香取神宮の神社属性は、地属性です。
千葉県香取市の森に鎮座する香取神宮は、下総国一宮であり、全国の香取神社の総本社です。参道を歩くと深い森の社に見えるのですが、御祭神の経津主大神(ふつぬしのおおかみ)は、海路で津宮から上陸したと伝わります。森の社の古い入口が、利根川の水辺にあるんですね。
経津主大神は、出雲の国譲りで武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)とともに遣わされた神です。十握剣(とつかのつるぎ)を逆さに突き立て、大国主神(おおくにぬしのかみ)へ国譲りを迫る場面から、香取神宮の剣、船、東国の古い水の道へ話が広がります。
この記事ではそんな香取神宮についてご紹介いたします。まずは香取神宮の属性相性から見ていきましょう。

地属性の香取神宮と相性が良い属性・悪い属性

| 項目 | 属性 |
|---|---|
| 香取神宮の属性 | 地属性 |
| 相性悪い属性 | 水属性・空属性 |
| 相性良い属性 | 地属性・火属性・風属性 |
相性が悪い場合でも、行ってはいけない、悪いことが起きるということではないので安心してくださいね。神社属性の基本的な考え方や、地・水・火・風・空それぞれの特徴を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
さて、ここからは香取神宮の基本情報と、普段の参拝では見えにくい話をご紹介していきますね。
香取神宮の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県香取市香取1697-1 |
| ご祭神 | 経津主大神 |
| ご利益 | 家内安全、勝運、交通安全、海上守護など |
| 祭事 | 例祭、御田植祭など |
| 公式サイト | →香取神宮の公式サイトはこちら |
香取神宮は、千葉県香取市にある下総国一宮です。古くから国家鎮護の神として崇敬され、明治以前に「神宮」の名で呼ばれた社としても知られています。
御祭神の経津主大神は、武徳の神、勝運の神として語られることが多い神です。家内安全、産業守護、海上守護、交通安全、災難除け、心願成就などの信仰もあり、剣の神でありながら、暮らしの守りまで受け持つ神さまなんですね。
境内には、元禄十三年に造営された本殿と楼門、経津主大神の荒御魂(あらみたま)を祀る奥宮、地震を鎮めると伝わる要石(かなめいし)があります。さらに利根川沿いには、経津主大神が上陸したと伝わる津宮浜鳥居(つのみやはまとりい)が残っています。
香取神宮にまつわる話
経津主大神は、剣の名前からこちらを見ている神
経津主大神の「フツ」という音は、剣にまつわる古い神名の中に何度も出てきます。布都御魂(ふつのみたま)、佐土布都神(さじふつのかみ)、甕布都神(みかふつのかみ)といった名です。
布都御魂は、神話に出てくる霊剣の名です。神武天皇が熊野で苦しんだとき、高倉下(たかくらじ)が天から授かった剣を差し出し、その霊力で一行がよみがえる話があります。剣が敵を斬る道具である前に、人を起こし、国を進ませる力として語られているのです。
香取の神は、この剣の名を思わせる神でもあります。しかも香取神宮では、経津主大神の別名を伊波比主命(いはひぬしのみこと)とも伝えます。「いはひ」は、神を斎(いつ)き祀ることに通じる言葉です。剣を持って国を平定する神が、同時に、神を祀る主のような名も持っているんですね。
『日本書紀』では、経津主大神は武甕槌大神とともに出雲へ遣わされます。その前に、高天原からは天穂日命(あめのほひのみこと)が向かいますが、大国主神のもとに行ったまま戻りません。次の天稚彦(あめのわかひこ)も、大国主神の娘を妻にして、自分で国を得ようとします。
そこで経津主大神と武甕槌大神が登場します。二神は出雲の稲佐の浜に着き、十握剣を抜いて逆さに突き立て、その切っ先にあぐらをかいて座ります。剣を振り回すのではなく、砂浜に剣を立て、その上に座って交渉する。神話の中では、かなり強い場面なのです。
大国主神は、息子たちに意見を聞きます。事代主神(ことしろぬしのかみ)は国譲りを受け入れ、建御名方神(たけみなかたのかみ)は力比べに敗れて諏訪へ退きます。香取の神は、国譲りの話の中で、剣を使う神であり、相手に返事をさせる神でもあるんですね。
「香取」は、船の舵取りまで呼び寄せる地名
香取という地名には、古く「檝取」と書かれる話があります。檝は、船を進めるためのかじのことです。香取を「かじとり」と読むと、森の中の神社だと思っていた景色が、水辺の社に変わってきます。
いまの香取神宮は、木々の深い参道を進んで参拝する印象が強いです。ところが、経津主大神が海路で上陸したと伝わる場所は、利根川沿いの津宮浜鳥居です。そこは昔の表参道口とされ、十二年に一度、午年に行われる式年神幸祭では、御神輿をのせた御座船が大利根を進みます。
このあたりには、かつて「香取の海」と呼ばれる広い内海がありました。いまの利根川、霞ヶ浦、北浦のあたりまで含めて、水の交通が大きな意味を持っていた土地です。南北朝時代の「海夫注文(かいふちゅうもん)」には、多くの津、つまり港が書き上げられています。
海夫(かいふ)は、香取の海で漁をし、船を動かしていた人々です。魚介類を香取神宮へ神饌として納め、そのかわりに漁や航行の権利を保ったとされます。経津主大神は剣の神として語られますが、香取の土地では、船を進める人たちにも拝まれた神だったのです。
剣の神が、船の神にも見えてくる。しかも社の名は、かじを取る土地の名に近い。香取神宮は、森の奥へ入る社でありながら、古い入口は水の上に開いているんですね。
鹿島神宮と向かい合い、地面の下のナマズを押さえる
香取神宮の話をたどると、何度も鹿島神宮が出てきます。鹿島神宮の御祭神は武甕槌大神です。出雲の国譲りで経津主大神とともに遣わされた神で、香取と鹿島は、古くから東国の入口に並ぶように語られてきました。
この二社には、要石の話もあります。地中には大きなナマズがいて、それが暴れると地震が起こる。香取と鹿島の大神は、地中へ石棒を深く差し込み、大ナマズの頭と尾を押さえたと伝わります。
香取神宮の要石は凸形、鹿島神宮の要石は凹形とされます。水戸光圀が掘らせても根元が見えなかったという話も残っています。神話では出雲で国を平定した二神が、民俗の世界では地面の下のナマズを押さえているのです。
鹿島と香取の二神は、奈良の春日大社にも祀られます。春日大社の第一殿は武甕槌命、第二殿は経津主命、第三殿は天児屋根命(あめのこやねのみこと)、第四殿は比売神(ひめがみ)です。東国の武神が、藤原氏の氏神の社にも入っていく。香取の神は、下総の水辺から奈良の春日まで動いているのです。
香取神宮の小話や裏話、豆知識

