熊野の神々を順に拝む見どころであり、信仰上の中心となるパワースポットです。参拝は、証誠殿(しょうじょうでん)の家都美御子大神から始めるとされます。
その後、中御前の速玉大神、西御前の夫須美大神、東御前の天照大神へ進みます。最後に満山社へ手を合わせる形です。熊野三山の神々が本宮の社殿に並び、参拝者は一社ずつ神前を進みます。
家都美御子大神は阿弥陀如来とも結びついた神です。よみがえりを願って熊野を歩いた人々は、この証誠殿の前で手を合わせたんですね。
大斎原
大斎原は、熊野本宮大社を語るうえで欠かせない見どころであり、旧社地そのものがパワースポットです。かつて本宮の社殿があった場所で、熊野川・音無川・岩田川の合流点にあります。
現在は大きな鳥居が立ち、石祠に神々が祀られています。明治の水害で多くの社殿が流されたあとも、この場所は本宮の始まりの地として大切にされてきました。
本殿を参拝したあとに大斎原へ歩くと、今の本宮と、川に囲まれていた昔の本宮を一度に見ることができます。三体の月が降りたという話も、この場所へ立つとずっと具体的になります。
八咫烏ポストと多羅葉の木
社務所前には、黒い八咫烏ポストがあります。これは見どころとして親しまれる場所で、八咫烏の「導き」と手紙を送るポストが自然に合う場所なんですね。
近くには多羅葉(たらよう)の木があります。多羅葉は、葉の裏に文字を書くことができるため、「葉書の木」とも呼ばれます。道案内の鳥である八咫烏、文字を書ける多羅葉、手紙を送るポスト。この三つが社務所前にそろっています。
牛王神符でカラスが文字になり、境内では葉が手紙になる。熊野本宮大社では、鳥も葉も、どこか「言葉を運ぶもの」として出てくるのです。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
