大洗磯前神社の神社属性は、水属性です。
茨城県大洗町の海辺にある大洗磯前神社は、波をかぶる岩礁の鳥居で知られています。けれど、この鳥居が立つ神磯(かみいそ)には、平安時代に二柱の神が「民を救うために帰ってきた」と伝わる話があります。国づくりを終え、東の海へ去った神が、また海から戻ってくるんですね。
この記事ではそんな大洗磯前神社についてご紹介いたします。まずは大洗磯前神社の属性相性から見ていきましょう。

水属性の大洗磯前神社と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 大洗磯前神社の属性 | 水属性 |
| 相性の悪い属性 | 火属性・地属性 |
| 相性が良い属性 | 水属性・風属性・空属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは大洗磯前神社の基本情報と、普段の参拝では知ることができない話をご紹介していきますね。
大洗磯前神社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890 |
| ご祭神 | 大己貴命、少彦名命 |
| ご利益 | 医薬、病気平癒、福徳、縁結びなど |
| 祭事 | 八朔祭、有賀祭・虫切り祈願祭 |
| 公式HP | →大洗磯前神社の公式サイトはこちら |
大洗磯前神社は、太平洋を見下ろす高台に鎮座する古社です。ご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)で、二柱とも国づくりと医薬に深く関わる神さまです。
社殿は戦国時代の兵乱で焼失しましたが、江戸時代に水戸藩主・徳川光圀(とくがわ みつくに)の命で再興が始まりました。現在の本殿・拝殿・随神門は享保15年に完成したもので、海から来た神をまつる社に、水戸藩の手仕事が残っているんですね。
大洗磯前神社にまつわる話
神磯に現れた二つの怪石
大洗磯前神社の始まりは、平安時代の歴史書『日本文徳天皇実録(にほんもんとくてんのうじつろく)』に出てきます。
斉衡(さいこう)3年、856年12月29日のことです。常陸国の鹿島郡、大洗磯前の海に新しい神が降りた、と国から朝廷へ報告が上がりました。
夜、海水を煮て塩を作る人が海のほうを見ると、空まで照らすような光が見えたといいます。翌日、浜へ行くと、水ぎわに高さ一尺ほどの怪しい石が二つありました。人の手で作った石に見えず、神が作ったようだったので、塩を焼く人は不思議に思って帰ります。
さらに翌日、その二つの石の左右に、二十余りの小石が並んでいました。小石はまるで侍者のように座り、色も普通の石と違っていたといいます。中には僧の姿に似ているものもあり、耳と目がない姿だったと伝わります。
そのとき神が人に憑(つ)いて、こう名乗りました。
「我は大奈母知(おおなむち)、少比古奈命(すくなひこなのみこと)なり。昔、この国を造り終えて東の海へ去った。今、民を救うためにまた帰ってきた」
石が現れ、さらに小石が控える。海から神が帰ってきたという話なのに、神そのものは船でも雲でもなく、石として浜に現れるんですね。大洗の海岸に岩礁が多いことを思うと、この話は浜の岩と信仰が別々にあった話ではなく、磯そのものが神の到着点になっています。
大己貴命と少彦名命は、国づくりの相棒だった
大己貴命は、大国主命(おおくにぬしのみこと)の名でも知られる神さまです。だいこく様として親しまれ、福徳や縁結びの神としても信仰されています。
このオオナムチの話でよく知られているのが、因幡の白うさぎです。ワニに皮をはがれて泣いていた白うさぎに、真水で体を洗い、ガマの穂にくるまるよう教えた神さまですね。ここでは、うさぎを助ける神として出てきますが、やっていることは傷の手当てです。大洗磯前神社で医薬の信仰が濃くなる前から、オオナムチにはすでに「治す」顔があるんです。
少彦名命は、神話の中でもかなり不思議な神さまです。『古事記』では、ガガイモの実の船に乗り、小さな姿で波の向こうからやってきます。名を問われても答えず、周囲の神々も誰だかわかりません。最後に、何でも知っている案山子(かかし)の神・久延毘古(くえびこ)が、神産巣日神(かみむすひのかみ)の子だと明かします。
この小さな神が、オオナムチと一緒に国を作ります。体は小さいのに、医薬、まじない、温泉、酒、穀物の信仰まで背負っている。大洗の神磯に帰ってきた二柱は、国づくりの大きな神と、波の上から来る小さな医薬の神の組み合わせなんですね。
薬師菩薩明神という名をもらった神社
大洗磯前神社は、のちに「大洗磯前薬師菩薩明神(おおあらいいそさきやくしぼさつみょうじん)」という神号を受けます。薬師菩薩は、病をいやす仏さまです。
日本の神をまつる社でありながら、医薬の仏である薬師の名も帯びる。ここで、大己貴命と少彦名命の医薬信仰が、神仏習合の形でさらに濃くなります。
『日本文徳天皇実録』には、二柱が降りたころ、疫病や飢えが起きた時代だったことも見えます。薬も医者も今のように整っていない時代に、「民を救うために帰ってきた」と名乗る神が海から来る。大洗磯前神社の由緒は、海の絶景から始まる話に見えて、奥では病と災いに苦しむ人々の願いを受け止めているんですね。
境内には、かつて眼病によいとされた「目さらしの井」もあり、神社前の海岸では潮湯治(しおとうじ)も行われました。潮湯治は、病のために海水へ入る療養です。神磯に降りた医薬の神、境内の水、海水に身をひたす湯治。このあたりは、大洗らしい信仰の出方なのです。
大洗磯前神社の小話や裏話、豆知識