団碁祭は、酒を出さずに団子でねぎらう祭
香取神宮には、十二月七日に団碁祭(だんごさい)があります。八石八斗団子祭とも呼ばれ、新穀で団子を作って奉納する五穀成熟感謝の祭です。
この祭は、御神酒の奉献がない珍しい神事とされています。大饗祭(たいきょうさい)で接待にあたった比売神を慰労する祭とも伝わります。神々をもてなした後、働いた女神へ酒ではなく団子を供える。剣の神の社で、最後に出てくるのが団子なのです。
祭の後、団子は参拝者に配られ、それを食べると風邪をひかないとも伝わります。国を平定する神の社で、体を守る小さな団子が渡されるんですね。
御田植祭では、武神の前で鎌・くわ・すき・牛が動く
香取神宮の御田植祭は、三重の伊雑宮(いざわのみや)、大阪の住吉大社とともに日本三大御田植の一つに数えられます。明徳年間にはすでに行われていたとされる古い祭です。
耕田式では、拝殿の前で鎌、くわ、すき、牛による田起こしの所作が行われます。田植式では、斎田へ進み、早乙女手代が田植歌をうたいながら苗を植えます。
香取神宮は、経津主大神を祀る武神の社です。その社で、春には田を起こし、苗を植え、五穀豊穣を祈ります。剣の神の前に農具が出てくるのは、東国の人々にとって、国を治めることと田を育てることが離れていなかったからなのでしょう。
香取神道流は、神井で馬を洗った話から始まる
香取神宮の剣の話は、中世の武術にも残ります。天真正伝香取神道流(てんしんしょうでんかとりしんとうりゅう)は、室町時代に飯篠長威斎家直(いいざさちょういさいいえなお)が開いたと伝わる武術流派です。
家直の家人が、香取神宮の神井で馬を洗ったところ、人馬ともに突然死んだという話があります。家直は香取の神の力を感じ、神宮境内の梅木山不断所で千日に及ぶ修行を行い、剣法の奥義を得たと伝わります。
水で馬を洗っただけなのに、人も馬も倒れる。そこから剣の道が始まる。香取の神は、神話の中で剣を立てるだけでなく、中世の武芸者にも、かなり厳しい形で現れるのです。
香取神宮の見どころ・パワースポット