「磯前」は、いそまえではなく「いそさき」
大洗磯前神社の「磯前」は、「いそさき」と読みます。初めて見ると「いそまえ」と読みたくなりますが、古い地名や社名では「前」を「さき」と読む例があります。
「さき」は、土地が突き出たところ、先端の感じを持つ言葉です。大洗磯前神社は、海へ向かう磯と高台に鎮座する神社なので、「磯の先」という読みがそのまま土地の姿に合うんですね。
社名にある「大洗」も、波が岩を洗う海辺の景色を思わせます。神磯に立つ鳥居へ波が寄せるたび、神社名の中に入っている「洗」の字が、ただの文字よりも浜の様子に近くなります。
有賀さんが里帰りする有賀祭
大洗磯前神社の祭事で、少し変わった話を持つのが有賀祭(ありがさい)です。毎年11月11日11時に行われる秋の神事で、水戸市有賀町の有賀神社から神霊を迎えます。
この祭には、有賀さんは大洗様の娘さんで、年に一度、親孝行のためにおみやげを持って大洗へ里帰りする、という話が伝わっています。大洗様は喜んで、帰りに海の幸をたくさん持たせるんですね。
実際の供え物にも、その話の形が残っています。有賀の里からは米、柚子、里芋などが供えられ、大洗からは鯛や鰯などの海の幸が返されます。山里の作物を持ってくる娘と、海の魚を返す親。祭りの形が、土地同士の贈り物になっています。
この有賀祭は、虫切り・虫封じの祈願でも知られます。ここでいう虫は、子どもの夜泣きやかんしゃくを起こすと考えられた「疳の虫(かんのむし)」です。医薬の神をまつる大洗へ、虫切りの神がやってくる。病や子どもの健やかな成長を願う祈りが、里帰りの話と一緒に続いているんですね。
近くの磯浜古墳群と、海を見下ろす古代の王
大洗磯前神社の周辺を見ると、神社の話が海辺の信仰だけで終わらないことがわかります。大洗町には、磯浜古墳群があります。
磯浜古墳群は、3〜4世紀ごろに築かれた古墳群で、太平洋に注ぐ那珂川(なかがわ)の河口、涸沼川(ひぬまがわ)や涸沼にも近い場所にあります。日下ヶ塚古墳(ひさげづかこふん)や車塚古墳などが知られ、海と川と湖を見渡す土地に、大きな墓が築かれました。
大洗は、東に太平洋、北と西に那珂川・涸沼川・涸沼を抱えた土地です。古くは阿多可奈湖(あたかなのみなと)と呼ばれた広い汽水域があったともいわれます。汽水域は、海水と淡水が混じる水辺です。
神が東の海から帰る話の前に、この土地にはすでに海と川を使う人々の暮らしがありました。神磯の岩礁、海を見下ろす社、近くの古墳群。大洗磯前神社へ行くと、浜辺の鳥居の向こうに、古代の港や水上交通の土地まで顔を出してくるんです。
大洗磯前神社の見どころ・パワースポット

神磯の鳥居
神磯の鳥居は、大洗磯前神社を代表するパワースポットです。御祭神が降臨したと伝わる磯で、岩礁の上に鳥居が建っています。信仰上は、神が降りた場所として大切にされる禁足地です。
見どころとしては、朝日の時間がよく知られています。元日には、神職が海岸へ降り、御降臨の地を照らしながら昇る初日の出を拝む「初日の出奉拝式」が行われます。冬至のころには、鳥居と朝日を一枚に収めやすい時期もあります。
徳川光圀も、この神磯の景色を見て歌を詠みました。
あらいその岩にくだけて散る月を
一つになしてかへる浪かな
月の光が岩に砕け、波がまた一つにして返していく。神が現れた岩礁を、江戸時代の水戸藩主も見ていたんですね。
本殿・拝殿・随神門
本殿・拝殿・随神門は、歴史ある建築としての見どころです。水戸藩主・徳川光圀の命で造営が始まり、享保15年に竣工しました。
本殿は、今では珍しい茅葺(かやぶき)の御本殿です。彫刻部分には色が施され、塀越しに江戸時代初期の神社建築を見ることができます。石積みに細かい網目模様があるのも、見落としやすいところです。
拝殿は赤い柱が目を引きます。欄間には鳥と植物の透かし彫りがあり、外から見られるものは10枚あります。もとは14枚あり、内側の4枚は御祈願などで拝殿へ上がった人だけが見られる形になっています。しかも、鳥と植物が彫られる中で、一枚だけ鳥がいないものがあるといいます。どこかへ飛んでいった、という話まで添えられているんですね。
随神門にも、御祭神に関係の深いうさぎや動物、植物の彫刻があります。門の前には備前焼の狛犬があり、焼き物の狛犬としても珍しい見どころです。
三匹のカエルと末社併合奉斎殿
拝殿前には、三匹のカエルが寄り添っています。「無事にかえる」「物がかえってくる」「欲しいものがかえる」といった言葉にかけて信仰されています。ここは、願いをかける小さなパワースポットとして親しまれています。
本殿の東西には、末社併合奉斎殿があります。境内各所に鎮座していた末社を、東西の社にあわせてまつったものです。西殿には大杉神社・水神社・八幡宮、東殿には大神宮・静神社・水天宮がまつられています。
大洗磯前神社の主役は神磯と二柱の御祭神ですが、境内を歩くと、海の神、水の神、地域の神、武神、伊勢の神まで並んでいます。浜の高台にある一つの社の中に、土地の祈りが集められているんですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