本殿と楼門:元禄の社殿を見られる見どころ
香取神宮の本殿と楼門は、元禄十三年に徳川幕府によって造営された建物です。本殿は黒を基調にした重厚な社殿で、細部には彩色や彫刻が施されています。武神の社らしい落ち着いた強さがあります。
楼門は丹塗りの門で、香取神宮の象徴的な建物です。楼上の額は東郷平八郎の筆と伝わります。参道の森を抜け、朱の楼門が見えてくるところは、参拝の見どころです。
奥宮と要石:荒御魂とナマズ鎮めのパワースポット
奥宮は、経津主大神の荒御魂を祀る場所です。荒御魂は、神のあらぶる力、強く働く側面を表す言葉です。香取神宮の本殿で穏やかに参拝した後、奥宮へ進むと、同じ神の別の顔に向き合うことになります。
要石は、地震を起こす大ナマズを押さえると伝わる石です。香取では凸形、鹿島では凹形とされ、二つの神宮が地中のナマズを押さえていると語られてきました。地震を鎮める伝承を持つ場所なので、災難除けや土地の安定を願うパワースポットとして知られています。
津宮浜鳥居:水から香取の神を迎える見どころ
津宮浜鳥居は、利根川沿いに立つ大鳥居です。経津主大神が海路で上陸したと伝わる場所で、昔の表参道口とされています。
香取神宮の境内から少し離れた場所にありますが、香取の神を水の神、船の神として見るなら外せない場所です。式年神幸祭では、御神輿をのせた御座船がここから大利根を進みます。
香取神宮を森の社として参拝した後、津宮浜鳥居まで行くと、香取の海や海夫の話が急に現実の地形として見えてきます。経津主大神は、森に鎮まる神であり、水の道から来た神でもあるのですね。
神社属性(繭気属性)の意味と考え方

神社属性とは、人が生まれ持つ「繭気」と、神社に宿るご神気との響き合いを、「五行」「五大」と「霊数」から読み解く考え方です。
「繭」という字が示すように、繭は内側の命を包み、守り、変化を育てるものです。人の気も同じように、魂や身体のまわりにまとわれ、その人がどのような場の気を受け取りやすいかに関わるとされています。
神社は、建物や神様だけでなく、土地の聖性、ご祭神の方向づけ、祭祀と崇敬の積み重なりによって成り立つ場です。
この考え方をさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
あなたの属性の調べ方|計算方法
西暦の生年月日の数字を一桁に分け足します。合計が二桁になった場合も一桁になるまで続けます。次に血液型の数字を加えます。
A型は1、B型は2、AB型は3、O型は4です。
<例>1990年1月25日生 A型:1+9+9+0+1+2+5=27 → 2+7=9 → 9+1=8
最後に、出た数字を属性に当てはめます。
1・6は地属性、2・8は水属性、3・7は火属性、4・9は風属性、5は空属性。
計算が面倒な方や、すぐに自分の属性を知りたい方は、自動診断ツールをご用意していますので、お使いください。
神社属性別おすすめ神社

自分の属性に合う神社を探したい方は、ほかの属性別神社も参考にしてみてください。ここでは、各属性に相性の良い神社の一例をご紹介します。
全国の神社属性をもっと詳しく探したい方は、都道府県別の一覧もご覧ください。
